ますトレ47都道府県行脚ロゴ

「ますトレ47都道府県行脚」に懸ける想い

最近、いろんな人にこう聞かれます。
「大学卒業後はどうするの?」

簡潔に答えます。
「選手を引退します」

嬉しいことに日本リーグチームからのお誘いもありました。
しかし、断らせていただきました。
それが僕の決断です。

どうして選手を引退するのか。
それは、
「ハンドボールを愛しているから」です。

これを読んでいる人は、
矛盾していると思うかもしれません。

しかし、矛盾はしていません。
僕はハンドボールを愛しているからこそ、
もっとハンドボールの価値を高めたいのです。

価値=差異×理解
です。

差異とは、ハンドボールの魅力、
理解とは、それを認知させることです。

ハンドボールの魅力を最大化して、
それを今よりずっと多くの人に認知してもらうことで、
ハンドボールの価値はさらに高まると、
僕は信じています。

僕はハンドボール界の構造を考えた時に、
選手としてではなく、
外側から行動を起こしていくのがベストな選択だと
考えたのです。

まとめると、

・ハンドボールを愛している。
・ハンドボールの価値を高めたい。
・価値=差異×理解
・ハンドボールの魅力を最大化し、多くの人に認知させたい。
・ハンドボール選手はたくさんいる。
・選手以外の立場のほうが良い。
・選手引退。

という流れです。

4月からはサラリーマンとして働きながら、
ハンドボールに携わる予定です。

悩んで、悩んで、悩み抜いた結果です。
誰がなんと言おうと、
この決断を曲げる気はありません。

選手としては引退します。
日本リーグからのお誘いを断った以上、
小さいクラブチームでプレーすることも絶対にしません。
本当に苦しい決断でした。

僕にとって、選手を引退することは、
ほとんど「死」に等しいです。

まだまだ伸び代を感じるし、
ピークはもう少し先にあると感じるし、
トレーニングもすればするほど記録は伸びます。

そんな中で、選手としての引退を決断しました。

この決断をするとき、
死生観に関する本を読んだりもしました。
それぐらい大きな決断だと感じたからです。

ただ、この決断をして、
視点が大きく変わりました。
人間の「生」は「死」を意識して、
初めて輝くのだと思います。
いつまでも生きていられると思っていて、
急に余命を宣告されたら、
1日1日を大切にしますよね?

それと同じです。

僕もつい1年前まで、
日本リーグでプレーすることを考えていました。
しかし、今の僕は180°違う決断を下しています。
ずっと続くと思っていたハンドボール人生の終わりが、
急に目の前に現れたのです。

しかし、その「終わり」が僕の残りのハンドボール人生を
輝かしいものにしてくれます。
誰しも、自分の命日がわかっていたら悪あがきしますよね?
僕にとっての悪あがきが、
「ますトレ47都道府県行脚」でした。

ますトレを始めてから2年が経ちました。

ますトレには理念があります。
それは、
日本中の「GK」を「守護神」に
です。

この理念を抱くきっかけとなる出来事がありました。

2017年1月、ハンドボール男子日本代表は世界選手権に出場し、予選リーグでロシア代表と対戦しました。
結果は29ー39で敗戦。
試合後、ロシア代表監督はこう言いました。

"I think that the difference was in our goalkeepersʼ performance."
「私たちの差はGKのパフォーマンスだ」

この出来事が僕に衝撃を与えました。

確かに、日本ではGKトレーニングが
浸透していないことを考えると、
当たり前の「差」なのだと感じました。

しかし、これは日本ハンドボール界の
大きな、大きな問題です。

ますトレで
この大きな、大きな問題に立ち向かいたい。

そう考えて、
日本中の「GK」を「守護神」に
という理念を掲げました。

この2年間の間にトレーニング動画も100本を超え、
Twitterのフォロワーも現時点で4200人になりました。
ハンドボールだけでなく、
サッカーやフットサルのGKの方々にも
フォローしていただけるようなコンテンツに成長しました。
さらに「出張ますトレ」や「ますトレスクール」も行い、
「ますトレオンライン」も開設しました。

これだけのことに取り組んできましたが、
今でも毎日のようにTwitterやInstagramでDMが送られ、
まだまだ多くのGKが悩んでいるのが現状なのだと感じます。

そこで、
日本中の「GK」を「守護神」に
という理念をもう一度意識しました。

なんども言いますが、
僕のハンドボール人生の終わりは
もうそこまできています。

僕はいてもたってもいられなくなり、
一つのプロジェクトを思いつきました。

それが「ますトレ47都道府県行脚」でした。

その名の通り、日本中に行って、
僕自身が実際にGKコーチングをしようと考えたのです。

このプロジェクト完遂して、
ハンドボール人生に幕を閉じようと決心しました。

つまり、このプロジェクトを
僕の遺産、レガシーにしたいのです。

日本ハンドボール界に立ちはだかる、
GK育成という大きな問題に
僕のハンドボール人生の全てを懸けたいのです。

それがこのプロジェクトにかける僕の想いです。

まだまだ「ますトレ47都道府県行脚」
で直接コーチングを受けたいチームの
応募を受け付けております。
以下のフォームからご応募ください。
https://docs.google.com/forms/d/1mpMPYwMInkhBDJOOyNa1E5EgUN_fUUr7k-MATcZF_VE/edit

僕のハンドボール人生最後の悪あがきを
どうぞ楽しみにしていてください。

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