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憧れのお姫様抱っこ…理想と現実

今、益田ミリさんの『妄想はオンナの幸せ』という本を読んでまして、読者さんの妄想も集めた「モーソー族、大集合!」に、こんな妄想が。

朝礼の時貧血で倒れて、好きな人がお姫様抱っこで保健室に運んでくれることを妄想しました。

おおー。まさに女子の妄想アルアルじゃーん!と思って読んでたら、益田ミリさんも、

妄想の王道ですね。これに憧れなかったオンナっていないんじゃないでしょうか。

とのコメント。


ですよねー。

いやー、私も若い頃はお姫様抱っこに憧れましたよー💕

でも、万が一かっこいい誰かがお姫様抱っこを試みた時に、

重くて持てない

っていう可能性もなきにしもあらずです。

お姫様抱っこに憧れはあるものの、この最悪のパターンも考慮に入れると、若干の恐怖もありましたよね💦


さて、そんな私。
現実にお姫様抱っこの経験あるんですが、理想とはだいぶ違う感じでした😅


それは高校時代の春休み。

バスケ部の練習試合での出来事です。

ボールを持った私が、ディフェンス2人の間を突っ切ろうとした時、手前にいたディフェンスの足に引っかかってすっ飛んだんですよね。

で、すっ飛んだ先にいたもう一人のディフェンスの膝小僧に、私の左鎖骨が、

ガッシーーン

と、激突したのです。


その瞬間、自分でもすごい悲鳴(雄叫び?)をあげて、

「ぐわー! 骨、折れたー!」

と、思いました。


試合はそこでストップされまして、チームメイトが「大丈夫か!?」とわらわら集まってきました。

「いや、無理…多分、骨が折れました…」

とりあえずコートの外に出るため起き上がろうとしたのですが、激痛が走って起き上がれません。


そこに顧問の先生がやってきて、お姫様抱っこですよ。

私も益田ミリさんに習って、バスケといえばのスラムダンクで妄想してみますと…

やってきてくれたのが、流川くんとか仙道くんだったら、なんかもう痛みも忘れてポーッとなりそうな場面じゃないですか。

例えば、流川くんからこんな感じで。

『SLAM DUNK』井上雄彦(集英社)より

「ちょ、ちょっと勢いよく突っ込みすぎちゃってぇ〜、てへへ」(妄想💕)

とか、仙道くんに

と、ひょいっと抱っこされて優しく連れて行ってもらうとか(妄想💕)

おいおい、おばさんが気持ち悪い妄想すんなよーって感じですけど、残念ながら(?)当時の顧問の先生は、このお二人ではなく、割とリアルに赤木先輩(ゴリ)タイプだったんですよねぇ。

なので現実は理想のイメージとはちょっと違ったんですけど、激痛で立ち上がれない私をゴリ先生がウホっとお姫様抱っこしまして、そのまま車に乗せて病院へ。

病院の駐車場からも、お姫様抱っこで待合室へ。

そして待合室から診察室までも、ずーっとお姫様抱っこです。


で、レントゲンも撮ってもらって、予想通り鎖骨がボキッと折れてたことが判明したわけですが、診察が終わって帰り際に先生が、

「えーーと。
ところで、さっきからあなたずっと抱っこされてますけど

…歩けますよね?」


と、ぼそり。

「え?」(私)
「え?」(ゴリ先生)


そう言われれば、折れたのは鎖骨です。

下半身は特にケガをしているわけではありません。

起き上がる時に鎖骨部分に力が入るので痛くて起き上がれないけど、支えてもらって上半身を起こせば歩くのは全然問題なかったのです!!!😅


言われてからようやく気付いたのです。

私…歩ける!

まさりが立ったー!


そうなんです。
私は普通に歩けるくせに、ずっと

「いだーい、いだーい」

と、大騒ぎしてずっとお姫様抱っこしてもらっていたのです💦

…ゴリ先生、ほんとに申し訳ない。
悪気はなかったのです。
自分が歩けるということに気がつかなかっただけで。


でも後日、ゴリ先生も、

「あん時はオレも、まさりに骨折させてしもうたーっちゅう焦りがいっぱいでなー。よく考えれば、足はケガしてないんやけん普通に歩けるはずっち気がつくよなー。
でも、

お前があんまり痛てえ、痛てえ騒ぐけん、

歩けることに気がつかんかったわ」

と、言ってました。
ゴリ先生ほんと、スミマセン。


整形外科の先生だけが、

「なんでこいつら、ずっとお姫様抱っこ?」

って思ってたんですね💦


アホすぎるー。恥ずかしすぎるー。

もし指摘されてなかったら、帰りもお姫様抱っこだったと思います(・∀・)

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