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読書記録#2(2022.11.14-11.20)

2022.11.14-11.20

  • 萩原慎一郎歌集「滑走路」

  • 小池真理子「異形のものたち」

  • 小川哲「地図と拳」(第六章まで)

萩原慎一郎さんについては、2年ほど前に少し書きました。壊れそうでまっすぐで温かい歌が詰まっています。

小池真理子さんのは一編が30ページちょっとなので、少しずつ読むのにちょうど良かったです。驚愕や絶叫必至のホラーというわけではないのですが、何となく怖い、うっすらと嫌な雰囲気な空気が漂い続ける感じでした。小池さんの話の中に出てくるアイテムの表現が綺麗で丁寧なのが好きです。

地図と拳は640ページとかなり読みごたえがあり、先週は序章から第六章まで読み進めました。今年読んだ中でもかなり面白いです。

満州(満洲)が舞台の話は、様々な国や身分の人たちが出てきてとても面白く、夏に「満洲国グランドホテル」を読んでいたので頭にまだ満州が残っていたこともあり「地図と拳」も今のところスルスルと楽しめています。

濃厚なキャラクターが魅力的で、架空の都市だと忘れてしまうくらい。中でも細川がとにかくかっこよい。冒頭とても心配だったのですが、その後の様子を読んでいると「あー私は見る目ないな、この話の中だったらすぐ人に騙されるか殺されてしまうんだろうな」と思いました。

今週は第七章から読み、来週また書いてみたいと思います。


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