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アフリカ自動運転事情[13]

どうも、阿蘓です。
有用な自動運転関連の技術・ビジネス・ニュースを1日1回1分程度で読める記事にして配信する「1日1分自動運転ブログ」
今回はアフリカの自動運転事情について
#自動運転  #AI #電気自動車 #IoT #エンジニア

自動運転と聞くと、ヨーロッパ、アメリカ、中国、日本を中心に、開発が行われていますが、果たしてアフリカでは行われているのでしょうか?
今回は、アフリカ自動運転事情についてちょっとまとめました。

自動車メーカー

アフリカには自動車メーカーはありませんが(僕の知っている限り笑)、世界の自動車メーカーにとって、12億人以上いるアフリカは販売市場としては魅力的かもしれません。

独メルセデスベンツは、「Intelligent World Drive」というイベントで、南アフリカのケープタウンで自動運転試験を行いました。

マーケティングの意味合いが大きいと思われるので、具体的にどういう試験を行ったのかは詳細には説明されていませんが、富裕層の多い南アフリカでは、非常に大きなインパクトがあったように思います。

アフリカモビリティセンター

2018年3月に、アフリカモビリティセンター(Mobility Centre for Africa)が、南アフリカ政府からの自動運転走行テストの許可を得たというアナウンスをしました。
使用するのはEasyMileとNavyaの自動運転シャトルで、2018年10月に行われる政府のトランスポート月間(Transport Month)でデモをおこなうというものでした。

イベントの中で実際車両を動かしたデモを行ったかどうかは、情報がないので微妙ですが、少なからず一部の団体や企業が自主的な活動を来なっているのは確かです。

インフラ

ここは大きく遅れを取っています。
道路が整備されていないという問題だけではなく、信号、高速道路、電気自動車用インフラなど、自動運転を実現するための要素が多く欠けており、南アフリカでの実現までにはいろいろなチャレンジがあると思われます。

この動画は、自動運転や南アフリカのインフラ現状などをニュースとしてまとめています。

法律

「自動運転車を公道で走らせることは、承認されていない@南アフリカ」

これが現状になります。アメリカのカルフォルニア州や日本でも、自動運転車に対する規制を緩和する動きはあり、法的な開発環境は整い始めていますが、アフリカの場合は、法的にも整っていない部分が多く、自動車メーカーがアフリカで自動運転開発を行うための障壁となっているようです。

メルセデスベンツが南アフリカで行った自動運転デモ動画に、自動運転のシーンがほとんどなかったのは、ここのリスクがどうしても回避できなかったのではないかと推測します。

まとめ

アフリカでは、自動運転を実現させるための環境が整っていないのが現状だと思います。しかし、そんな中一部の企業や自動車メーカーがアフリカでも自動運転を実現させようと動いているのは確かで、今後、アフリカ経済が盛り上がってくればもう少し投資と開発が活性化していくのかもしれません。

今回ちょっとネガティブな記事になったかもしれないでの、最後に、アフリカのZiplineという自動飛行ドローンの会社の紹介をして終わります。僕個人的に世界で最も優れたドローンだと思っています。

アフリカの僻地では、患者に輸血をしなければならない時、輸血する血が足りず命を落とす場合が多くあります。
Ziplineは、そんな僻地に数十分で血液を届けるサービスを展開しています。
本当にすごいです。これ。

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