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ワインの原点、再訪記 ~ナチュラルワインの輪~

わたしがワイン好きになった原点のお店に、ひさしぶりにお邪魔してきました。

千葉駅から徒歩1分の、da.b(ダ・ベー)さんです

わたしがワインの世界に初めて触れたのは、今から9年前。

当時、まだ結婚もしていなかった夫氏の背中を追って、福岡から東京に出て来たわたし。ところが、「じゃ、次はベトナム行ってくるわ!」とフリーダムに日本を飛び出してしまった夫に取り残され、ひとりぽつねんと過ごしていた頃でした。

とにかく寂しかったわたしは、友達とともに夜な夜な飲み歩きました。特に、金曜日。職場ですれ違った同僚と「今日の夜、あいてる?」とささやき合い、出かけていたのがこのお店。

当時から変わらぬ美味しさと、長身をほこるポテサラ

この頃のわたしは、特別「ワインが好き」なわけではありませんでした。しいていうなら「ワイン好き」な、ただのお酒好き。もちろんワインの知識なんて全然なくて、マスターから「今度うちにアルザスの生産者が来るよ」って言われて、「え、アディダスの生産者?」って聞き返したりしてました。それはそれで会いたいけども。

ただ、ワインを飲むってなんとなく、お洒落な気がしてたんですよね。お店もオープンしたてでまったりしてたし、ちょっと暗い照明が居心地いいし、なによりも料理が本当に美味しかった。そう、このお店、料理が本当に美味しいんですよ。

毎年フランスに飛ぶわりには飛行機が苦手なマスターと、「飛行機に乗るの怖いから、海外には行きたくない~」とか言って、わいわい盛り上がっていました。思えばこの頃のわたしはまだ、海を越えたことさえもなかったのでした。

柿とブッラータと生ハムのサラダ、全力で美味い

なにより、マスターから教えてもらいながら飲むワインの、楽しいことと言ったら!

「これ、エチケットに牛が描いてありますが、不思議なことにミルクっぽい味がするんですよ」「ホンマや!」なんて言いあいながら、「なんか、そんな感じがする」ワインの世界を、心から楽しんでいました。

あとから気づいたことですが、このお店はいわゆるナチュラルワインのビストロでした。しかも、かなりのガチ勢の
それもそのはず。今年10周年を迎えられたこちらのお店の店主である紅谷さんは、「ナチュラルワイン」がこれほどまで世間に浸透する前からずっと、この地でナチュラルワインを飲み、そして、わたしたちに提供し続けて来られているのです。

ちなみに今回の訪問の際、「どうしてナチュラルワインだったんですか?」と、聞いてみました。
紅谷さんはもともと、アパレル畑が出身です。生産者の魅力、ワインの魅力を語ってくださる途中、「だって、エチケットもカワイイじゃないですか」と堂々とおっしゃった姿にえらく納得しました。

そうか~~「カワイイ」か~~!
そうか〜〜、そうだよな~!

とろとろのポークはこのあと、じゅわじゅわの赤ワインと結婚式を執り行う予定です

さて今回の訪問には、ポッドキャスト番組である『ワインの輪』のリスナーさんたちを誘ってお出かけしました。
アメリカにお住いのリスナー友達であるミルピさんが帰国されたことが会のきっかけだったのですが、ミルピさん、なんと日本に降りたったその足で、そのまま駆けつけ1杯にやってきてくださったのでした。フットワークがワールドワイド…!

あわせてたまたま千葉に訪問中だったまめずんさんもお誘いし(そんな偶然ある…?!)、ミニミニワインの輪オフ会を開催することとあいなったのです。

みんなで「ワインの、輪~!」
ボージョレのガメイ。あまり飲めないからと1杯目から赤ワインですが、じゅわぁとした果実味がとても美味しいワインです。
こちらは2本目のドメーヌ・バサック。短い時間ながらさらっと2本あきました。美味。

リアルでお会いするのは、今回がお初だったミルピさん。「でもなんか、前からずっと、こうして会ってた気がします」という言葉に、今回の会の良すぎさが凝縮されていました。わかる…!


さて楽しい時間は矢のように過ぎゆき、ミルピさんとまめずんさんはひと足お先にお帰りになることになりました。おふたりとも、お忙しいあいまを縫ってお越しいただき、楽しい時間をありがとうございました🍷

・・・と、静かになったテーブルに座りながら引きつづきしっぽりワインを飲んでいると、実は最初から同席していた夫が、不穏なことを言い始めます。

「ねぇ………ワインの輪のシールが貼ってある……」

・・・・・・ホンマや

もしやこのお店にも、リスナーさんが…?いや、ワインの輪のパーソナリティであるよしき君のお店レヴァンリーブルさんでワインを注文をしただけかもしれないし…(※レヴァンリーブルさんで注文すると、ワインの輪ノベルティが同封されていることがあります)

などと首を傾げながらトイレに入ると、ばーんと目に入る、ワインの輪のフライヤー。

ねぇマスター!もしかしてワインの輪聴いてるの?!

すぐ聞くますたや。いや絶対怪訝な顔されるに違いな……

「えっさっきの方、あのアメリカに住んでるという?!娘さんとふたりでカリフォルニアに行ってるという、あの人でしょ!知ってるよ!なんだ、言ってくれたらカリフォルニアのナチュラルワインあけたのに!」

超知ってた。

「だって俺、ワインの輪Tシャツも、風呂敷だって持ってるよ!えー!言ってくださいよー!」

ヘビーリスナーだった。

というわけで、ここからが今宵の第二ラウンド。
常連さんを巻き込んでのナチュラルワイン話、そして、ワインの輪話に花を咲かせた、最高の夜となったのでした。

二度目の乾杯が楽しすぎてぶれる
右がドメーヌ・グラムノンの白ワインですが、これがいい香りof the yearを受賞しそうなほどめちゃくちゃいい香り。
常連さんにおごっていただいたカオールのマルベック。コミュ障を発揮して、遠くのボトルを撮るわたし。全然「マルベックらしくない」美麗な味わいで、こういうのってほんとナチュラルワインならでは…!
とっておきのワインを出していただきましたので、みんなに振舞いました(夫が)
紅谷さん、超いい笑顔…!

聞けば店主の紅谷さん、よしき君がアルザスで修行中のまさにそのとき、よしき君が修行していたワイナリーであるクリスチャン・ビネールのもとを訪れたことがあったんだそう。運命?

その日ビネール本人には会えなかったものの、一緒にワインを飲もうという話になり、よしき君を含めた何人かでワインを一緒に飲んだんですって。
なんなら地下セラーからなんかよさげなワイン勝手に持ち出し選んでもらったりもしたそうです。

そんなことがあったこともすっかり忘れた頃、知人からワインの輪を勧められて聞いていた紅谷さん。
エピソードを聞いているうちに、「・・・あれ?オレ、このひと会ってる」となったんだそう。運命 of the 運命。

今年の夏にはレヴァンリーヴルさんにも行かれたそうで、ワインの輪が繋がってる感すごいなこれ…!(よしき君はすっかり忘れていたとのことでしたが。笑)


ということで、終電近くまで盛り上がり、予定外に美味しいワインをたくさんいただきました。ナチュラルワイン好きなひとと飲むナチュラルワインって、ほんと最高に美味いんだよな〜!

帰り際には「ワインの輪オフ会するときはうち使ってくださいよ~!」なんて言ってもらいましたので、リスナーのみなさんにおかれましては、いつかご一緒しましょう!🎤

▶ ちなみにわたしのポッドキャストでも、こちらのお店についてちょっと触れています。ワインの輪、繋がってるな~!

小さなお店ですので、ご予約のうえぜひどうぞ。店主がおひとりで厨房を切り盛りしているので、お料理はじっくり出てきます。お時間があるときに、ゆっくりとうかがってみてくださいませ🥂

それでは、今年も残すところあと10日となりました。飲み残しのないよう、しっかり飲んでいきましょう!🍷
3000円台のワインをこよなく愛する3000円ワインの民、ますたやでした^^

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパート・WSETLevel2(英語)を取得、現在はWSETLevel3(英語)に挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!

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