見出し画像

現場で活躍するデザイナーが語る、駆け出しから突き抜けるためのリアルな道のりと思考法

駆け出しデザイナーから約1年間で、様々な会社のロゴデザインやリブランディングに携わり、ロゴデザイナーとして活躍しているなつみさんをお呼びし、「駆け出しデザイナーから突き抜けるためのリアルな道のりと思考法」をテーマに、ウェビナーを開催いたしました。

本記事では、現場で活躍するデザイナーが駆け出しからウェビナーの内容についてお届けします。

※本編は5/26に開催されたウェビナーの内容を一部・編集し、記事化したものになります。

■スピーカー情報
ロゴデザイナー / ロゴロケット
Natsumiさん | Twitter

今回のウェビナー開催の背景

安達:今回のウェビナーを開始した背景について、一言でいうと「成長し続けるデザイナーを増やしたい」という想いにあります。
現状、デザイナーとして成長したいのに成長できないとか、スクール卒業後にデザイナーとして成長するために必要なスキルアップに苦しむということが、よくあると思います。

今回は、現在ロゴデザインやサービスリブランディングでご活躍されるNatsumiさんをお呼びして、駆け出しデザイナーからどうやって活躍できるデザイナーになるかについて、お話ししていただきたいと思います。

前回ウェビナーの記事

「採用目線」で語る、スクールで目指せるデザイナーと現場で必要とされるデザイナーのギャップ

登壇者自己紹介:Natsumiさん

安達:早速なのですが、今回のゲストであるなつみさんから、簡単に自己紹介していただけると嬉しいです。

Natsumi:初めまして、ロゴロケットのNatsumiです!簡単に自己紹介させていただきます。
”ロゴロケット”という名前のコンセプトとしては、「ネーミングやロゴデザインを通じて、これからビジネスを始めるお客様が、正しい軌道に乗るためのお手伝いをしたい」という思いで、活動をスタートさせました。

実際に過去に関わったデザイン事例

化粧品のロゴからパッケージデザインに携わったり、整骨院のロゴ・看板デザインやコーポレートサイトのリブランディングを担当させていただいたりと、様々なジャンルの会社様のロゴデザインやリブランディングに携わらせていております。

今は、主にロゴデザイナーとして企業様とか個人様のブランディングのお手伝いをしております。よろしくお願いします。

自己紹介も終えたので、早速「駆け出しから突き抜けるためのリアルな道のり」というテーマに入りたいと思います。

30歳から始めたデザイナーのキャリア

30才で、会社を辞めてデザイナーになることを決める

ロゴデザイナーになってからの1年間

Natsumi:では、私がロゴデザイナーになってから今までに至る経緯っていうのを紹介していきます。
正直な話をすると、実は29歳までは仕事もプライベートも全力で取り組んだことがないという状況でした。

そして、30歳で会社を辞めて、ド素人が何を思ったのかデザイナーになることを決めます。
デザイナーになることを決めて1ヶ月目のタイミングで、貯金を全部つぎ込んで本を100冊一気に買いました。この時は頼るものが本しかないと思っていたんですね。

デザイナーになると決めて、2ヶ月目にメンターと出会う

ひたすら本を読んで勉強している2ヶ月目の時に、メンターさんに出会い、ロゴの魅力にハマりました。そして、当初はメンターさんのアドバイスに従って、1〜2ヶ月間ぐらいクラウドワークスのコンペを受けながら、ココナラでロゴ制作の仕事を受けてました。

3ヶ月目で仕事がゼロに。それをきっかけにSNS運用を開始

なので、勉強を始めて1〜2ヶ月目でお仕事を受注させていただいたのですが、3ヶ月目でなんと仕事がゼロになります。それをきっかけに、4ヶ月目のタイミングでSNSを始めました。

そして、この頃からメンターさんのアドバイスと私の意見が違う部分が結構多いなって思い始めるようになり、このタイミングで、全部自分で決めてやっていく形になります。

5ヶ月目、SNSを中心にお仕事をもらえるようになる

そこで、5ヶ月目にTwitterを中心に仕事を受注し始めて、本格的にフリーランスとして活動を開始いたしました。これがちょうど2020年の12月ぐらいでした。
そしてその頃、同業者の駆け出しデザイナーさんから「屋号やロゴが必要で、作って欲しい」という需要が増えてきて、ありがたいことに定期的にお仕事いただけるようになりました。

そこから、月に平均15件〜20件などを納品するようにしまして、納品ラッシュというのを約1年間ほぼ毎日経験しておりました。

デザイナーになって9ヶ月目、ロゴ以外のデザイン依頼も来るように

9ヶ月目になって、ロゴだけではなく、名刺やパッケージ、看板デザインも受注させていただくようになりました。この辺りの経験はなかったのですが、ロゴデザインをやっていたおかげで、デザインの基礎知識も身についていて、スムーズに対応できるようになってる状態でした。


10ヶ月目のタイミングで、Twitterのフォロワー数が1万を超える

10ヶ月目のタイミングで、Twitterのフォロワー数が1万を超えて、元々設定した目標を達成しました。

そして、11ヶ月目で、7割以上のお客様が法人の方になりまして、ロゴやサービスのリブランディングの案件が非常に多くなりました。

ロゴのリブランディングより、サービスのリブランディングとかが難しく感じていたい一方で、この時期は自分自身でも成長した時期かなと思ってます。

ちょうど12ヶ月たったところで、1年間で150個以上のロゴを納品し終えたっていうところで自信がだいぶ付きました。

駆け出しから卒業する為に、取り組むべきことは?

Natsumi:本日は駆け出しからの道のりっていうテーマなので、駆け出しから卒業するために、私が何をやってきたかっていうのをまとめてみました。


駆け出し時代に取り組んだこと

こちらのスライドが駆け出しの際に取り組んだことで、大きく四つあります。

まず一つ目がTwitterを1日も休まず毎日投稿することです。
ネタがないっていう状態は自分のインプットが足りてないんだ!と考え、毎日Twitter投稿するようにしていました。これにより、インプット・アウトプットを高速で繰り返すっていう習慣が身につきました。

二つ目は、継続力を身につけることですね。
急に才能が降ってくることなんて絶対ないと思っていて、誰しもが元から継続力が身についてるというわけではないと思います。
さっきのTwitterもそうなんですけど、意識して身につけるようにすることが大事かなと思ってます
特に私は30歳になってからデザイナーを始めたので、ロゴデザインもTwitter投稿も毎日ひたすらコツコツ続けるのみかなと思っていました。

三つ目は、noteを書くこと
Twitterを通じて、短い140文字以上の文章を毎日投稿する習慣によって、文字を書く練習ができるようになりました。その結果、ロゴの提案文とかデザインのストーリーを作る練習になってたのかなと今思います。

四つ目は、ポートフォリオを用意する
よくポートフォリオを作った方がいいとかサイト作った方がいいっていう意見があると思うんですけど、私は作る時間がもったいないと思ってたので、作ってませんでした。
その代わり、InstagramとかTwitterのモーメントをポートフォリオサイトの代わりに使っていました。

モーメント機能を自分のツイートに固定ツイートにして、それをポートフォリオ代わりに活用しております。これ今でも活用してるのですが、ポートフォリオサイトができるまではこれでもいいかなと思います。

(ここで他ゲストから質問)
ゲスト:素晴らしいですね...これだけ見るとみんなやればできそうな簡単なことなんじゃないかとか思いがちですけど、これ結構難しいことだと思いまして。
これだけの量のロゴデザインを、ほぼ毎日やっていくそのモチベーションの管理って何か意識的にやってたんでしょうか?

Natsumi:モチベーションの管理に関しては、今まで失敗し続けて、何かに熱中してきたことがなかったので、その反動で30年分のやる気がここの1年で凝縮された形ですね。
自分は、今まで失敗し続けてきたので、もう退路がない状態でして...
退路がなく、前に進むしかないっていう状態だったので、ひたすら前へ前へ進むことができた感じです。

ゲスト:なるほど…Twitterの毎日投稿とnoteを書くとおっしゃられていましたが、それって自分の思考を言語化する作業だと思いました。
それを毎日ひたすらやることによって、今のリブランディングの仕事とか、ロゴのアイディア発想みたいなところで生かせたりするのでしょうか?

Natsumi:結論、非常に生かされていると思います。
やはり、自分のブランディングができないとお客様のブランディングのお手伝いもできないと思っていまして。SNSを通じて、自分のブランディングがある程度確立できたことによって自信に繋がったというのもあります。

ゲスト:お話をお聞きしてて、デザイナーは言語化能力を求められるように感じましたが、なつみさんから見ても、やっぱりそういう風に思われるのでしょうか?

Natsumi:思いますね。ロゴを作っていくとしたら、どういう会社にしていきたいのか、どういうブランディングをしていきたいのか、最初に言語化しないと作れないと思っております。
皆さんビジュアルイメージから入ったりするって聞くんですけど、言葉に落としてからそこから広げていくというイメージなので、私にとっては言語化も必須かなと思ってます。

ゲスト:ちょっと別角度からお聞きしたいのですが、ロゴデザインってデザインの中でも最もネットに情報が落ちてないデザインだと思っています。
どうやってロゴデザインのやり方を身につけたのかをお聞きしたいです。

Natsumi:私の場合、ネットで検索する時間は、デザイナーはじめたての頃はほぼ持ちませんでした。
それが逆に良かったのかなって思うんですけど、やっぱり自分の目が慣れてない状態でネットで情報拾ったとしても、自分の良いと思ったデザインが悪いかもしれないっていうのに気づけないんですよね。

本とかに載っているデザインから知識を得て、気に入った方がいたらその方のサイトを見てみたりとか、そこから入っていったのがよかったのかなって思ってますね。

ゲスト:なるほど…!「目」を作ることが大事だと。ちなみに、デザインの良し悪しを判断する目はどうすれば作れるのでしょうか?

Natsumi:ひたすらいろんなロゴを見まくる1日1万点くらい見まくるというのをしてましたね。度々Twitterでも紹介してるんですけど、ロゴデザインの現場という本。

デザイナーさんの思考だったりプロセスだったりそういったところをまとめてくださってるんので、これはすごく勉強になりまして。

また、日常生活で見たこと聞いたことに対して、全てに興味を持つようにして自分の興味をどんどん広げていくっていうことは心がけてました。

見立ての技法という昔の日本から代々言われてきていることだと思うんですけど、例えばぱっと見たコップが何に見える?とかそういう遊びを日常生活、365日24時間ずっと考えるようにしていた形です。

安達:なるほど、それは非常に分かりますね。僕もですし、デザイナーで活躍されている方は、普段から「なんでこれはこんなデザインなんだろう?」と常に無意識的に考えるような人が多いイメージです。

♦︎

本ウェビナーに関しては、この後も参加者やゲストからチャットで質問をたくさんいただき、最後まで非常に盛り上がることができました。

今回のウェビナーは、多くの駆け出しデザイナーや現在スクールに通っている方等、様々な方にご参加いただき、非常にご好評いただくことができました。

今後もデザイナーにとって、役に立つウェビナーや記事を公開していく予定ですので、ぜひnote・Twitterのフォローをお願いいたします!

さいごに

このnoteを運営するMaslowは企業の潜在価値を引き出すコーチングデザインカンパニーです。

デザインとコーチングで、企業が本来持っている価値や魅力を最大化させ、中長期的なブランディングを作っていくための支援を、ベンチャーから上場企業まで幅広いお客様に提供しております。

▼フォローして今後の有益なウェビナー情報を受け取る

▼無料でMaslowに相談してみる(企画提案無料)

▼資料をダウンロードする


関連記事


私たちは企業の潜在価値を引き出すプロ集団です。 デザインとコーチングで、企業が本来持っている価値や魅力を最大化させます。 https://maslow.jp/