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(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書57 障害理解のフレームワーク

障害理解のフレームワーク

(1)Impairment(機能障害)
機能障害は、人の体の部分が正常に機能しない状態、または機能しないことを指します。これはある部位の障害や異常が原因となっています。

具体例:
目の障害があるため、物を見る能力が低下する。これは視覚機能の障害です。

(2)Disability(能力障害)
能力障害は、機能障害があるために、日常生活の活動や通常の活動を行う能力が制限される状態を指します。

具体例:
視覚障害があるため、読書や文字情報の取得に困難を感じる。これにより、情報へのアクセスが難しくなります。

(3)Handicap(社会的不利)
社会的不利は、能力障害を持つ人が社会や環境の障壁のために不利な状況に置かれることを指します。

具体例:
視覚障害を持つ人が、公共の場所や建物に入る際に、階段や看板などの情報が視覚障害を考慮せずに設計されているため、アクセスや移動が困難である。このような環境が視覚障害を持つ人に社会参加の障壁となり、社会的不利を生む。

これらの用語は、障害を持つ人々の状況や経験を理解するためのフレームワークとして利用されることが多いです。それぞれの用語は、障害の原因、影響、そしてその人々が直面する課題の異なる側面を強調しています。

★バリアフリーやユニバーサルデザインとの関係性

例えば、聴覚障害を持つ人が

・補聴器をつけてその機能の改善を行う場合は(1)impairment(機能障害) に対するアプローチになり、

・必要な情報が聴覚に頼らず文字情報に変換されて瞬時に取得できるようにする場合は、(2)disability(能力障害)に対するアプローチになります。

バリアフリー、ユニバーサルデザインも(2)disability(能力障害)に対するアプローチに該当します。

いずれのアプローチにしても、最終的に(3)handicap(社会的不利)に至らないようにしなければなりません。

Think Universality.
Think Difference.

m.m

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