42日目 ますこが立った!(右足限定)

朝起きてトイレに行くために看護師さん二人に手伝ってもらう。朝食後、もう一度トイレに行きたくなるので、また看護師さん二人に手伝ってもらう。「遠慮しないでくださいね」と言われても、朝食時間の忙しい時に、何度も何人も呼び出さねばいけないのは、心苦しく感じる。こんな朝が毎日続いている。自立への欲求が高まる。

理学療法士(PT)さんがやってきた。そして、昨日のCT検査の結果を告げる。

「右足全荷重OK & 2日後から左足1/3荷重OK」

なんとなんと!いきなり、右足を制限なくつかっていいことになったのだ。なんという大胆な許可だ、と思ったが、実際はすぐに右足が使えるわけではなかった。6週間使っていなかった足だ。筋肉が落ちている。

でもつまりは、できれば避けたい骨盤手術の必要がないということ。骨がうまくくっつき始めているという証拠なのだ。よかった!よかった!

さっそく車椅子の乗り降り、便座への移乗の練習をしてみた。自力でできるようになる。足を地面につけて体重をかける。右足が重い。痛い。これからの筋トレに気合いが入る。

昼食はちらし寿司だった。おめでたい気持ちを後押しされているようなメニューだ。

早速トイレ実践。車椅子も持ってきてもらい、自力で乗る。トイレまでは押してもらい、便座へは自力で。初回だったので、看護師さんに見守っていてもらう。帰りは車椅子を右足だけで漕いでベッドに戻る。身体を使うので疲れるが、少しずつ体力をつけていく。

職場のスタッフさんが3人、お見舞にきてくれた。6週間ぶりに顔を合わせる。私を見て涙を流してくれる。「よかった・・・」と言ってくれる。私も思わず涙がでる。心配をかけてしまった。職場の皆さんからの寄せ書きをもってきてくれた。それぞれにメッセージが嬉しい。ものすごく嬉しい。最後に皆さんに祈ってもらった。神様、感謝します。

今日は夫を驚かせようと思って、面会に来てくれた時に、なんでもないタイミングですっと立ってみた。右足だけで。(まだ左足には体重かけてはいけない)案の定驚いてくれた。

その後、お母さんが乳液を持ってきてくれた。

夫とお母さんが帰ったあと、お父さんが来てくれた。近況報告をしてくれる。

お父さんが合唱で参加するコンサートの日が近づいている。毎年家族でみにいっている舞台だ。なんとか私も行ける方法はないだろうか。車椅子で外出許可、でればいいなぁ。骨盤にはいまだ創外固定。これをつけたまま外へは、厳しいだろうか・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?