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仏教に学ぶ生き方、考え方「するということ、できるということ」

 私たちは自分の置かれた「環境」の中で、物事を比較したり考えたり捉えたりします。

 例えば、私は市民プールの中ではまだまだ「初心者」ですし、住職としても「駆け出し」です。

 そしてその中には、何十年も泳いだりお経を唱えたりしてきた「ベテラン」や、有能な「ホープ」もいます。

 そして「自分はまだまだだ」と感じているのです。

 でもよくよく考えてみると、そうではないかなと感じます。

 市民プールに通われている方は、せいぜい「数百人」でしょう。

 人口数十万の中で、プールに通っている人は、わずか「千人に一人」なのです。

 お坊さんも、統計的には「千人あたり三人」しかおりません。

 そんな限られた中に入れていただくことは、それだけで「ありがたい」ことなのだなと。

 そう考えていくと、数ある生き物の中で人間に生まれてくる確率は、「天文学的」に低いわけです。

 今こうやって人として「存在」し、お坊さんをさせていただきながら、プールに通わせて頂いてる。

 実は私たちは、選ばれた「素晴らしいひととき」を過ごしているのかもしれません。


☆今日の一句☆

 何気なき
    一日すごす
       ありがたき



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