見出し画像

(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書75 高齢者へのコミュニケーションデザイン

高齢者

●定義
年齢が高い人を指す用語。 何歳以上を高齢者と呼ぶかは、時代や地域によって異なりますが、現在、世界保健機関(WHO)では65歳以上を高齢者としている。

●65歳以上の有名人
65歳 玉置浩◯
68歳 明石家さん◯
70歳 山下達◯
75歳 沢田研◯
76歳 ビートたけ◯
78歳 タモ◯
83歳 デヴィ夫◯
86歳 伊藤四◯
90歳 黒柳徹◯
さすがに75歳以上の後期高齢者は、
高齢者感は否めないですが、、
それにしても、
見た目も若々しくお元気ですね。

●身体的特徴
・白髪の増加、脱毛
・しわ、しみ、たるみ
・老眼、白内障
・難聴
・認知力低下
・頻尿
・睡眠障害
・更年期障害
・免疫機能低下

●解決法
※人により解決法は異なり、下記がすべてあてはまるものではありません。

・白髪の増加や脱毛:ヘアカラーや発毛促進の治療

・しわやしみ:レーザーや光治療、ボトックスなどの美容治療

・老眼:眼鏡やコンタクトレンズや拡大鏡
※スマホは、今や高齢者にも普及しています。文字も簡単に拡大できるから便利ですね。
※また、電子書籍が普及しているのは、本を置く場所が要らない、本を大量にデジタルで持ち運べること以外にも、文字を簡単に拡大でき、背景も見やすい白黒反転にできることも、普及の大きな要因といえます。

・白内障:白内障手術

・難聴:補聴器
※技術の進歩で、聴こえの精度も向上。また、見た目もよりファッショナブルでコンパクトになっています。

・認知力低下:脳トレーニングや薬物療法

・頻尿:理学療法や薬物

・睡眠障害:睡眠環境の改善や認知行動療法

・更年期障害:ホルモン補充療法

・免疫機能低下:適切な栄養摂取や運動

●生活行動の変化

1. デジタルテクノロジーの浸透
20世紀: 高齢者は主にアナログな生活を送り、コミュニケーションや情報取得が限られていました。
21世紀: スマートフォンやタブレットの普及により、高齢者もオンラインで交流し、情報にアクセスすることが一般的になりました。

2. 医療技術とアクセスの向上
20世紀: 医療技術が限られ、高齢者は健康問題に対して制約を抱えていました。
21世紀: 先進的な治療法やテレヘルスなど、医療技術が進化し、高齢者もより効果的かつ便利に医療サービスを利用できるようになりました。

3. 健康促進とライフスタイル
20世紀: 健康に関する知識が限られ、運動や栄養に対する理解も制約されていました。
21世紀: 健康への意識が高まり、高齢者も定期的な運動やバランスの取れた食事を重視する傾向が見られます。

4. 社会参加と高齢者の権利意識
20世紀: 高齢者は退職後の社会参加が限定的で、権利意識も低かった。
21世紀: 高齢者の権利意識が向上し、働き続けるケースやボランティア活動への参加が一般的になっています。

5. 環境への配慮とバリアフリー社会
20世紀: 高齢者のモビリティに対する課題が多く、バリアフリーな環境が不足していました。
21世紀: 社会はバリアフリーな環境への意識が高まり、公共施設や交通機関がアクセシブルな設計に改善されました。

医療・技術の進展は目覚ましく、
情報アクセスも容易になり人々の健康意識も向上し、
ますます長生きする時代。

もはや学びや活発な行動は、
若い人だけのものではなく、
年齢に関わらず、
・学び続ける
・行動し続ける
ことが大切になっていますね。

◯◯歳だから、とか、
いい歳して◯◯、とか、

そのような考えは、
21世紀に持ち込むのは
もうやめにしましょう。

ユニバーサルデザイン(※)の考え方に通じるものがあります。
(※)年齢・性別・体格・国籍・障害の有無を問わず、可能な限り誰にとっても使いやすい機能やデザイン

最近、ビジネスシーンで、高齢者対応をしたい、というご相談がよくあります。

その時に、いつも言っているのは、
・高齢者とは誰のことか?
・高齢の顧客をなぜ一括りにするのか?
ということです。

ビジネスパーソンは一般的に、
高齢者=視力が低下している、認知力が低下している
といった漠然としたイメージしか持ち合わせていません。

これだけ医療や技術が進歩し、情報アクセスが容易になったにも関わらず、です。

視力・認知力の低下は、共通する特徴だとしても、それだけでは、マーケティング効果や、顧客とのエンゲージメント向上にはつながりません。

まず、
自社にとっての高齢者の定義とコミュニケーションを考える必要があります。

年齢だけに頼らず
・身体特性 に加えて
・生活行動 の特徴も
=ペルソナの見える化

・自社商品サービスとの現状の関係性(ASIS)
・自社商品サービスに対して顧客に行動してほしいありたい姿(TOBE)
*それはピンポイントの期間なのか、数年間なのか、一生涯なのかの【時間軸】も考える
*高齢者のステークホルダーは誰なのか、配偶者・子供・孫・なにかしら所属するコミュニティ、その高齢者周辺との【人間関係】も想像する・把握する
=コミュニケーションの設計

・自社商品サービスをどのようなメディア(アナログ・デジタル媒体および人による手段も含め)で伝えるか
=コミュニケーションの手段

高齢者へのコミュニケーションデザインが何より重要と考えています。

コミュニケーションデザインは、
人×人、人×メディア、メディア×メディアの
【関係性のデザイン】といえます。

それは、高齢者でも高齢者でなくても
21世紀に一番大切な、
《体験のデザイン》だと思います。

Think Universality.

Think Difference.


m.m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?