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「かっこ」の使い分け

先日行った、医師向けにライティング講座で、かっこの使い分けについて質問をもらいました。

この講座は、1回目で文章の書き方の基本から、医療ヘルスケア記事を書くときの注意点、医師が書くとき陥りがちなポイントなどをインプット。宿題として書いてもらった文章に私が赤入れをして、2回目でその解説をするという2段階構成にしました。うれしい反応をいただいたので、記念に置いておこう。疲れたときにときどき見返すやつだなこれは。

2回目が終わったあとに、かっこ(「」『』“”など)の使い分けについて、追加質問をいただきました。自然と教育されていて、あまり考えずに使い分けていたので、改めて書くと整理されます。

どこまでが弊グループルールで、どこまでが弊社ルールで、どこまでが編集部ルールなのか。つまりどのくらい一般的なルールなのか定かではありませんが、私のこれまでの経験則的な使い分けは下記の通り。

◆かぎかっこ「」
基本的に、会話やキーワード、出典そのまま引用した文章を書くときに「」を使います。一般には聞きなじみがない言葉だけれど、業界内では一般的な言葉として使うときも「」。今回、質問者はサウナについての話題を書いていただいていて、元文書で“ヘビーサウナ―”となっていた箇所を「ヘビーサウナ―」と編集したことに対するご質問でした。

◆二重かっこ『』
会話や引用など「」の中にさらに「」を使うときに使用。あとは、うちの編集部の場合、出版物(印刷されて出回っているもの、例えばガイドライン名や書籍名など)にも使用している。これはもしかしたらローカルルール?

◆二重引用符“”
本来は、会話や引用で既に「」も『』も使ってしまった状態で、さらに「」を使うとき、つまり二重引用するときに使うものですが、あまり必要になることがないので基本使いません。
あとは、造語に近い比喩など「本来はそういう意味ではないが、今回はあえてこの表記を使う」というときに使うよう教育されてきました。
(例:増えてきた患者への“丸投げ”クレーム)

みなさんの使い方、いかがでしょう。

ちなみに弊グループには下記のような用語手引きがあり、改めて見てみたら、一応簡単な使い分けルールについて言及がありました。そんなに相違ないイメージでした。こんなことも書いてあるんだなあ(辞書的な使い方をするので端から端まで読んだことはない)。

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