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【社員インタビューVol.2】 “私の「好き」を届けたい” 台湾編集者フミは今日もお城に登る

本連載では、MATCHAのメンバーにインタビューを行い、会社の裏側やメンバーのバックグラウンドをお届けします。今回は台湾人メンバーのフミ。編集者として、日本の魅力を取材・発信しています。海外の方から見たMATCHAについて話を聞きました。Vol.1はこちら

知人の事件がきっかけで、夢の日本に

ー最初に、来日のきっかけを教えてください。

日本のゆるキャラが好きなフミ。デスクの上はぬいぐるみでいつもにぎやかだ

2015年の6月です。もう4年目になりますね。

もともと日本に興味を持っていて、仕事の合間に日本語学校に通っていました。そのうちいつか日本に行きたいなぁ、と勉強を続けていたころ、ある事件に知人が巻き込まれてしまって。

明日、自分の身に何が起こるかわからないと気づき、「ぼんやり夢見ていてもだめだ、今のうちに出来ることをしよう!」と、来日を決意しました。

ーそんな中でMATCHAと出会ったんですね。

日本で着物レンタルのアルバイトをしていた時、知人からMATCHA編集部を紹介してもらったのがきっかけです。

台湾では記者をしていたこともありますし、発信するのが昔から好きだったので、すぐに応募を決めました。

ー入社直後の思い出はありますか?

MATCHAに入った直後、テーブルが足りなかったので、私のために会社でテーブルを買ってくれたんです。

その時あるインターン生が机の組み立てを手伝ってくれて、すごく嬉しかったことを覚えています。

優しい学生さんがいるものだなあ、と思っていたんですが、実はそれが社長でした

学生に間違われた代表の青木。親しみやすい人柄だ

個々のお店が持つストーリーにワクワクする

ー現在はMATCHAでどんなお仕事をしていますか?

いろいろやっていますね。取材から、記事執筆、編集、企画書作成、お客さまとの打ち合わせ……たまに地方への出張もあります。

その中でも好きな業務は取材。それも自分の好きな店を取材できるととても嬉しいです。記者の立場で行くと、普段聞けないような裏話や制作秘話を聞くことができて、とてもワクワクするんです。

ー今まで、印象的だった取材はありますか?

中村印刷所の水平ノートの取材ですね。一冊ずつ手作りで作られていて、開くと水平にパタンと開く、とても書きやすい人気のノートです。

中村印刷所の記事は、繁体字版で大ヒットとなった

ノート完成までには大変な試行錯誤、印刷所を守るための苦労があったそうです。取材でご主人の思いを直接お聞きして、本当に感動したことを覚えています。

あとは、京都の手ぬぐい屋「永樂屋」の取材も印象に残っています。

織田信長から屋号を拝領したという、京都の手ぬぐい専門店「永楽屋」

でも、当時は日本語がまだまだで……。

「もっと日本語が上手なら、いろいろなお話を引き出せたのに!」と、記事を読む度に悔しくなるんです

知られることで、文化は未来に残っていく

今の日本では、機械化や電子化によってあらゆる「手作り」のものが消えていっています。伝統工芸や昔ながらのものが消えゆくのは、とても悲しいこと。

中村印刷所や永樂屋のようなお店が、海外の旅行者に知られることで、これからも残っていけばいいな、と思います。

MATCHAでは、実際に足を運ぶからこそわかる魅力を伝えられるよう、取材記事を重視している

MATCHAでは、良いアイデアは即採用

ーフミさんにとってMATCHAはどんな会社ですか?

やりたいことをすぐに実行できる会社だと思います。

例えば、MATCHA繁体字版Facebookでは、抹茶商品を紹介する「MATCHAの日」や、オフィスの日常、日本の豆知識などのユニークな企画を行っています。

フミが始めたFacebookの人気コーナー「MATCHAの日」

それまでFacebookでは主にMATCHA記事のシェアを行っていたのですが、「もっと楽しい投稿が必要かも」と思っていたんです。

そこで上司に提案したところ、すぐに「やってみたら?」と認めてもらえました。

MATCHAでは、ユーザーやクライアントにとって良いアイデアであれば、即実行させてもらえるため、メンバーも声も上げやすいんです。

繁体字オリジナル企画、「下町特集」。こちらもフミ提案の企画

MATCHAは日本人と喧嘩できる会社

日本人や台湾人が一緒になって、コンテンツ内容を議論

あとは、他の日本企業と比べると、外国籍メンバーがコミュニケーションしやすい職場かなと思います。

日本で働きたいという台湾人はたくさんいますが、実際は言いたいことが言えずストレスをためてしまう人、その結果、会社を辞めてしまう人も多いそうです。

その点、MATCHAでは対等に話し合いができる。日本語が上手くなくても、みんな最後まで聞いてくれる。

意見が全部通るわけではないし、意見の違いから喧嘩になることもあります。でも仕事のことで前向きに喧嘩ができるって、良いことじゃないですか?

この日も喧嘩していました

台湾に届けたい、日本のお城と地方の魅力

ーこの先、MATCHAでどんなことをやってみたいですか?

自分の大好きな「お城」に関することをやってみたいです。「お城特集」とか! お城の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいです。

ーフミさんには「お城女子」のイメージがあります

仕事でもプライベートでもよくお城を訪れる

『銀魂』『るろうに剣心』などの日本の漫画やゲームがきっかけで、台湾にいた頃から日本史に興味はありました。でも「日本の城」に目覚めたのは、旅行者として訪れた「和歌山城」との出会いがきっかけでした。

その時はたまたま立ち寄ってみたのですが、天守閣から見た景色が忘れられなくて。川が海へと流れゆく様子、夕日を反射して水面がきらきら光る様子など……。昔の人もこうして同じ場所に立って、同じ景色を眺めていたのだと思うと、何だか元気をもらったような気がしました。

それ以来、お城の魅力に取り憑かれているんです!

フミの人生を変えた和歌山城。『当時は失恋したばかりで苦しんでいましたが、昔の人の状況と比べると、自分の悩みが小さく思えました』 by フミ

他にもやっていきたいこととして、各地方にまつわるストーリー、裏話をもっと台湾に伝えたいですね。日本の地方は知れば知るほど面白いので。

今まで行ったことがある場所で気に入っているのは、熊野古道がある新宮市、岩手の遠野市、広島の厳島神社、仙台の伊達政宗記念館など。

挙げてみると、歴史が深い町ばかりですね。

地元の歴史や文化を台湾に伝えたいという方は、ぜひ私にご相談ください!

編集部コメント:フミが日本のお城を愛しているように、海外メンバーと話していると、彼ら彼女らが本当に日本を愛していることを実感します。同じように考えてくれている旅人のみなさんに対し、私たちはこれからも日本の観光情報を届けていきます。この記事を読んで興味が出た方、MATCHAという会社に仕事を依頼したいと思われた方は、この記事にコメントするか、こちらよりお問い合わせ下さい。

制作裏話

あのあと大事になりました。

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