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仏教に学ぶ生き方、考え方「牛乳屋さんと薬屋さん」

 この歳になると「昔のこと」をよく思い出したりするものです。

 子どもの頃は、毎朝牛乳を届けてくれる「牛乳屋さん」の車の音を聞くと、玄関に出て牛乳を手渡しでもらっていました。

 その牛乳屋さんはにこにこしながら「牛乳を毎日飲むと長生きするよ〜」と話してくれていました。

 でもしばらく姿を見ないなと思っていたら、その牛乳屋さんは「五十代半ば」で亡くなってしまいました。

 また子どもの頃、「リヤカー」に薬をいっぱいにして、大きな鈴を鳴らしながら売り歩いていた「薬屋さん」がいました。

 「こうやって毎日運動してるから元気だよ〜」「私は薬がいらないからこうやって売ってるんだよ」と話してくれていました。

 でもしばらく姿を見ないなと思っていたら、「四十代」で亡くなられておりました。

 長生きの「秘訣」を試したり、長生きのために「様々な活動」をされている方もお見えになると思います。

 もちろん「健康で長生き」できるのはありがたいことですし、それを願う気持ちは「尊い」と思います。

 一方で「いつどのように」命を終えるのかは、実は誰にもわからないのです。

 わかっているのは、誰でも「いつかは」命が終わるということだけです。

 様々な健康情報が溢れるこの時代ですが、一方で牛乳屋さんと薬屋さんに教えていただいた「未来は誰にもわからない」ということも心に留め置いていたいと思っております。


☆今日の一句☆

 分かるのは
    死ぬまで生きる
         ことだけです

 

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