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11月2日(木)「醗酵食品・酢」

今日の豊田も晴れ。
朝の最低気温は10℃台、日中の最高気温は25℃迄上昇。
11月に入ったと言うのに、夏日!?地球温暖化の影響なんでしょうねぇ。折角最近は秋らしい天気が続いていたのに、夏に逆戻りなんですかね。さて、

昨日は、「醗酵飲料(日本酒)・ペアリング」についてお話させて貰いましたが、本日も醗酵系。「醗酵食品・」についてお伝えして行きたいと思います(冒頭写真は鹿児島は坂元醸造さんの黒酢の壺畑の様子で、コチラから拝借しました)。

酢。
醤油・味噌・みりん等と並ぶ醗酵系調味料の一つですね。
過去の歴史を紐解けば、紀元前5,000年頃にはバビロニアで酢が作られていたと言う記録もあるようです。従い、「世界最古の調味料」とも言われているんだそうです。
でも、元々は人為的に作られたモノと言うよりは、人々が収穫した果物や穀物を蓄えている間に自然にアルコールが発生し、更に自然の酢酸菌が作用して偶然に酢が出来たと言う、言わば偶然の産物であったのではないかと想像されます。
日本には4~5世紀頃に酒造技術と共に米酢の醸造技術が中国大陸から伝来したのが日本に於ける酢造りの始まりであると言われているようですが、酢が世間一般で慣れ親しまれるようになったのは江戸時代からだと言われています。

その酢には、日本では米・大豆・果物等の原料から造られる多種多様なモノがあり、夫々の原料の特性によって独特の風味や色合いがあり、更にはその製法や貯蔵方法等によってもその特徴が色濃く出ていて、そりゃあまぁ数えられない位の種類の酢を愉しむことが出来るんですよね。
更に海外に目を向ければ、ワインを原料としたイタリアのバルサミコ酢ワインビネガー、ビール原料である麦芽を使用したモルトビネガー、リンゴを原料としたリンゴ酢、中国では高粱(コウリャン)やもち米を原料とした山西老陳醋鎮江香醋などもあって、正に百花繚乱。種類多様過ぎて、使い方に困ってしまうホドですね。

酢は単に「酸っぱい」調味料として和え物や揚げ物、炒め物等に使えるだけではなく、肉料理に使えば肉を柔らかくしてくれたり、サカナ料理だと小骨を柔らかくする作用もあり(締めサバ、コハダ等)と、中々有用な調味料であるとも言えます。
更に言えば、ダイエットや美容に良い等もあって、健康食品としても注目されたりもしてます(飲む酢とか、韓国のミチョ(美酢)だとか…)

ただ、実際の料理に使うとなるとそうそう何種類も用意しておくワケには行かなさそうなので、基本は日本の米酢に黒酢、バルサミコ酢に中国の黒酢等を各1種類程度用意しておく、程度に絞らざるを得ないのでしょうねぇ。
大体コレかな?と言う銘柄はアタマの中にはあるものの、より良いモノを求めて、酢についてもまだまだ探したり、試したりして良いモノを選んで行かねばならんし、もっともっとお勉強せにゃならんな、と考えている次第であります(地元愛知県にあるミツカンさんにはまだ行けてないや…)。

と言うコトで、本日はココ迄。
明日は「有害鳥獣・ツキノワグマ」についてお届けする予定としております。


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