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青春はエモいし、BIGMAMAは超エモい。

アルバム制作のまさに佳境というところ。
バケツくん、ことドラマーBucket Banquet Bisの加わった新体制で初となるアルバム制作は、もう一度デビューアルバムを作っているような瑞々しさがあります。
BIGMAMAに再び訪れた、まさに”青春”そのものです。

"この一枚で、この一曲で、世界が変わるかもしれない"

楽曲が発表されるまさにその瞬間までワクワクして、ソワソワして、ドキドキして眠れなくなるような、
今までも、そう信じて、願っていたはずの炎は、自分でも気付かないうちに、大人になって現実を知ることによって、少しずつ薄れ、小さくなってしまっていたのかもしれません。
今一度、そんなことを願って止まないというか、
これで何も変わらなかったら、そんな世界には、もしろこちらから願い下げ、くらいな気持ちです、今現在。

ここ数年、自分の周りで起きていたことは、
ドラマ以上にドラマチックというか、映画以上に劇画タッチというか、
メンバー脱退、パンデミックな世界、事務所の移籍、
見えているところでも、見えていないところでも、
決して順風満帆とはいかない中で、いやむしろ困難を極めて苦労の耐えない中で、
泣き言一つ言わずに、自分たちの音楽を信じて、
諦めずに戦い、抗い続ける、メンバーの姿を、我ながらエモいと思って見ていました。今のBIGMAMAは超エモいです。

はて、なんでそこまでして頑張るんだろうこの人たち。
ふと、そんなことを疑問に思います。

"一体何と戦ってるんだろう?"

これ、今作っている作品の歌詞で、
大切なところで思わず溢れて出てきた1行でした。

冷静に考えてみると、音楽業界とか、シーンとか、時代とか、そういう全体像というか大それた見えないものに立ち向かっても、今いち現実感がなくて、どちらかと言えば、あの人に認められたいとか、あいつにだけは負けたくないとか、漠然と悔しいというモヤモヤした感情の中に、いくつかの顔が思い浮かびます。
ただそのモヤモヤっとしたものも、少し練りまとめて俯瞰してみると、
結局その正体は、自分の形をしているような気もします。

自分の敵は、いつだって自分自身です。
そして僕の場合、特に17歳の時の自分です。
音楽に出会って夢中になって、寝る間を惜しんでバイトに励んで、勉強はそこそこに、生きるとか死ぬとか、価値観を大きく左右されるような出来事に巻き込まれながら、その悩みを誰にも明かせずに、一人抱えて押しつぶされそうになりながらも、必死に生きた、あの時の自分です。

今回のキーワード「青春はエモい」。
言葉にならない感情を、叫び出したくなるような衝動を、行き場のない気持ちを、BIGMAMA史上、最も青春でエモショーナルなロックに封じ込めている最中です。

危うく聞こえるかもしれませんが、
「みんなが大好きなもの」を作ろうとは思ってません。
かと言って、わかるひとにはわかる、みたいな、めちゃくちゃ、
「マニアックなもの」を作ろうとも決して思ってません。
(主に曲を作ってる本人が、そこまでマニアックなものが好きというわけではないので。)
今回は焦点を一つに絞って、
後にも先にもどこからも見つけやすいような、
たったひとりの人生をガラッと変えちゃうような、
狂わせてしまうような(良い意味でです)、
そんな作品に、丁寧に仕上げたいと思っています。

自分に才能と呼べるものがあるのならば、
次の作品に余すことなく全て注ぎ込む覚悟で挑んでいます。

結局、冒頭の、
"この一枚で、この一曲で、世界が変わるかもしれない"
というのは、
"この一枚で、この一曲で、自分が変われるのかもしれない"
ということなのだとも思います。

それらの曲を引き連れて、またそれ以外にもBIGMAMAの青春の全てを、ZEPP TOURに刻み残せたらと思っております。
どうかチケットを用意して、待っていてください。
どうぞお楽しみに。

会員先行販売本日(23:59)まで↓


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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。