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地頭にメス

経済なき道徳は寝言であり、道徳なき経済は悪である。

700億円をかけて宇宙旅行にいくZOZOTOWN の前澤社長が早稲田実業高等学院を卒業し大学へは進学せずにバンド活動に夢中になりながらもビジネスで成功している。一方、28歳のサイバーセキュリティクラウドの大野代表は、早稲田大学高等学院時代からマーケティングでビジネスを手掛けて成功している。お二方とも元気である。もちろんここで早稲田系列の高校を褒めたいのではない。むしろ、最高学府とされる東京大学を含め、偏差値の高い教育機関の卒業生の格差について考えたい。

テスラ社最初の宇宙旅行者として世界に名を轟かせた42歳の前澤社長の経歴は、米国でお土産で買ったCDがバンド仲間に喜ばれたのをきっかけに、個人輸入したCDの販売から始まった。 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52689?page=4 一方、大野暉さんは、フジテレビのMr.サンデー社長列伝によると、高校の授業料を工面するためにリンガーハットでバイトしていた。しかし、商品の感想を言うだけで2時間で8000円の企業のマーケティング調査を経験して、自分たちで企画できる会社を起業した。そして、マツキヨで売れ筋商品ナンバーワンを見ると最高に面白かったと振り返っている。そんな28歳のサイバーセキュリティクラウドの大野社長の原点を祖母の寿司屋にあると言う。十数隻の店内で繰り広げられる「舞台」の奥深さに驚愕している。半年前に聞いたお客さんの子供の誕生日を覚えていて、さり気なくお祝いのプレゼントを渡していたエピソードを語っている。

大成功へは小さな成功から始まる。偏差値の高さも、小さな問題の正解を積み上げているが、その対象はあくまでも人工的な試験の範囲である。一方でビジネスは市場という「生き物」の中で成り立たせなくてはならない。どの環境に適応させるか、どの分野を選択するのかは、生物的本能が試される。

「資本家または資本側につくか、搾取される側になるか」。こう書くと、資本家側に付かざるを得ない。しかし、市場は生き物であり、自由競争で生き残るのは2割とされる。では、残りの8割は苦しみに耐えるだけなのだろうか。

経済と道徳を考えた上で、ここで提案されるのが社会包摂(包摂社会)である。 https://note.mu/mathleap2/n/n6a76d16743da 

地頭や天才は、それ以上に分解されない、もしくは説明不能なものとして取り扱われている。しかし、思考にメスを入れて分解して統合し、代謝的再構築を果たすことで新しい可能性が見えて来る。

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