進学率のデータは全国ワースト1位、2位/山口県のいるところ

さて、動画や記事でも随時、話に上がるのは、
地域が持つ文化資本と、教育熱の低さ。

僕がいるエリアは、全国的にもこの意識が底辺に位置している。
これを前提に、現場を見て、多くの発信をしてきている。


ちょうど先日発表された一つのデータがあるので、確認しておこう。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2302/21/news111.html


全国の大学進学率だ。(リクルート調べ)


以下、記事より引用。

>大学進学率が高い都道府県をみると、1位は「東京」(69.8%)、2位は「京都」(67.2%)、「神奈川」(63.2%)だった。

>一方、大学進学率が低い都道府県の1位は「鹿児島」(36.1%)、2位は「山口」(39.9%)、3位は「宮崎」(40.4%)という結果に。

>総合(大学、短大、専門学校の計)の進学率が高い都道府県を調べると、1位は「京都」(84.2%)、2位は「神奈川」(82.5%)、3位は「東京」(82.3%)だった。

>一方、総合の進学率が低い都道府県の1位は「山口」(61.9%)、2位は「宮崎」(62.7%)、3位は「佐賀」(63.0%)となった。


地域の文化資本や教育熱を見る時、これは一つの指標となるだろう。
先日記事にした、ソーシャルキャピタルも同様だ。


教育も子育ても、本当に今、何が必要なのか。


学校や塾が煽るそれのように、
ただ偏差値が高いことが良いのか、ただテストの点が良いことが良いのか。ただ内申点が高く、ただ優等生であることが良いことなのか。


それらを地域全体で、考えていく必要がある。



大人の側が、本質が見えているのか否か。

「地方」の問題としてこれを問いかける時、
本質の見える大人が、果たして、地域の中にどれほどいるのか。

拝金主義や利益追求主義によって仕掛けられるそれらに、果たして、自覚的である大人がどれほどいるのか。

県内の状況は、相当に酷く、期待できる状況ではない。

ビジネスや社会問題のアプローチに取り組むプレイヤーを辿っても、
現状では、プレイヤー不足だけが見えてくる。

僕らチームのメンバーと話をしても、これというプレイヤーは、県外出身者である、ということが、定番だ。


僕らの多くの取り組みを、支持・理解をしてくれる方々も、これと同じ状況だ。転勤でこの土地へ来られた方や、県外出身者が、多いのだ。
加えて、大学の研究者や博士号を持つ方、専門家といった、知識人の方々が多くなる。


まずは、問題や課題を、共有できる皆さんと考えていきたい。


もちろん、考える、だけに留まらない。

できることを、できるメンバーと仲間で、したたかに、しかし力強く、取り組んでいきたいと思う。


ことを動かす、現実を動かすことが、重要なのだ。と、思っている。


(おわり)


記事を気に入っていただけると幸いです。NPOまなびデザンラボの活動の支援に活用させていただきます。不登校および発達障害支援、学習支援など、教育を通じたまちづくりを行っています。