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どんなふたりも幸せになる!魔法の夫婦ビジョンの作り方♥

♥どんなふたりも幸せになる!魔法の夫婦ビジョンの作り方♥


★生涯死ぬまで一緒に暮らす赤の他人の不思議 
 リニューアル版はじめに 舛田光洋

 
 この本は、「いつまでも幸せ夫婦でいる方法〜ふたりを幸せにする7つの夫婦ビジョンのつくり方」という題で、主婦の友社から発刊された妻、舛田れいの2作目の本です。
 当時は、雑誌取材やスクール革命やNHKのテレビ出演などもあって、話題になった本でもあります。
 出版社の著作権が切れたので、リニューアルしてnoteで販売してみます。
 また、舛田光洋のコメント付きです。

 今回リニューアルに向けて、数年ぶりに本書を読み返してみて、あらためて夫婦というシステムというか、ペアというか、この男女の組み合わせで生活し続けていく不思議さを感じました。
 考えてみてほしいのですが、普通に恋愛して、結婚して、一緒に住んで、子供ができます。その子供が育って家を出ていって、また夫婦ふたりっきりになります。最後はどちらかが死ぬまで一緒にいるんです。
 
 もとは、生まれも育った環境も違う他人同士ですからね。
 生涯死ぬまで一緒に暮らす赤の他人ですから、考えてみれば不思議です。
 
 ほかの動物はどうでしょうか。チョウチンアンコウは、オスがメスの身体に噛み付いて、同化することで、メスは子供を産めるようになります。狼もコウテイペンギンも一夫一婦制ですね。でも大抵の動物は、繁殖が目的で、長くても子育てが終わったら次のパートナーを見つけるようです。仲睦まじい夫婦をオシドリ夫婦というけど、このオシドリも浮気をしないのは実は1年限りで、次の年には、違う相手を見つけるようです。

 人間だけ、子育てが終えたあとも一緒に住み続けるんです。

♦夫婦のはじまりにあったもの

 そういう意味で、夫婦は、改めて考えて見ると、不思議な結びつきなんです。
 他の動物のように子孫を残すだけの本能での結びつきだけではないのです。夫婦になるのに「こどもをつくろう!結婚しよう!」からはじまったわけではないですよね。
 
 では、夫婦のはじまりには何があったのでしょう?

 夫婦のはじまりを振り返ってみると

「幸せになろう!」

 がありました。

 そうです。

「いっしょに、しあわせになろう!」

 から、はじまったのです。

 そう、ひとりよりも、愛し合ったふたりで力を合わせて、より幸せになるために夫婦となって暮らしているのです。幸せになるために、力を合わせて、より多くの幸せを作っていくのです。

◎夫婦本の9割が相手を理解すすめるなか、共通ビジョンを持つことを提案している稀な本

 しかし、そうはいっても現実は、夫婦としての出発点を忘れてしまい、力を合わせて不幸を生産して、より不幸になっている夫婦も多くいるわけです。
 
 離婚率も高くなり、夫婦の問題を解決する本も多く出されています。
 本屋に行って夫婦関連の本をみても9割方、男女の違いを知って、相手を理解することで夫婦はうまくいくというような内容です。

 「どんなふたりも幸せになる!魔法の夫婦ビジョンのつくり方」は、どん底の夫婦でも、共通のビジョンを持つことができれば、幸せ夫婦になれるといってます。
 相手を理解できればいいのですが、相手の立場に立って理解することはなかなか難しく、時間がかかるので、それよりも、ふたりの共通の未来ビジョンを持ちましょうという考え方を打ち出しているんですね。これは画期的です。

 トムとジェリーは、いつも喧嘩をしています。ねことねずみですからね。でも共通の敵がでてきたら、力を合わせて戦います。そのときはとても仲良くなります。
 SF映画でも、国同士がいがみ合っていても、地球に宇宙人が現れたら、一致団結して力を合わせて地球を護りますね。そして、見事敵を倒してたあとは、絆が生まれますよね。
 
 夫婦も、ビジョンを共有することで、その目的達成のためにふたりで協力し合います。その中で、相手の意外な面をみたり、尊敬したり、理解したり、思いやりが出てきて、感謝が生まれてきたりするものです。 
 
 現在の自分たち夫婦を振り返ってみても、苦難困難もかなりありますが、それでも、幸福感を持って仲良くやってこられているのは、共通の夫婦ビジョンを持っていたからだと思います。この本の内容を20年近くの結婚生活で実証してきていると思います。

♦夫婦が一つのビジョンに向かって力を合わせる時、爆発的な力が生まれる。

 そしてもう一つ言いたいことは、それは、夫婦という愛し合う男女が、一つの目的に向かって力を合わせるとき、爆発的な力が生まれるということです。核爆発のような力が生み出されると思うのです。ここは僕自身今も研究中ですが、やっぱり、大きな仕事を成し遂げた偉人の後ろには、優れた良妻がいます。夫婦ビジョンを持つことが、実は大きなことを成し遂げていく力に変換されるんだということができます。僕自身、妻と結婚する前までは、掃除屋だったのです。それが妻と結婚してからベストセラー作家になっていくわけですから、自己実現という観点からみても、この本は面白いのではないかと思っています。

 この本から、再び、多くの幸せ夫婦が生まれたら嬉しいなと思っています。
 
 2018年 11月22日 いい夫婦の日に   舛田光洋



旧 はじめに

 ♦ふたりを幸せにする夢づくり「夫婦ビジョン」のすすめ

 
 『「夫育て」魔法のルール』(主婦の友社)という本の出版以来、数多くの雑誌に取材していただき、読者のかたからもたくさんのありがたい反響をいただきました。
 取材では、夫と一緒という機会もあり、その際に、「夫婦仲がいいですね」「私も舛田さんのような夫婦になりたいです」と言っていただくことが何度かありました。
 でも、私たちも振り返ってみれば、かつてはそれほど仲がよい夫婦ではありませんでした。特に結婚して3年ほどは、最悪でした。
 夫には1000万円以上の借金があり、低収入。私はすぐに子どもが生まれ、子育てに追われる毎日。先が見えず、ゆとりもなく、不安をぶつけても、夫はそれをとり除いてくれることもなく、ただ忙しさだけで毎日が過ぎていきました。
 気がつけば、一緒に暮らしているのに必要最低限の会話しかしなくなり、お互い何を考え、どこに向かっているのか、わからなくなっていたのです。

 しかし、私たち夫婦は、ある行動によって転機を得ました。
 それから、わずか3年間で、夫は出世を繰り返しながら独立し、200万部(現在370万部)を超えるベストセラー作家になり、収入は何十倍にも増えました。

 3人の子どもを授かりました。
 私たちにとっては、あっという間に起こった奇跡でした。
 頂上が見えないらせん階段を、へとへとになりながらのぼっていたところ、突然、エレベーターに乗せられて急スピードで上昇し、降りてみると、雲ひとつない晴れ渡った世界に着いていたような衝撃を受けました。

 どん底の私たち夫婦に転機をもたらし、夢を実現させてくれた行動とは、どんなことだったと思いますか?

 それは、「夫婦で共通のビジョンを持つこと」です。
「ビジョン」とは、「夢」「目的」「目標」と置きかえてもいいかもしれません。ふたりで「これをやりたいね」と目標を掲げていくということです。

 私たちの場合、「収入が3年で10倍以上になる」「本を出版して作家になる」「港区のタワーマンションに住む」など、無謀と思われそうな大きなビジョンも、次々に実現。また、夢がかなうとともに、夫婦の間には信頼や一体感が生まれ、絆が深まっていきました。

 こうした経験から、夫婦が共通のビジョンを持つことによって、夢を実現しながら、いつまでも仲良し夫婦でいられる方法を、誰もがすぐ実践できるよに体系化しました。

 この共通ビジョンを魔法の「夫婦ビジョン」と名づけました。
 夫婦ビジョンは、7つのカテゴリーに分けてあります。
 健康、家、趣味、子育て、仕事、社会貢献、お金です。

 この本では、夫婦が日常ですぐとり組める小さなビジョンから、生涯を通して目指していく大きなビジョンまで、あらためて自分たちや周囲の例を振り返り、「夫婦ビジョン」の理論を解説しています。
 よく理解して、実践していただければ、夫婦はいつまでも仲よく、ふたりが望むどんな夢もかなえられること間違いなしです。

 読んでくださったご夫婦の幸せに、お役に立てたら幸いです。

                         舛田れい

目次

★生涯死ぬまで一緒に暮らす赤の他人の不思議 
 リニューアル版はじめに 舛田光洋
 ♦生涯死ぬまで一緒に暮らす赤の他人の不思議
 ♦夫婦のはじまりにあったもの
 ♦夫婦本の9割が相手を理解すすめるなか、共通ビジョンを持つことを提案している稀な本
 ♦夫婦が一つのビジョンに向かって力を合わせる時、爆発的な力が生まれる

Chapter① ビジョンを持つ夫婦、持たない夫婦

 ◆ビジョンを持つ夫婦、持たない夫婦
 ◆私たちも夫婦ビジョンを持ってから、仲がよくなり夢がかなった
 ◆気配りより先に、夫婦ビジョン
 ◆夫婦ビジョンでふたりの夢は次々かなう
 ◆どんな夫婦もかつてはビジョンがあった!

夫婦ビジョンがあったから成功のあとの危機も乗り越えられた 舛田光洋

【コラム】夫婦ビジョンがなくなる5つの危険な時期

Chapter② ふたりが仲良くなるための3つの夫婦ビジョン

★意見が対立したときは、第3の案を考えるといい 舛田光洋
 
 ◆夫婦ビジョン」を作る順番 
 ◆夫婦が永遠に仲よくいられるための3つのビジョン
 
夫婦ビジョン1
〈健康〉目指すは最後の日、夫婦でピンピンコロリで「さようなら!」
 ◆もしもパートナーが今日、倒れたとしたら
 ◆人生80年の健康プラン
 ◆健康でいられるための3つの方法
 ◆今日からできる短期ビジョンをつくろう
夫婦ビジョン2〈家〉ふたりの未来を見通すビジョン
 ◆夫婦にとっての夢とロマン!それがマイホーム
 ◆夫婦の象徴である家は、一生涯のビジョンを立てる
 ◆家のビジョンから、子供やお金の未来も見える
夫婦ビジョン3〈趣味〉ふたりを生涯強く結びつけるビジョン
 ◆男性、女性として、ふたりが持ち続けられる共通のビジョン
 ◆結婚して、いつしかふたりの趣味は消えていく
 ◆「お互いに成長できること」が趣味ビジョンの大前提
 ◆相手の趣味に飛び込む?夫婦で新たな趣味をつくる?

★Chapter2のおわりに 健康のビジョンと妻のサポートに感謝 舛田光洋

Chapter③ 絆を深める4つの夫婦ビジョン

★最も重要な4つの夫婦ビジョンについて 舛田光洋

夫婦ビジョン4〈子育て〉子どもを幸せに導くために欠かせないビジョン

 ◆なぜ、子供のことで夫婦は喧嘩をするのだろう?
 ◆親から受けた教育の傷が、反動でわが子にも出てしまう
 ◆夫婦仲よしが、子育ての問題を解決していく
 ◆子育てで最も大切なことを話し合う
 ◆子供の長所と短所を話し合ってみよう
夫婦ビジョン5〈仕事〉ビジョンがあれば夫婦は最高のパートナー
 ◆夫婦ともに仕事を持つ時代の離婚率
 ◆現代の夫婦は仕事のビジョンを共有することがむずかしい?
 ◆夫婦と仕事、3つのパターン
夫婦ビジョン6〈社会貢献〉ふたりにさらなる成長を与える高貴なビジョン
 ◆社会貢献をしている夫婦は、仲がよくて人格者
 ◆夫婦で社会貢献を目指すと幸せになれる3つの理由
 ◆夫婦が社会のためにできることはたくさんある
 ◆社会に貢献することで、周りの夫婦にもいい影響が
夫婦ビジョン7〈お金〉明確なビジョンに向かってお金は流れ込む!   
 ◆ビジョンがないのにお金の話をするから貧乏夫婦になる
 ◆お金が集まる法則、逃げる法則
 ◆夢を数字にしてみよう

★ハリウッド超大物俳優夫妻の現在と「夫婦ビジョン」を持つことの大切さ 
舛田光洋

Chapter④ビジョンづくりが楽しくなる夫婦コーチングと夫婦ブレスト

★コーチングにブレストって…発想が面白い!舛田光洋
 
 ◆パートナーに伝えるのって、むずかしい
 ◆夫婦間の意識の格差を埋めるコーチング
 ◆夫婦ブレストでアイデアの嵐を呼ぶ!
 ◆「絶対に否定しない」からアイデアがわく
 ◆誰でもできる、夫婦ブレストの方法

 【コラム】夫婦ゲンカのメカニズム

Chapter4のおわりに 舛田光洋

Chapter⑤魔法の夫婦計画書をつくろう

 ◆「生涯ビジョン計画書」をつくってみよう!
 ◆なぜ「生涯計画書」をつくると夢が実現するのか
 ◆1年以内に夢をかなえる「1年ビジョン」を貼る
 ◆貼って、眺めるだけで夢が実現する「1年ビジョン」
 ◆「1年ビジョン」で変わる夫婦

【コラム】セックスレス解消法
 夫婦ビジョンQ&A

コラム 舛田光洋予定

Chapter⑥夫婦の最終ビジョン すべては「ありがとう」を言うために
 ◆理想の「最後の日」を想像しよう
 ◆何のために夫婦となるのか?
 ◆あなたがた夫婦から幸せが広まる

おわりに

リニューアル版 おわりに 舛田光洋予定

  

Chapter1 ビジョンを持つ夫婦、持たない夫婦

◆ビジョンを持つ夫婦、持たない夫婦

 結婚当初は、どんな夫婦も、「いつまでも仲よく、ともに白髪まで添いとげようね」と誓い合って一緒になったのに、数年もたてば、仲よし夫婦と、そうではない夫婦に分かれてしまうのはなぜでしょう?
 不思議ですね。誰もがずっと仲よくいたいと思っていたはずなのに、離婚を選ぶ人もあとをたちません。
 仲がよくない夫婦は、仲よし夫婦といったい何が違ったのでしょうか。
 仲のいい夫婦にあって、仲のよくない夫婦に欠けていたものとはいったい何なのでしょうか。
  
 それはズバリ、「夫婦ビジョン」です。
 夫婦に、共通のビジョンがなかったのです。

 未来に向けて、目標や目的を持ち、ふたりで一緒にとり組むことがなければ、夫婦は必ず不仲になります。これは、世界中のどの夫婦にも当てはまる法則です。ハッとされたかたもいらっしゃるかもしれません。「結婚当初は、うまくいっていたのに、あるところから、お互いに気持ちが通わなくなった」と。
 そうです、そのうまくいかなくなったところから、夫婦ビジョンがなくなっているはずです。
 子どもが生まれてからか、マイホームを建てたあとか、どこかで、ふたりのビジョンがなくなったのではないでしょうか。

 ただ、この法則を逆手にとれば、夫婦ビジョンを持つことができれば、どんな夫婦も必ず仲よくなれるのです。そして、年を重ねるごとに、ふたりの仲よし度は増していきます。

◆私たちも夫婦ビジョンを持ってから、仲がよくなり夢がかなった

 私たち夫婦は、結婚当初、夫が無職、バツイチ、借金ありという、過酷なスタートでした。(詳しくは「夫育て」魔法のルール」をご参照ください)
 結婚後すぐに子どもが誕生し、生活苦と子育てで、私も夫もがんじがらめ。穴だらけのおんぼろ船で大海原に出港したようなもので、行く先に見えるのは、今にも嵐が来そうな暗い風景。未来は不安でいっぱい、夫に対しても不信感でいっぱいでした。
 口を開けば、夫への不満になり、「この先どうするの?」と聞いても、「わからない」という答えばかり、夫婦の気持ちはバラバラで、いつも離婚のことを考えていました。
 そんな中で、夫と初めて共通のビジョンを持ったのです。
 当時、私が所属していた小さい子どもを持ったお母さんたちのサークルで、かわら版を担当することになって、その記事を夫に書いてもらったのがきっかけでした。
 記事がサークル内で評判になり、私も夫を少しずつ見直していきました。夫の才能が初めて形となって表れた気がしたのです。
 そこから、「このニュースレターをもっとこうしようか」「発行部数をこのくらいにしよう」と、夫婦で会話するようになり、これが私たちの初めての夫婦ビジョンになりました。
 つまり、最初の夫婦ビジョンのテーマは「趣味」だったわけですが、そこから夫婦が少しずつ一つになっていきました。
 さらに仕事の話、お金の話ができるようになり、ふたりで小さな目標を次々と立てていきました。
 夫婦ビジョンを持ってから、私たちはとても仲がよくなり、未来に希望が持てるようになり、一つ一つ困難な状況を乗り越えていくとともに、夢が次々にかなっていきました。
 借金は3年で完済、夫は「そうじ力」を開発して、出版のチャンスが舞い込み、累計300万部突破のベストセラー作家となったのです。
 私は会社を起業して社長となり、結婚前からの夢を実現しました。

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