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仏教に学ぶ生き方、考え方「台風一過」

 「台風七号」がやってきました。

 自坊のある場所はちょうど台風の「東側」の山に面したところですので「直に」風雨を受け、夜半から先ほどまで「暴風雨」にさらされておりました。

 幸いにも今のところ被害はない模様ですが、境内が「落ち葉と折れた木の枝」で覆われているような状況です。

 台風が去ったらまた「箒とサライ」で片付けをすることになりそうです。

 「先ほどまで」と申しましたが、まだまだ風雨は続いております。

 でももう「大丈夫かな」と感じたのは、予報の情報だけではありません。

 というのも先ほどから、「蝉」がまた鳴き始めたのです。

 流石に台風の間はじっとしていた蝉がまた鳴き始めると言うことは、これから風雨が「収まってくる」ということなのでしょう。

 そして予報などなかった昔の人は、そういう経験を積み重ねて、「予知」をしていたのかなと思っております。

 自分がやがて命終わるものであるということはわかっていても、「いつどこでどのように」ということは実はよくわかりません。

 そういう分からないものに不安を感じ「恐れながら」過ごしてみえる人も多いでしょう。

 そういう人々を、ありのままで一人ももらさず助ける「阿弥陀如来様」がいてもらえると感じられたら、きっと台風の後のセミのように「今このとき」を鳴きながら謳歌できると思うのです。


☆今日の一句☆

 蝉の声
   台風一過
      感じられ

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