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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書70 バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

バリアフリーは、
障害のある方の
障壁(バリア)を
取り除く(フリー)ための
機能やデザインのことをいいます。

例えば、駅にある
車いす専用エスカレーターなどです。
これは車いす利用者のための
『専用品』となります。

一方、ユニバーサルデザインは、
年齢・性別・体格・国籍・障害の有無を問わず、誰にとっても可能な限り使いやすい普遍的(ユニバーサル)な機能やデザインのことをいいます。

例えば、駅にある
エレベーターが身近な例です。
こちらは誰でも使える
『共用品』となります。

また、
バリアフリーは
『後づけで改善』したデザイン、
ユニバーサルデザインは
初期設計の段階から多様な利用者の意見を取り入れて開発し、
『世に出る前に改善』されたデザイン、
といえるでしょう。

バリアフリーとして開発したものがユニバーサルデザインになることもある

例えば、ライターのZIPPOは、
元々戦時下で片腕を負傷した兵士でも、片手で火がつけられるように開発されたもので、元はバリアフリー発想でした。しかしZIPPOは、腕に不自由がなくても、誰にでも使いやすいライターとして普及したことから、ユニバーサルデザインになったといえます。

バリアフリーな製品が、バリアフリーなままに使われるよりも、様々な障害を取り除く取り組みをした結果、ユニバーサルなデザインへ昇華するほうが望ましいと
私は思います。

障害のある人も、自分しか使えないものよりも、自分も・他の人も、みんなが使えるデザインのほうが、きっと嬉しいと思います。

スマートフォンが普及したのは、
その一つの現れかもしれません。

健常者はもちろん、
視覚障害の方は、
・文字情報の音声読み上げ
・文字の拡大
で情報を得られ、
聴覚障害の方は、
・文字情報
・音声情報を文字テキストに変換
することで情報を得られます。

今や、スマートフォンは、
最も身近なユニバーサルデザイン製品といえるでしょう。

Think Universality.

Think Difference.


m.m

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