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城南宮 / 京都 -梅探訪-

    桜はもちろん綺麗だけれど、梅の可愛さも好き。ぽっぽっと咲いて、そろーと流れて。春になりかけの、まだ寒さも残る季節に、春の訪れを感じられるのも好きなのだと思う。京都で、梅の鉄板スポット、城南宮を訪れた。

城南宮は平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、御祭神を城南大神と崇めたことがご創建と伝えられている。城南宮とは平安京の南に鎮まるお宮の意味である。

南の守護だけあって、京都駅から地下鉄で南へ下り、最寄り駅の竹田駅に到着。改札を出て、城南宮までのバスを確認する。出発までまだ10分ある、荷物を預けるコインロッカーを探そう。書店で本を買い込みすぎ、とても持っていきたくはないのだ。しかし、東西どちらの出口を探してもロッカーがない。調べてみると、何と改札の内側にしかないらしい。バスが来る。持っていくしかない。

さて、バス停から徒歩数分で城南宮に到着。平日ということもあり、混雑なく梅園へ。メジロがお出迎え。四方からさえずりが聞こえ、とても幸せな気分になる。

城南宮といえば、落ち椿と梅のコラボレーションである。緑の上の赤、その後ろのピンク色。梅を見ても、椿を見ても、ため息が出るような綺麗さ。陽がさしていく様は、神々しさも感じられる。

城南宮の梅はしだれ梅。この、てろーんと咲く様子がとても優雅に感じる。

後ろ髪を引かれる思いで園内を進む。ふと振り返ると、梅がお別れを告げてくれた。

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