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配偶者選定なる国家プロジェクトを願う人

前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。
お父さんはそう思ってる。

#個人の見解です

とあるアーティストのツイートがTwitterのトレンドにあがっていました。

私は他の方のリツイートで見たのですが、明日が相模原障害者施設殺傷事件が起きた日というタイミングで優生思想なる考えが流れてくるのが恐ろしくなったので、いろいろ思った事を書き記しておこうと思った次第です。

先日、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に頼まれて薬物を投与、殺害したとして医師2人が逮捕された事件がありました。その事で尊厳死や安楽死と言う言葉がSNSなどで結構つぶやかれていました。

今日本では女性や子ども、LGBT、障害者や外国人、ホームレスなど様々な人権が蔑ろにされています。自殺率もG7で最悪です。まず人権や命が守られていない、その事について話し合う機会がない、障害者やホームレスは役に立たないからいらないという考えを持っている人がいて、それを平気で口にしたり書き込んだりしても称賛する声があるのが現状です。

維新の会国会議員のみなさんへ、非常に難しい問題ですが、尊厳死について真正面から受け止め国会で議論しましょう。

大阪市長はこのようにツイートしていますが、今回の事件は主治医でもない人がした事で、これに繋げて尊厳死について議論などとんでもない。

上に書いたように現状で人権や命について基本的な事が守られていないこの国の様相で、生まれた時から持っている人権について「義務を果たしていないのに権利を主張するな」と言っているような状態で、難しい選択を迫られる尊厳死や安楽死など話せるわけもありません。

大阪万博が「いのち輝く未来社会のデザイン」と言っているのが何とも。首相官邸が「すべての女性が輝く社会づくり」に似ている感じもします。輝くかどうか人選は国や自治体が決めます、みんなに輝いてもらう金も時間もないしね、という勝手な都合で輝かせて利用する感じが気になるんです(最近はもう無理にでも輝かせようというふりさえもしていない状態)


最初のアーティストのツイートに戻りまして、優秀な人の遺伝子を残す、国が配偶者を選ぶ、自分はどこか高位置から俯瞰しているような書きぶりが怖いのですが、最後にわざわざ個人の見解とつけている所、あと様々な反応が来たことについて

めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、あしからず。

冗談なのにどうしてそんなにムキになって反応しているの?というような、声を挙げる側がダサいみたいにして終わらせるあたりもすごくひっかかるんです。

遺伝子だけがその人が活躍する事を決定したわけでもないとか、結婚や出産を当然と思っているなど、いろいろ言いたい事はあるわけですが、ずっと昔から時に見えたり隠れたりしながら流れ続けている無意識の差別や選民のようなものを「前も話したかもだけど」と前置きして、自分の考えとして書いているような感じなので、深く考えずに書いたのかもしれなくて、それもまた恐ろしさを覚えたポイントです。

このアーティストにお子さんがいるかわかりませんが、お父さんはそう思っているという締め方も何だか怖くて(急に自分だけど違う位置からの目線ですみたいなのを混ぜ込む)総毛立つポイントがかなり詰まったツイートだなと思ったわけです。

明日になれば自分がどうなっているのかなんてわかりません。事故に遭う、会社が倒産する、病気になる、そんな可能性もあるんです。

でも自分が選ばれる、排除される、不必要と間引かれる立場になると思っていない人達が結構いて

「役に立たないんだからいらないんじゃないの?いても意味ないんだし、だって俺たちの税金で生きているんでしょ?無駄じゃない?」

と、相模原の事件の時もそうでしたが、生活保護バッシング、ホームレス襲撃、ひきこもりは犯罪者予備軍だと決めつけるなどもそうですが、役に立たないとか生産性がないとか、そこで人を決めている事に暗澹たる思いです。

とりあえず頭の中にあるものを書いてみたので精神的には大丈夫そうです。Twitterでもこれは優生思想ではないか、この発言はおかしいとの声が上がっていたので救われました。

コロナで命や生活、これからの事などを考える機会が多くなり、また国や自治体が本当に機能しているのかと不安ばかり募る中で、こうした命を選別するような言葉が出て来るのが本当に鬱々とします。

それともこんな時だから、国や人々の役に立つ人間だけを残す、何も生み出さない人間は穀潰しという考えになるのかもしれません。

軽い気持ちで書いたとしても絶対許してはいけない事があるのです。






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