「どうしたらいいですか?」をやめる


仕事で部下が上司になにかを困りごとが起きたときなどの場面で、ついつい「どうしたらいいですか?」と言ってしまうことがありませんか?

しかし、組織においてどんな立場の仕事における「どうしたらいいですか?」は極力使わない方がいいと思っています。

自分もけっこう使ってしまっていた。
最近はこのことを意識してから、自分の頭で考えるクセがついて、ちょっとだけ成長できている気がする。ちょっとだけ、

■「どうしたらいいですか?」をやめて"提案"する

「どうしたらいいですか?」をやめて「こうしようと思います。いかがでしょうか?」と提案をするように心がける。

そうするだけで仕事力は飛躍的にアップするのではないかと感じています。
仕事や日常で使う「言葉」を意識して良いものに変えていくことで、行動が変わります。
行動が変われば結果も変わるし、どんどん楽しい毎日になっていくと信じています。

ではなぜ、「どうしたらいいですか?」と言う行為が良くないことなのでしょうか?
今回は大きく3つの文脈から考えてみます。

  • 「どうするか」を決めることに価値があるから

  • 成長しないから

  • 相手に仕事を丸投げする行為だから

■「どうするか」を決めることに価値があるから

仕事では「どうするか」を決めることに価値があると思っています。

仕事は基本的に、絶対的な正解が存在しないことがほとんどです。絶対的な正解が存在しないなかで、現在の置かれた状況から自分なりの「答え」をだして結果を出していく人には価値があります。

組織の上の立場に就けばつくほど、決めることが増えます。
そして、決めたことに責任を持って結果をだしていくことに価値があるから報酬が多く支払われるのです。

組織で上の立場に上り詰めていく人ほど、部下など上の立場にいないときから自分の頭で考えて、自分なりの「答え」を決めて行動しているはずです。
そういう人が評価をされて、上に上がっていきます。

■成長しないから

「どうしたらいいですか?」と言ってしまう人は成長しません。

なぜなら、「どうしたらいいですか?」と言う人は、自分の頭で考えることを放棄しているからです。

「どうしたらいいか」を決めるためには、
現状から分析して、自分なりの仮説を立てて、打ち手を考える必要があります。
その行為こそが仕事であり、価値があることです。

なので、「どうしたらいいか」を決められる人は、その過程を通じてどんどん成長していきます。

しかし「どうしたらいいか」を決める行為には、頭に負荷がかかり大変です。
みんながみんなできることではないから、それが継続出来る人は強いです。

■相手に仕事を丸投げする行為だから

「どうしたらいいですか?」と言うことは、相手に仕事を丸投げしている行為と言えます。

なぜなら、「どうするか」を決めるという労力のかかる大変なことが仕事であり、それをそのまま相手任せにしている行為だからです。

つまり、「どうしたらいいですか?」と言う行為は、
自分では「どうするか」を「考えられない」から、「どうしたらいいか考えて、答えを教えてください」と言っていると捉えることができます。

「どうしたらいいですか?」と言われた相手が上司だとすれば、そんなことを安易に言ってくる人を評価しようとは思わないはずです。
「どうしたらいいか」を考えて決めることが仕事なのに、この人は仕事をしていない、と思われてしまいます。

そんな人が信頼されるはずありません。

■さいご

自分自身を成長させるためにも、相手に対する思いやりを表現するためにも「どうしたらいいですか?」と言うのはやめにしていきたいです。

そして、自分で考えて最良だと思われるやり方を"提案"する。

仕事でもプライベートでも、自分自身で考えて答えを出していける人が信頼されて、楽しい人生を送ることができるのではないでしょうか。

自分のことは自分で決めて、自分の所属しているチームや影響を与えられる範囲のことにも「答え」を出して決めていける人でありたいと思います。



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