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ユーミン。時を越え、想像を超える存在。

あなたを見つめていたい
あなたに教えて欲しい
あなたと分かち合いたい
今を Carry on
松任谷由実「Carry on」

今日のお昼ごろにユーミンの公式Twitterでこんなツイートがありました。

嗚呼、やっとこの日が来た...と、午後はずっとSo Highでハートに羽根がはえて空中に浮かんでいました。YouTubeでユーミンのMVがなんと一気に33本もUPされました。

夏が終わりゆく季節に聴きたいあのせつない曲も...

これから100年後も歌い継がれていくであろうあの美しい曲も...

ドラァグクイーンとユーミンがストリートを闊歩するあの濃い曲まで!

これだけ様々な曲を生み出す人はそういないと思いますし、ましてそれを45年以上も続けるなんて。エネルギーを生み出し続ける恒星のような存在の日を浴びて、熱を感じて私は成長する事ができました。

春頃にコンサートに行った時にnoteを書きました。改めて私の頭の中は松任谷由実で構成されている部分が多いと思ったわけですが、考えてみたら人生の3/4くらいの長さをユーミンの歌と共に生きてきたわけで、親の次くらいに長い時間一緒にいる存在なので多大な影響を受けるのは当然です。

小さい頃から歌番組が好きで、歌謡曲や演歌、アイドルなど雑多にいろいろな歌をテレビで見たり聴いたりしていました。また歌番組だけでなくお笑いやドッキリ、クイズなど様々なバラエティ番組の間にも短くアイドルが登場して歌うなど、とにかくテレビを見ていればたくさんの歌が流れくるので、知らないうちに歌えるように(踊れるように)なっている、そんな時代でした。

ユーミンはテレビにほとんど出ないもののCMなどで流れるのを聴いて好きになり、初めて自分の意志でこの人のアルバムを買いたいと思ったアーティストでした。まだ子供の頃なので歌詞の細かい意味などはわからないのですが、楽曲の美しさや雰囲気がとても大人と言うか何か未来のようなものを感じたのです。

カセットやレコード、CDやレーザーディスク、配信と音楽の届き方が変化し、歌番組の激減、ネットの普及、高度成長にバブル、そして崩壊...時代の荒波が幾度となく押し寄せても、ユーミンは変わらずに曲を作り詞を書き、アルバムを出し、そして印象的なツアーを続けてくれました。

ユーミンの歌によって私も数えきれないほどの苦しい時を乗り越える事ができました。その中でも折に触れて頭の中に流れてくるのが、冒頭で書いた「Carry on」です。特に今頃のような、夏の出口が見えてきたような時に強く頭の中に響いてきます。

終りのない長い道に
傾いてゆく夏の光
あなたはただ走っている
金の炎が燃える場所へ Carry on
松任谷由実「Carry on」

このアルバム「TEARS AND REASONS」が発売されたのがデビューしてから20年の1992年。書かれている詞のように走り続けているのはユーミンだというのを、45周年のツアーで歌われた時に強く感じました。

「TEARS AND REASONS」発売に1993年1月1日に発売された「月刊カドカワ」にユーミンのインタビュー記事が載っているのですが、先の自分についてこんな事を言っていました。

 ええ、二十周年。あんまりそんな意識はしてないんですけどね。これからの二十年、図々しいことにまだ二十年後もやってるイメージがあるんですけどね、早いと思うな。
 六十になった時にね、自分が表に出てる部分、ステージとか、スポーツ選手と同じように肉体的な限界があるかもしれない。
今シャーリー・マクレーンなんかは五十六かな?すごく真剣に考えるとしんどいけど、とりあえずはあんまり・・・・・・。意識が変わってないんで、時間も経ってないんですよ、調子いいことに。鏡を見ても自覚症状があんまりなくてね。そう思っているのは自分だけかもしれないけど(笑)。

まさか45周年であんなにすごいステージやるとは思いませんでした。いつでも時を越えて、そして私達の想像を超える事をする、それがユーミンです。

ツアーのブルーレイが11月に発売されるので、それまでは走ってもゆっくり歩いてもいいので、この命を人生をCarry onしたいと思います。

特典映像やブックレットも楽しみです!ユーミンってやはり最高ですね。

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