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仏教に学ぶ生き方、考え方「人はなぜ死ぬのか?」

 小学生から中学生くらいになると「自我の目覚め」とともに、自分の将来のことを考えるときがあります。

 その時に、「人はなぜ死ぬのか?」と考えた人も多いと思います。

 考え始めると、自分の意識がいつかは全てなくなってしまうことが「限りなく怖いこと」であり、考えることをやめてなるべく「遠ざかる」ようになります。

 つまり「考えて答えが出るようなことではない」として意識の外に「葬り去ってしまう」のではないでしょうか?

 でも「そのこと」について深く考え、答えを出された人がいます。

 それは他でもない「お釈迦様」でした。

 ではお釈迦様はなんとおっしゃられたのでしょう?

 八十歳になられたお釈迦様は、「鍛冶屋のチュンダ」に布施された「豚肉の煮物」を食してお腹を下し、それが元で亡くなります。

 自分の死を覚悟したお釈迦様は弟子たちに、自分は「食中毒で亡くなるわけではない」ことを諭します。

 そして「私が死ぬのは、私が生まれたからだよ。生まれた命は必ず終わりを迎える、それだけのことだよ」と言われたのです。

 これは考えてみれば、その通りであり、とても「明解」な答えです。

 でもこの「道理」を私たちはついつい忘れてしまうのです。


☆今日の一句☆

 ただ単に
    生死一如と
        悟られて


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