閃きと雷とフラクタル

数学の3000年の歴史をもっと活用しないのはもったいないです。科学技術の発展とともに、…

閃きと雷とフラクタル

数学の3000年の歴史をもっと活用しないのはもったいないです。科学技術の発展とともに、生活も健康で楽しく快適を維持できるものに発展できる余地が広大に広がっているはずです。数学という理論は、キレイゴトです。今こそ、理想に向かって数学の活用を!

最近の記事

快適な未来への移行

今現在が不快で未来が快適なら、未来へ移行したい。 そこで過去に不快から快適に移行した場合を考えると、第二次世界大戦後の高度経済成長がある。電気という新たな動力で三種の神器と呼ばれたテレビ、冷蔵庫、洗濯機が生活を一変させて家庭内の単純労働から開放され、人々は快適な新生活へと移行した。 このような快適な新生活への移行が可能かどうか考えたい。前回の移行の鍵が新しい動力電気による機械化だとすると、今回の移行の鍵はまだ顕在化していない。その鍵の存在と移行は相関があり因果である。 快

    • 役満と神様

      80歳を超えた父がツモって上がったとき、「高いよ」と言った。 パッと暗刻(アンコ)が二つ見えたから、冗談半分で四暗刻?と聞いたら、「そう」と返ってきた。そこには、父の柔和な笑顔があった。本当に柔和で、喜びが込み上がってきているのが伝わって来た。後から振り返ると、父はここ最近暫く上がってなくて、局の中盤以降での東や發の対子落としが極めて不自然で、やっぱり認知症かと不安がよぎっていた。しかし、役満狙いだったのか。 役満を上がりその柔和な表情を見て、残念ながらやっぱりとも思った。

      • Google Colab

        Sakura VPS (cpu : 1G) で 10 時間程かかっていた tensorflow の BERT の pretraining が Google Colab (GPU) で 10 分程だったので驚愕した。しかもなんと無料。これは、感覚としては麻薬かと思った。 GPU の上に TPU があると思うと理解が追いつかなかったが、TPU は有料であることで市場原理(収益化)にかなっているのかなと思えた。 さて、問題のプログラムモデルの成果は、3000 epoch から

        • スパゲティなムスカ

          私のプログラミングは、いや結局、人生哲学も独学 of 独学だ。バグが出れば、Stack Overflow で解決できると信じていた。そしてエラーメッセージも読んでいると思っていた。だからツイッターで「エラーメッセージを読まない人」がいるという指摘の中で、ライブラリーのコードの該当箇所を読みに行かない、という点に自分が該当している事実は受け入れ難かった。「いやメッセージ読んでググってるし、英語読めるし、」と。 BERT の翻訳能力に圧倒され、attention の力を知って、

          BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transfomrer)

          確か昨年2018年にはグーグル翻訳の精度が飛躍的に上昇した話題で、適当な日本語を翻訳させてその成果を実感した。しかし、人間に比べれるとまだまだと感じた。 最近、ツイッターで英語を母国語とする方が僕の日本語ツイートを理解されており翻訳を利用していることも分かっていた。なぜ分かったかは、僕のリプライする英語が低レベルなので、彼の英語を僕が理解するのに翻訳が正しく機能することを願ったからだ。いや、あなたの英語は脳内翻訳で理解しているけど、僕の英語の脳内出力が酷いんだ。意味が通じてい

          BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transfomrer)

          「ロストフの14秒」 ワールドカップサッカー日本対ベルギー(NHKスペシャル)

          2018年ロシアワールドカップの決勝トーナメント1回戦、日本対ベルギー。2対2の後半ロスタイム、本田のコーナキックをキーパーのクルトワがキャッチしてから、デブルイネへのパス、ドリブル、DFムニエへのパス、ダイレクトにルカクへ。ルカクがスルーしてシャドリがシュートを決めるまでの14秒。NHKスペシャルで放送されたロストフの14秒。 https://twitter.com/NHK_soccer/status/1070513300742361089 試合は後半に入って原口、乾の

          「ロストフの14秒」 ワールドカップサッカー日本対ベルギー(NHKスペシャル)

          映画「シンデレラマン」を観て

          食料代、電気ガスが払えない1929年の大恐慌。主人公ブラドックはボクサーだったが、生活は苦しかった。手の骨折を隠して出場したためつまらない試合となりライセンスを剥奪された。骨折して働けなくなりそうなどうしようもない時には労働者仲間に救われた。国から生活保護のような手当も受けた。生活がさらに困窮する中で、ファイトマネーのために突然の一回だけの急な代役の「かませ犬」としての試合にに出た。そこで奇跡を起こし、その後、マネジャーの先見的な賭けとボクサーの妻の助けもあり、3人の子供達の

          映画「シンデレラマン」を観て

          俺は殺し屋になる。

          映画「レオン」をみた。一言で表現するとマチルダ。題名はレオンだけど、名作たらしめているのはマチルダ。その輝きを際立たせる漆黒の背景にある汚職麻薬捜査官スタンスフィールド。 映画の象徴である観葉植物のパキラは、太陽が上がれば窓辺に置かれる規則通りの日常から、命からがらの危機を乗り越え大地に根を下ろし生きる。 俺は殺し屋になる。スティングの「Shape of my heart」を聞いて感情移入が生じた。音楽や映画の力の源泉は美しさにある。大切なものを命を懸けて守る姿勢が伝わって

          俺は殺し屋になる。

          著作権法とブロッキング問題

          著作権法に違反した海賊版サイトに端を発し、その問題解決方法のブロッキング(通信の遮断)が問題となっている。そもそもの問題は、著作権者の売り上げが落ちることである。その背景には紙媒体から電子媒体への変化がある。ここでは、問題から生じた解決方法(ブロッキング)に焦点を当てるのではなく、当初の問題の発生原因とその対策について考えたい。 仮にもしも、出版企業の売り上げが上がるか、あるいは変化がなければ、政府が有識者会議を立ち上げることはない。現に電子媒体に適応している事例もある。海

          著作権法とブロッキング問題

          地頭にメス

          経済なき道徳は寝言であり、道徳なき経済は悪である。 700億円をかけて宇宙旅行にいくZOZOTOWN の前澤社長が早稲田実業高等学院を卒業し大学へは進学せずにバンド活動に夢中になりながらもビジネスで成功している。一方、28歳のサイバーセキュリティクラウドの大野代表は、早稲田大学高等学院時代からマーケティングでビジネスを手掛けて成功している。お二方とも元気である。もちろんここで早稲田系列の高校を褒めたいのではない。むしろ、最高学府とされる東京大学を含め、偏差値の高い教育機関の

          社会包摂または包摂社会

          基本的人権や公共の福祉が機能していれば、もう少し楽な社会がそこにあるのではないか。 今、楽な人は今の環境を維持するのに全力をあげても、結果が楽だから問題ない。今、苦しい人が全力をだすのは苦しさを越えて危険だ。有利な方がもっと有利になる。 苦しい人が楽になる方法はあるだろうか。苦しい人を助けてくれる機能はないだろうか。 基本的人権や公共の福祉からなる社会的包摂というものがあればその役割を果たす可能性がある。 人が生存しているときにはそれ相当の生体反応があり、社会があるか

          社会包摂または包摂社会

          雷と閃きとフラクタル

          高橋源一郎氏の「「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた」 http://kangaeruhito.jp/articles/-/2641 で言及のあった小林秀雄の文章が読みたくて、「小林秀雄 青空文庫」でググったら、坂口安吾の文章だが、小林秀雄論 https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42864_22350.html があった。その冒頭に、小林秀雄が酒に酔ってホームから転落したのを知って私の方が"心細くなる"とあ

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          雑感

          日本美術のスペシャリスト・山口桂氏の NHK プロフェッショナルは印象に残っている。 https://bijutsutecho.com/magazine/interview/18611 閉ざされた世界の力の大きさを想起させる。独裁と民主主義が対をなすというか、点と線で考えれば、ハブ構造が権力を持つのが極めて自然。一極集中が崩壊するモデルはどのようなだろうか。それは、現実に反映されるだろうか。 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた 著者の高橋源一郎氏が

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          まとめの力

          前から読みたいと思っていた小説(虐殺器官)を読む時間が取れず、その本に関連する話題があったので、ググってあらすじを掲載したサイトを読んだ。 あらすじを追えたことで、やっぱりゆっくり読みたかったという後悔と、極めて短時間で物語を追えたことの喜びの両方があった。 全体の要点だけを抑えて、まとめることには労力を要するが、まとめたものには非常に価値があることを改めて思った。 早送りではなく、要点を抑えることは、その他を捨てることでもあり、瞬間的に全体を把握する構想力が必要なのだろう

          自己の構造

          プログラミング言語は、CやJavaからPHP、javascript、Pythonいろいろ進化や変化するが、その内部構造に半導体を動作させるネイティブ言語を持つ。 母国語も、日本語や英語、アラビア語といろいろ進化や変化した結果だが、その言語の内部には、文法をはじめ、様々な構造を持っている。チョムスキーの普遍文法や、質感を表すクオリアと呼ばれるものがある。 ここで、プログラミングと母国語の二種類の言語を操ることを考えるとき、両者の言語を操っている「自己」と呼ばれるものの存在が仮

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          逆算の論理力

          どうしてオセロの世界大会で11歳の少年が28歳を相手に終盤に逆転で勝てたのか。 その答えは坂口和大九段が指摘するように「相手が間違えるような終盤の構成力」を11歳の少年、福地(敬省略)が持っていたからだ。 二人合わせて60手で行われる中、福地が終盤の56手目に22対37で劣勢の放った手に対戦相手のピヤナット(敬称略)が苦痛の表情とともにその敗北を知った。布石は数手前に打たれていた。敢えてピヤナットに角を取らせた。これによって、その後に勝利を決定づける逆転の手を打てた。つまり

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