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TFBM 信じた道を走り続ける 3

2020春、僕はひとつ懸念を抱いていた。
当時はまだサポートの関係であったバケツくんと、
いざ新体制!どう動き出すのか、
ライブをしようと夏の新木場のスタジオコーストを抑えてあったが良いものの、
いきなり1時間以上、ほぼほぼノンストップ配信ライブ、
平均で25曲あるワンマンライブを、
果たしてあのバケツスタイルで事故無く、トラブルなく叩き切れるのか?

それこそ配信ライブに対して、まだアレルギーすらあった。
ことライブに関して、
観客は実は耳で音楽を楽しんでいるようで、
それ以上に目で、鼻で、顔で、お腹で、手で、足で、
五感をフル活用して全身で音楽を楽しんでいるのであって(味覚はどこいったよ)、
画面の前のそれは余程の仕掛けでもアイデアでも予算でも無い限り、
比較対象として上回ることが出来ないと、僕自身完全にそう思っていた節がある。

ガランとした観客のいないライブ会場にはまたいつもとは違った緊張が張り巡らされていて、しかもそこではじめてお披露目をするなんてただでさえ痺れる感じ、彼(バケツ)の気持ちを考えたらもう!

僕はどうしても、修行がしたかった。
どこかしらで修行がしたかったのです。
リハーサルは100回やってもあくまでリハーサルなのであって、
何度重ねたって本番1回の経験値はなかなか超えていってくれなかったりします。

さて、どうしたものか。
僕はその時、そっとTF先輩方が配信ライブを発表するのを何かしらのタイムラインで視認し、なるほどハハーンと閃いてしまいました。

「すみません、今度のTOTALFATのライブ、オープニングアクトとか、やらせてもらえやしませんかね?」

僕は自宅のベランダで、
少年野球で内野を守っていたとき以来の腰の低さで電話でお伺いを立てていた。

二つ返事で、快く、面白がってくれて、みんなに確認するよ、と電話を切った後。
嘘じゃ無くで、出演が決まった。
(いや、流石にだったか、これは盛ったな、多少盛りましたね)
TFのファンの皆様がもしここを見ていたら、その節はどうもお邪魔しました。
この先の人生、もし誰かに後輩にオープニングアクトをやらせて欲しいと頼まれた時に、秒で返せる反射神経と懐の広さが僕も欲しい。

高校時代TOTALFATの主催するイベントに出るということがBIGMAMAというバンドの、初めての明確な目標だったとそう覚えている。新しい体制の始まりが、またそこから始まることに、僕は密かに運命めいたものを自分自身で手繰り寄せている手応えを感じていた。


TOTALFAT × BIGMAMA "WE RUN ON FAITH"

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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。