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【江沢民同志逝去】全党・全軍及び全国各民族人民に告ぐる書(2022年) 【日本語訳】

江沢民同志遺像 新華社発

この日本語訳は筆者による拙訳であり、正確性を保証するものではありません。ご理解の上でご覧になってください。

新華社北京11月30日電

中国共産党中央委員会

中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会

中華人民共和国国務院

中国人民政治協商会議全国委員会

中国共産党及び中華人民共和国中央軍事委員会

全党・全軍及び全国各民族人民に告ぐる書

中国共産党中央委員会、中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会、中華人民共和国国務院、中国人民政治協商会議全国委員会、中国共産党及び中華人民共和国中央軍事委員会は、極まれる悲痛をもって、全党・全軍及び全国各族人民に向けて通告する。我々の敬愛する江沢民同志が、白血病と多臓器不全を患い、手当ても虚しく、2022年11月30日12時13分、上海に於いて逝去した。享年96歳であった。

江沢民同志は我が党、我が軍及び我が国の各民族人民が公認した崇高なる威望を有する卓越した領導人であり、偉大なるマルクス主義者であり、偉大なるプロレタリア革命家、政治家、軍事家、外交家であり、長い試練を耐え抜いた共産主義戦士であり、中国特色社会主義事業の傑出した領導者であり、党の第三代中央領導集団の核心であり、「三つの代表」の重要思想の主要なる創立者である。

江沢民同志は青少年時代から勤勉に学習を始め、真理を追求し、愛国主義思想と民主革命思想の啓蒙を受けた。大学での学習期間中、抗日愛国活動の洗礼を通じて、江沢民同志はマルクス主義世界観を形成し、人生の道の選択を完成させ、最終的に民族解放と人民幸福の為の闘争という人生の理想と信仰を確立させた。1947年に上海交通大学を卒業後、江沢民同志は工場で勤務し、労働者群衆の間で、また青年会夜校職業の青年の間で革命宣伝工作に従事し、1949年には労働者群衆を組織して工場を守り、上海の解放を歓迎した。

中華人民共和国成立初期、江沢民同志は上海益民食品一廠(工場)の第一副廠長、上海石鹸廠第一副廠長、第一機械工業部上海第二設計分局電器専業科科長職等を歴任した。1954年、国家は長春で第一自動車製造廠を建設し、多数の専業技術幹部と管理幹部が必要となったため、江沢民同志はここへ移り、1955年にはソ連邦モスクワに赴きスターリン自動車製造工場で実習を受けた。1956年の帰国後、江沢民同志は長春第一自動車製造廠の動力処副処長、副総動力師、動力分廠廠長に就いた。1962年、江沢民同志は第一機械工業部上海電器科学研究所副所長に異動し、科研の領導工作の責任を負った。1966年、江沢民同志は武漢熱工機械研究所所長と代理党委書記に任命され、後に党委書記に任じられ、原子力発電設備設計の工作を組織した。「文化大革命」の開始後、江沢民同志は衝撃を受けた。1970年、江沢民同志は第一機械工業部で勤務し、1971年に中国第一機械工業部駐ルーマニア専門家団の総団長となり、1973年の帰国後は第一機械工業部外事局副局長、局長を歴任した。1980年、江沢民同志は国家輸出入管理委員会、国家外国投資管理委員会の副主任兼秘書長を勤め、党組の成員として、広東、福建の両省で、特別政策と柔軟な措置の実施、経済特区の試験運営という先駆的工作を担当した。1982年、江沢民同志は、電子工業部第一副部長、党組副書記に任ぜられ、1983年には部長、党組書記を任ぜられて我が国の電子工業の発展に重要な貢献をした。1982年9月、江沢民同志は党の第十二次全国代表大会上で中央委員に当選した。

1985年、江沢民同志は上海市市長と中共上海市委副書記となった。1987年、江沢民同志は党の第十三期中央委員会第一次全体会議で中共中央政治局委員に当選し、並びに中共上海市委書記に任命された。上海市長及び市委書記を担当していた期間、江沢民同志は上海の広大な幹部群衆を引率して精神を奮い立たせ、敢然と探索し、上海の改革解放と社会主義現代化建設の重大な突破を推進し、浦東の開発と開放に蓄勢謀篇(勢いを蓄え、道筋を立てる)し、党の建設、精神文明の建設、社会主義建設の重大な進歩を推進した。1989年春夏の我が国で発生した厳重な政治的混乱では、江沢民同志は党中央の動乱への鮮明なる反対に関する旗幟を擁護、執行し、社会主義国家政権を守り抜き、広大な党員、幹部、群衆に緊密に依拠して、人民の根本的な利益を養護する正確な方策を決定して、上海の安定を有力に維持した。

1989年、党の第十三期中央委員会第四次全体会議に於いて、江沢民同志は中共中央政治局常務委員及び中央委員会総書記に当選した。同年、党の第十三期中央委員会第五次全体会議で江沢民同志を中共中央軍事委員会主席とすることを決定した。1990年、第七期全国人民代表大会第三次会議上で、中華人民共和国中央軍事委員会主席に当選した。

江沢民同志は党の第三代中央領導集団の核心である。20世紀80年代の末、90年代の始め、国際と国内で発生した政治的な波瀾、世界社会主義の厳重な曲折の出現、我が国の社会主義事業の発展の前にはだかる巨大な困難と圧力に直面した。江沢民同志は、党と国の将来の運命が決まるこの大きな歴史の節目に、党中央領導部を引率し、全党全軍及び全民族人民に緊密に頼り、四つの基本原則をに鮮明に堅持し、国家独立、尊厳、安全と安定を擁護し、経済建設の中心を堅持し、改革開放を堅持し、中国特色社会主義の偉大な事業を守り抜き、我が国の改革開放と社会主義現代化建設の新局面を切り開いた。

第十三期中央委員会第四次全体会議より第十六期大会までの13年間、国際情勢は目まぐるしく変化し、我が国の改革開放と社会主義現代化建設への過程は波乱万丈であった。十分に複雑な国際、国内情勢の中、江沢民同志は党中央領導部を率いて、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論の偉大なる旗幟を高く掲げ、党の基本路線を揺るぎなく守り、全党と各民族人民を団結させ、機会を捉え、改革を深化し、開放を拡大し、発展を促進し、安定を保持し、社会主義市場経済体制の改革目標と基本的骨組みを確立し、社会主義初級段階に於いて公有制を主体とし、多種所有制経済共同発展の基本経済制度、労働に応じた分配を主体とし、多種の分配方式の併存による分配制度を確立し、改革発展と安定を促進する一連の方針政策と重大戦略を制定、実施し、経済体制改革、政治体制改革及び文化体制改革とその他の各方面の改革を鋭意推進し、全面的な改革開放の新局面を切り開き、法に依り国を治める基本方略を実施し、「和平統一、一国両制」の方針を堅持して、香港と澳門の順調な回帰を実現し、独立自主の和平外交政策を堅持し、外交工作の斬新なる局面を打開し、党建設という新たな偉大な工程を推進し、社会主義物質文明、政治文明、精神文明の建設を推し進め、世間の注視するところの新しい進展を獲得し、中国特色社会主義を21世紀に推し進めることに成功した。江沢民同志を核心とする党の第三代中央領導集団の領導の下、我々は我が国の主権と安全に関する一連の国際的な突発事件に冷静に対応し、政治、経済領域と自然界に出現した困難と危険を克服し、改革開放と社会主義現代化建設の航船が終始正確な方向に沿い波を切って前進するように保証した。党の第十三期中央委員会第四次全体会議以来の13年間、我々党と国家が巨大な成就を得たことは、江沢民同志のマルクス主義政治家としての傑出した才能と遠大な計略、肝要な作用、並外れた政治領導の手腕と切っても切離せない。

江沢民同志が中央軍事委員会主席を担任していた期間、国内外の形勢の重大な変化と世界新軍事変革の発展趨勢を深く洞察、把握し、国防と軍隊現代化建設の強化に対する一連の新たな論断と新たな措置を提出し、毛沢東軍事思想と鄧小平新時期軍隊建設思想を豊富にし発展させ、江沢民国防軍隊建設思想を創立し、国防と軍隊現代化建設の巨大な成就を領導した。江沢民同志は国防建設と経済建設の協調発展の方針を堅持し、人民軍隊の革命家、現代化、正規化建設を強化し、政治的に合格、軍事的に強靭で、礼儀正しく、紀律が厳格で、保障が有力であるという一般要件に従って、勝利し、変質しないことを2つの歴史的課題とし、人民軍隊の建設を全面的に推進し、人民軍隊に対する党の絶対指導力を揺るぎないものとして、終始思想政治建設を和賀郡の各項建設の首位に置き、人民軍隊の性質、本色、作風を永く維持し、積極防衛の軍隊戦略方針を貫徹し、中国特色軍事変革を推進し、情報化軍隊を建設し、情報化戦争に打ち勝つという目標に照らし合わせ、中国の特色ある精兵の道を堅持し、我軍の現代化の飛躍的発展を実現し、科学技術強軍戦略を実施し、厳格で法に依拠した軍隊、勤倹な軍隊の建設を堅持し、新しい歴史条件下の軍統制の特徴と規律を探索し、時代とともに我軍の各項の建設を進め、国防科技工業体制の改革を深化させ、自主創新能力を増強し、国防科技と武器装備の発展を加速させ、より少ない投資でより高い軍隊現代化建設を行い、平時と戦時の結合、軍民の結合、軍と人民の統合の方針に照らし合わせ、国防動員力を高め、高技術条件下での人民戦争の戦略戦術を発展し、軍政軍民の団結を鞏固なものにしなければならない、と強調した。これら一切は、国防と軍隊現代化建設に対する長期にわたる指導意義を具有する。

江沢民同志はマルクス主義の思想路線を堅持し、実践を尊重し、群衆を尊重し、時代の特性を正確に把握し、我々の党の歴史的位置づけを歴史的に判断し、中国特色社会主義の建設の主題を巡り、改革、発展、安定、内政、外交、国防、党、国家及び軍等の統治の各側方面において、一連の新しい思想、観点、判断を打ち出し、党の基本理論、基本路線、基本綱領、基本経験の堅持と発展に傑出した貢献をした。特に、彼は全党の智慧を集中させ「三つの代表」の重要思想を創立し、党の指導思想上の時代に即した前進をまた実現し、一人の真正のマルクス主義者としての巨大な政治と理論への勇気を体現した。「三つの代表」重要思想は、我々の党が常に中国先進生産力の発展要求を代表し、中国の最も広大な人民の根本利益を代表し、人類の歴史的発展と進歩の普遍的規律に従い、時代の発展潮流と我が国の社会発展と進歩の要求に順応し、全国各民族人民の利益と願望を反映し、新しい形勢の下で党の執政能力を高め、執政地位を鞏固にし、党の執政の使命の根本を完成させることを特に強調している。「三つの代表」重要思想の最も特徴的で突出した貢献は、社会主義とは何か、それをいかに建設するかという問題に一歩進んで回答し、どのような党をどのように建設するかという問題に、一連の新しい思想と観点と論断で相互的に、緊密に連繋し、首尾一貫して答え、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論の継承と発展、我々の新時代の条件下に於ける中国特色社会主義事業の推進を深化させ、党建設の規律の認識を強化していることである。

江沢民同志は、党と人民事業に関わる重大な戦略問題を非常に重視した。党第十六期全国代表大会の準備期間中、江沢民同志は党と国家事業の長期的発展、党と国家の長治久安の為に、彼がもはや中央領導の職務を持たず、中央委員会から退任し、以て党と国家の高層領導の新旧交替を促進することを主動的に提案した。党は江沢民同志の請求に同意した。当時の複雑で多変な国際形勢と国防と軍隊建設任務を十分に考慮し、党の第十六期中央委員会第一次全体会議は江沢民同志を中共中央軍事委員会主席に留任することを決定した。党の第十六期中央委員会第一次全体会議の後、江沢民同志は胡錦濤同志を総書記とする新中央領導集団の工作を全力で支持し、党中央が彼に託した職責を努力を尽くして履行した。2004年、江沢民同志は党と国家事業の長期的発展の大局の出発に従い、又た主動的に彼の担任する党と国家の中央軍事委員会主席の職務の辞職を提出し、党と国家事業の発展に対する彼の深謀遠慮を充分に体現した。

領導の任を下って以後、江沢民同志は党中央の工作を力強く擁護、支持し、中国特色社会主義の偉大な事業に関心を寄せ、党風の廉政建設と反腐敗闘争を確固として支持した。2006年、江沢民同志は自ら主持して『江沢民文選』第一巻、第二巻、第三巻を編輯し校閲した。『江沢民文選』は、主に江沢民同志の20世紀80年代末から21世紀初めの代表的、独創的な重要著作を収録したもので、我々が『三つの代表』重要思想を更に深く学び、中国特色社会主義の偉大な事業と党建設の偉大な工程を継続して推進する重要な教材を提供するものである。

江沢民同志は先見の明があり、状況を把握し、総じて中国と世界発展の大勢、党と国家工作の局面から問題を観察、思考し、理論及びその他各方面における革新を絶えず推進していた。江沢民同志は、信念を貫き、決断力を持ち、常に党と人民を心中の最高位置に置き、終始共産党人の理想信念を堅持し、重大な局面で大胆な決断を下し、理論革新を行う巨大な勇気を持った人であった。江沢民同志は実践を尊重し、時と倶に進み、総じて時代発展の脈絡と契機を把握し、党と人民の生きた実践から経験を総括し、道を尋ね、地に足をつけながら党と国家の各項工作を開拓進取することを堅持した。江沢民同志は群衆を尊重し、群衆を関心し、常に人民群衆の安全と幸福に高い関心を寄せ、広大な人民の根本利益に依拠した工作を検証し、推進した。江沢民同志の優秀な品格と高尚な風格は、永遠に我々を教育し、前進するように激励するであろう。

江沢民同志の逝去は、我が党我が軍及び我が国各民族人民に対する量りきれない損失である。党中央は、全党と全軍及び全国各民族人民に、悲痛を力量と変え、江沢民同志の遺志を継ぎ、哀悼の意を実践行動で表すことを呼びかける。

我々は、習近平同志を核心とする党中央周囲を以て、より自覚的に団結していく必要があり、党の基本理論、基本路線、基本方略を堅持し、「二つの確立」の決定的な意義について深く理解し、「四つの意識」を増強し、「四つの自信」を堅持し、「二つの擁護」を成し遂げ、党の厳格な統治を全面的に推進し、新時代の党建設という新しい偉大な工程を深く推し進め、党の自我革命で社会革命を主導し、我々の党が初心の使命を堅持し、終始中国特色社会主義事業の堅強な領導核心とならなければならない。

我々はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を堅持し、習近平新時代中国特色社会主義思想を全面的に貫徹し、マルクス主義の基本原理と中国の具体的現実及び中華の優秀な文化との結合を堅持し、思想を解放し、事を実して是を求め、時と倶に進み、真理を追究し実情を重視し、勇敢に理論探索と革新の進行を堅持し、新時代の偉大な実践の中、マルクス主義中国化及び時代化の新境界を絶えず切り開き、当代中国のマルクス主義が、更に燦爛とした真理の光芒を放つようにしなければならない。

我々は中国共産党の領導を揺るぎなく堅持しなければならず、中国特色社会主義を堅持し、国家と民族発展を自己の力量の基点に置き、中国の発展と進歩の命運をしっかりと自己の手中に掌握することを堅持し、社会主義現代化強国を全面建設、第二の百年奮闘目標実現のため、一致団結して努力し、中国式現代化を以て中華民族の偉大な復興を全面推進し、人類運命共同体の構築を推進し、人類文明新形態を創造する必要がある。

我々は全心全意人民に奉仕する根本的な宗旨を堅持し、群衆の観点に立ち、群衆路線を貫徹し、人民の創始精神を尊重し、一切を人民の為に、一切は人民に依り、群衆の中から、群衆のもとへ、終始人民群衆との血肉関係を保持し、人民と同じく呼吸し、命運を共にし、心を共有しなければならない。

我々は「三つの代表」重要思想、江沢民同志の革命精神と革命気風、彼のマルクス主義運用の立場、観点、新情況の方法研究、問題解決の科学的態度と創造精神を努めて学習し、我が国の富強、民主、文明、和諧、そして美しい社会主義現代強国の建設のため、団結し奮闘しなければならない。

中華民族の偉大なる復興の事業は、江沢民同志を含む一代又た一代と続く共産党人の心血と奮闘の凝結である。前進の路上、全党、全軍及び全国各民族人民は習近平を核心とする党中央の堅強な領導の下、中国特色社会主義の偉大な旗幟を高挙し、習近平新時代中国特色社会主義思想を全面的に貫徹し、偉大なる建党精神を弘揚し、自信を確固たるものとし、一心同体となって、専心し、勇気を奮って前進し、社会主義現代化国家を全面建設し、中華民族の偉大なる復興を全面推進する為に、団結奮闘しなければならない。

江沢民同志は永垂不朽である!

2022年 11月30日 新華社通信


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