見出し画像

からローネ、にがローネ、あまローネ。〈イタリア(ヴェネト)/アマローネ〉

こんばんわ(^○^) 3000円ワインの民、ますたやです♪

金曜日。それはわたしが、1週間のうちでもっとも愛する曜日です。

わたしは基本、カレンダー通りに勤労をする民なのですが、つまり平日は毎週5連勤。
そうなると、平日はなにかと気忙しかったり、食事の準備もままならなかったり、翌日のためにアルコール度を控えめにしてみたりと、ワイン環境を整えることはなかなか難しいのです。

そこで登場するのが、我らがスーパーヒーロー、金曜日です!

金曜日のすごさったらないです。なにせ明日はおやすみですし、なんとあしたになったって、またあたしは休みなんですよ…!

はやく起きることも、遅く起きることも自由。目覚ましをかけずに眠ったっていいし、なんだったら、寝なくったっていいんですよ。すごくないですか?

そんなスーパーヒーロー金曜日には、やっぱりちょっといいワインをあけたくなるもの…

そんなとき、われらが愛する3000円ワインが登場するのです!


コスタメディアーナ アマローネ・ヴァルポリツェッラ 2017[¥ 3030 ]

<ワインdata>
国:イタリア(ヴェネト) 種類:赤ワイン 品種:コルヴィーナ/ロンディネッラ ヴィンテージ:2017 生産者:コスタメディアーナ インポーター:オーバーシーズ

<バランス>
酸味★★☆☆☆ タンニン:★★★☆☆ 香り:★★★★★


こちらのワインは、2021年12月に開催されました阪神大ワイン祭さんにて、オンライン購入した1本です。

阪神大ワイン祭さんの最大の魅力は、なんといっても”送料330円”というところ!えー… どういうことよ。何本頼んでも、ですよ?すごい。これはすごい。金曜日くらいすごい。

▶ 阪神大ワイン祭をはじめとした、オンラインワ活についての記事はこちら。どんなに不自由な毎日でも、心はいつでも自由!

その送料の安さと、ぐっとくるハイコスパワインのラインナップに、ついつい「購入」ボタンをぽちっと押してしまうのです。危険だ… 危険な祭りだ、阪神大ワイン祭…!


さて、こちらのワイン。金曜日の夜を飾るのは、イタリアのアマローネです。

アマローネって、なんぞや?

アパッシメント(収穫したブドウを3か月陰干しすることによりエキスを濃縮させる)により糖度の高いモスト(注:ジュース)になるが、ほぼすべて発酵させるためワインはリッチでヴォリュームに富んだアルコールの強いタイプとなる。

日本ソムリエ協会 教本

ふむふむ。つまりは、こういうことです。

シブ柿を干すと、甘い干し柿になることからもわかる通り、果物は乾燥させると、甘みが外に逃げないまま濃縮されていきます。ドライフルーツって、めちゃくちゃ甘いですよね。

おなじように、葡萄を干すと、当然ながら干しブドウができあがります。この、干しブドウで作ったブドウジュースを使ったワインが、アマローネと呼ばれるワインになるのです。

甘そう…

そう、思いませんか? わたしは思います。

だって、まずレーズンを使っている時点でめちゃくちゃ甘そうじゃないですか。干しブドウをどうにかして絞った液体を口にふくむ、って考えると、それってもう身震いしそうなほど、甘そうな気がするじゃないですか。

ところが、違うんですよ。

ワインはその醸造過程のなかで、酵母が糖をアルコールに変えていきます。だから、(あえて糖を残した)甘口以外のワインは、基本的に「甘くない」。
もちろんアマローネも例にもれず。しかも、凝縮された高い糖がすべてアルコールに置き換わるので、必然的にアルコール度が高くなり、ずっしりと重い赤ワインになるのが、このアマローネなんです。

そもそも「アマローネ」って、「苦み」という意味を差すイタリア語。

・・・と、いうことは知っているんですが、でも、アマローネって、どう考えても「苦み」の語感から遠くないですか? 名前的に。

せめて、からローネとか、にがローネとか、なんか、そっちに近い名前にしてくれたら、概念が整理しやすかった。
今のところこのアマローネ、わたしのなかの「…の、逆」ワインの、暫定1位となっております。

▶ 暫定2位は、ドルチェット。白ワイン…「の、逆」、赤ワイン。

さて、アマローネはそうやって「干しブドウ」を使って作るため、必然的に生産量が落ちます。ふつうの瑞々しいブドウを絞ったジュースから比べると、絞れるジュースの量の違いは、一目瞭然です。乾いているからね。

生産量が落ちると、なにが起こるか。
値段が高くなるんです。

だから、基本的にはアマローネって、高級ワインのひとつなんです。
ね? 華の金曜日ワインとして、ちょっと胸が高鳴るでしょう?

さて、グラスにそそいでみると、さっそく綺麗に澄んだ濃いチェリーレッドが雫をたらします。おおぉ~!おいしそう。

そしてね、もう、鼻を近づけなくてもわかる、樽やバニラの豊潤な香り!
こりゃあ飲む前から嬉しくなって、思わずにこにこしちゃいます^//^

ひとくち飲んでみて、「うまっ(笑)」思わず笑いがこぼれました。
濃い~~~!強い~~~~!!凝縮感~~~~!!!
そうそうこれこれ、今日の華金には、こういうつよつよワインが飲みたかったのよ…!

とはいえ重いだけではなく、フルーティさや柔らかな酸味も感じます。甘くないと言われていますが、それでもやっぱりちょっと甘やかな感じはするんですよね。それがまた、喜ばしいニュアンスでして…

は~、あたし、今おいしい液体飲んでる。その事実が心を満たしていきます。ワインを飲み込んだあとに残る、満足感の高い余韻。は~、金曜日、最強

ちなみにこの間、夫氏は真剣な顔で香りを取っていたのですが、急にはっとした顔になって「この香りは… レーズンだ…!」って言いました。
うん、レーズンだからね。


そんなおいしいワイン、アマローネのおともには、アマローネの生まれ故郷であるヴェネト州の動画を流してみます。

心躍る美しい街並み
生産者は違うけれど、アマローネのブドウ畑。思い、馳せる~!

あまくないアマローネを飲みながら、いつか旅に出られる日をそっと夢見る。
そんな贅沢な金曜日に、3000円アマローネが華を添えてくれたのでした――


さあ、あしたは再び金曜日がめぐってきます!
わーい、うれしいな~。あしたはなにを飲もうかな~?!🍷
みなさんも素敵な金曜日、そして、素敵な週末をお過ごしくださいね!


それではここまで読んでくださって、ありがとうございました(^○^) それではまた、次の #ワ活#3000円ワイン でお会いいたしましょう!3000円ワインの民、ますたやでした♪ かんぱーい!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

twitter:@3000wine_tami
Instagram:@3000wine_no_tami

■ LINEスタンプ販売中:

ワイン好きなゆるへたアルパカが、ゆる~くしゃべってます。日常的なゆるーいワイン会話にどうぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




サポートでいただいたお駄賃は、バッカスへの課金に溶かしていきます!