成功するのが男性脳。成功させるのが女性脳。
実は最近、経営者の方々に向けにいちばん好評なのが、この「男女脳戦略」をテーマにしたビジネスセミナーです。
企業、社会そのものが今後ますます注目する分野だという証拠です。
人を思い通りに動かすための最強のスキルが今、トップの人たちを中心に広がりを見せているのです。
この技術があれば、販売、営業、プレゼン、社内評価、面接、就活などすべてのビジネスシーンでの成果が手に入るでしょう。
著者[メンタリストDaiGo]
人の心を読み、操る技術「メンタリズム」を駆使する日本唯一のメンタリスト。テレビ番組への出演多数。外食系企業の研修やコンサル、教育誌への連載なども手掛けている。主な著書は「人生を変える60秒の処方箋 1分間の心理革命」「こっそり人を操る心理法則」「一瞬でYESを引き出す心理戦略」など、著書は累計で80万部を超える。
■脳の違いを利用すれば、手に取るように相手の心が読める
男性と女性を知るうえで、一番に覚えておかなければいけないのは、生物学的に両者には「脳」の違いがある、ということです。
脳には「右脳」と「左脳」があることは、みなさんもご存じでしょう。右脳には「直観」や「感性」を司る脳、左脳は「言語」や「思考」を司る脳と言われています。
さらに二つの間には「脳梁」と呼ばれる神経が存在しています。これは左右の脳を繋ぎ、情報のやり取りをする橋渡しのような役割を担っているのですが、MRIを使った研究では、女性のほうが男性より右脳と左脳の連携がスムーズで、両方の脳をバランスよく使えているとの報告がなされています。
会話をするという論理的行為は左脳の担当です。しかし、右脳と左脳の情報伝達が得意な女性の脳は、論理担当の左脳と、感情担当の右脳を両方上手に働かせて会話をします。
だから、言葉からイメージを膨らませたり、感じたことをすぐに言語化することができるのです。
一方男性の脳はどうなのか。女性の脳に比べ左右の脳の連結はあまりよくないので、会話をするときに論理担当の左脳しか使えません。そのため、女性のように言葉に感情をのせて次から次へと繰り出すのはとても苦手。
その代わり、左脳が得意とする論理的な会話の構築はとても得意です。
このように、右脳と左脳の連結に代表される男性、女性の脳の違いは、男女のさまざまな発想や行動の違いとなって現れます。
しかし、男女の違い、ジェンダーのすべてが、脳の構造だけで説明できるわけではありません。そこには、人間の心理という要因も大きく関わってきます。
だからメンタリズムの出番なのです。
■モノを欲しがる♂ 人を求める♀
欲は人間の本能です。誰でも欲は持っていますが、男性脳と女性脳では欲の種類、何を欲するかが異なります。
シリーズの漫画やDVDは全巻揃えたくなる、スマホの新機種が出るとすぐに機種変更したくなる。こうした物質的な欲が強いのが男性脳です。
占有したい男性脳には、集めたい、揃えたい、いいモノや新しいモノが欲しいといった心理が強く働くのです。
では女性脳は何を欲しがるか。それはズバリ「人」です。仲のいい友達や同僚、憧れの先輩やかわいい後輩。人との繋がりを欲するのが女性脳の特徴です。
これは共感や共有を重要視する女性脳ならではで、自分が人を求めるのと同じくらい、相手から求められたいと思うから。
物欲と人欲の違いは、物事に注目するポイントの違いにも通じます。例えば店頭である商品を勧められたとき、男性脳の人はまず具体的な機能や性能、スペックを知りたがります。
これに対して女性脳の人は「誰が使っているか」「どういう人向けか」といった「人」に関することに注目します。
見ているのはモノか、人か。この差はビジネスをするうえでも非常に重要です。
例えば広告を作るときを考えてみましょう。女性脳の人に売りたいのであれば、商品だけを出してもダメ。商品そのものの写真や映像を出した「スペック重視」の広告では、男性脳には届いても、女性脳の人には振り向いてもらえません。
女性脳の人に売りたければ、その商品を使ってメリットを享受している人を必ず出すことです。
もし、あなたが新しいタブレットを持っていたら、相手にそれを見せてみましょう。「それ、どのくらいバッテリー持つ?」「エクセルの資料とか編集できるの?」という機能面に食いついてくるのは男性脳の人。
「これって女優の○○がCMでやってるのだよね」「こうゆうの持ってる人って仕事できそう」など、人を絡めた話を振ってくるなら女性脳の可能性が高いと言えるでしょう。
■女性脳社員は「ホウレンソウ」で成果を出す
書店に行くと数多くのビジネス書が並んでいますが、それらを見ると、やはり世の中のビジネスは男性脳思考で作られ、未だに男性脳思考で進んでいるんだなと思います。
理由はほとんどのビジネス書が「男性脳」向けに書かれているから。ビジネスの基本は男性にとっても女性にとっても変わらない普遍的なものだと考えられているのかもしれません。
でも私はそこに疑問を持っています。いわゆる王道、基本中の基本と呼ばれている仕事の進め方にも、実は男性脳と女性脳による違いが存在するはずだと思うからです。
例えば、ビジネスパーソンの基本中の基本として有名な「ホウレンソウ」。状況や事実を伝える報告、事務的な情報を伝える連絡、そして意見を聞く相談、この順番を脳の違いという視点で考えると、男性脳視点からすれば「ホウレンソウ」はとても理にかなっている順番です。
しかし、女性脳視点から見ると、この順番は逆。「ソウレンホウ」のほうがとてもスムーズに仕事が進められるのです。
ポイントは「相談」の位置です。つまり、男性脳の場合は相談が一番最後にあり、女性脳の場合は、最初に相談があったほうがいいという事です。
プライドや自己評価という特性を持つ男性脳の場合、報告によって上司に「お前、やったな」と自分の仕事の評価をしてもらい「この人なら自分の弱い部分や本音をさらけ出してもいい」という心理になってから相談する方が仕事はスムーズに進みます。
プライドの高い男性脳からしてみれば、相談が一番ハードルが高い。だからこそ、一番最後に位置付けられているのです。
一方、共感という特性を持つ女性脳の場合は、まず最初に上司に相談して「その提案内容でいいと思うよ」などと共感してもらうことからスタートした方が、ストレスなく仕事を進められます。
女性が相談を持ち掛ける時は、ほぼその段階で自分の中での答えが決まっていることが多いと言います。女性の相談は、イコール「共感してもらう」行為でもあるのです。
行動に移す前に、確証という共感を得る、そして、その共感に自信を持ってから初めて、実際に行動を起こすのです。
男はホウレンソウ、女はソウレンホウ。チームマネジメントに欠かせないビジネスマナーの基本にも脳の性差によるアプローチの違いがあるのです。
■なぜか買いたくなる「販売員」には共通の特徴があった
販売の仕事をしている人にぜひ覚えておいてほしいのが「考えるという真の労働を回避するためなら、人はあらゆる手段に出る」という人間の心理です。
人はとにかく「考えたくない」生き物です。この心理を有効活用して、迷っているお客さんに「自分が売りたいおすすめ商品」を買ってもらうための極意をご紹介いたします。
沢山の選択肢を前に「どれがいいだろう」と迷ってるお客さんは、心の中で「もう迷いたくない、早く決めたい」と思っているはずです。
ここでお客さんが取るもっとも一般的な回避行動が「おすすめはどれですか」。
専門家に聞くことで「考えなくていい、答えを提示してもらおう」と思うのです。
自分が買ってほしい商品をおすすめする。販売のセオリーでしょう。でも、私ならこのケースでは最初からイチオシをおすすめしません。
「もう少し迷わせる」のです。一度いくつかの選択肢のバリエーションを出して迷わせます。
そしてお客さんが「どれがいいかな」となったら、そこで初めて「私は、Aがおすすめですね」と相手が考えたくない心理になっているところへすかさず自分が売りたいイチオシをすすめる。
お客さんを、一度迷わせる。迷った瞬間にすすめる。こうすることで、最初から出すよりも圧倒的に高い確率でイチオシを買ってもらうことができるのです。
また、相手が女性脳の場合、共感力が高くて「他人の意見を大事にする」という特性があるため、販売員のおすすめに頼りたいという心理が強く働きます。
しかし、男性脳の場合はちょっと違います。最後まですべて人に決められるとプライドが傷つきます。最後の最後に自分で選ばせる選択肢を残しておいてあげた方がいいでしょう。
男性脳も女性脳も、まずは一度悩ませる。そしてその後は、最後まで決めてほしいのが女性脳、最後の最後は自分で選びたいのが男性脳。
この方程式を覚えておくだけでも、販売の実績が大きく変わってくるでしょう。
■相手をお得意様にする、男女脳別アフターフォローのコツ
例えば、ケーキ屋さんに3人分のケーキを買いに行ったとします。3種類のケーキを、一つずつ買うという選択をするのが女性脳の持つ主で、おすすめのモンブランを3つ買うのが男性脳の持ち主です。
つまり、女性脳はその場で答えを決めずに、先々の選択の可能性を保持しようとするけれど、男性脳はその場で答えを決めたいから最適な一択を選ぼうとする、という違いがあるのです。
「選択肢からどれか一つに決める」という行為は、人間の脳の中では「他の選択肢を捨てる」行為だと認識されます。つまり、意思決定することは、可能性の幅を狭めることでもあると考えるのです。
そのため、脳はそれに対して強く抵抗します。人が意思決定を前にして優柔不断に陥るのはこのためです。
先方が男性脳の場合「一つに決めてしまわないと仕事自体が前に進まないから仕方なく決める」という状況になりがちです。そのため「もっと他の選択肢があったのかもしれない」という後悔や選択ミスの不安を感じることが少なくありません。
そのために必要になるのが、選択の正当性を感じさせるフォローです。
また、一つに決めるのはもったいないと考える女性脳に伝えるべきは「それを選んでも他の選択肢にあるメリットも失われない」ということ。
選ばれなかった選択肢もそのまま切り捨てるのではなく活用できる可能性が残っていると伝えることで「無理やり一つに絞った感」を抑えることができます。
一つに決めてもらわなければならない状況下では、いかにして意思決定者の後悔や迷い、失敗感を排除するか、自分の選択に自信をもってもらえるかが重要になります。
先方が男性脳か女性脳かでそのためのアプローチが使い分けれれば、相手の満足度もより高まることになるでしょう。
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人の行動は様々な心理によって選択されている。そして、人によって心理パターンがあり、そのパターンを知っていることで適切なフォローやアプローチが可能になる。
この本では人によって男性脳なのか女性脳なのかという、生物学的な違いによって分けている。(脳と体の性別は必ずしも同じではない、男性の15%は女性脳、女性の10%は男性脳)
相手の心理パターンや自分の心理パターンが分かれば、「この人はこの心理パターンに近い」とか「今はこうゆう状況で、次はこうなりやすいかも」や「次はこうしたいから、このアプローチをしよう」といった行動を取れる。
このような分類法で分けられた心理パターンが絶対ではないが、ある程度の効力があるのも事実である。
こういった心理学を学ぶのは日常の中でも、ビジネスでも大いに役立つ。
特にマネジメント層は必要な知識だと考える。
まずは自分の心理パターンを知ってみることでも多くの気づきを得ることができる。例えばNBTI、エニアグラム、エゴグラム、ソーシャルスタイル分析などがあり、簡単にできるので試してみる価値はある。
ちなみに私は典型的なリーダータイプになっている。
BTIでは「指揮官型」
エニアグラムでは「達成する人ACHIEVER」
エゴグラムでは「アダルト」が最も高く
ソーシャルスタイル分析では「ドライビング」
自分の心理パターンや周りの心理を理解し、俯瞰して状況をみることで今よりももっといい結果を出せるようになるかもしれない。
経営者やビジネスマンは様々なことを学ばないといけないが、その一つの分野として心理学という分野は挙げられるかと思う。
個人的に心理学の本は単純に面白い。
私の情報が少なからず皆さんのお役に立てればと思います。
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