見出し画像

ついに「ミセス・ノイズィ」公開

本来5月1日の公開予定がCovid-19のせいで延期になっていた映画「ミセス・ノイズィ」が、ついに今日、2020年12月4日、TOHOシネマズ日比谷・新宿武蔵野館ほか全国26館で公開となります。

この映画、ぜひ見に行ってもらいたいです。

理由は、作り手側の僕が言っても仕方が無いですが、正直に言って面白く、しかも面白いだけじゃないからです。

詳細な内容は観てからのお楽しみですが、次のような沢山の方からのお褒めの言葉をいただけているので、そこは本当に疑うことなく、いや疑ってても良いですけども、見に来ていただけると嬉しいです。

ちなみに、この映画、僕とどのような関係にあるかというと、この映画の制作、きっかけが先ず、ぼくのところ(アクターズ・ヴィジョン)でやっている映画監督による俳優のための実践的ワークショップがスタートなんですよね。
 ↓

2016年7月の4日間、天野千尋監督のワークショップをやりました。上のリンクからワークショップの長ったらしい告知文を読んでもらったら分りますが、ワークショップで映画を作りたくなった、そういう最初のワークショップが天野千尋監督のワークショップでした。 上のリンクの告知文でも映画を作ると言ってますね。

まず天野さんの映画「フィガロの告白」を観ました。

僕はリアリズムを軽視した大袈裟な演技で作られた映画とか嫌いで、とくに日本のコメディはひどくデフォルメされた演技のコメディが多い気がしてますが、天野さんの「フィガロの告白」はちゃんとリアリズムで貫かれているコメディ映画で、大げさなところがひとつもない。でも面白い。これを見て、僕は、この人と映画を作りたいなと思ったわけです。

で、知り合いのプロデューサーに天野監督を紹介してもらって。ワークショップで映画を作りたいと言う話をして。

会って2回目ぐらいに、アクターズ・ヴィジョンの事務所にきてもらって、どんな映画にするか話しました。

僕的には、良くあるワークショップ映画、ワークショップに来る若者が主演の、若者の日常的な、ワークショップ映画にありがちな青春映画を作りたくなかったので、天野さんに「クリント・イーストウッドの撮るような社会派を作りたいんです」と言って「なにか興味ある事件とか無いですか」と言うと天野監督は「騒音おばさん、気になります」と言うので、面白い!その発想僕にはなかった!とピンときたので、即座に「それやりましょう」と答えて、この企画がスタートしました。

それとともに、騒音おばさん役をやってもらった大高洋子さんはうちのワークショップに前々から(2012年の荒戸源次郎監督ワークショップから!)参加してくれていて、「なんだこの面白い人は?」と常々思っていて、彼女を主演にした映画、作れたら作りたいなあとズッと思っていて、そう思い続けて4年目にして、天野監督から「騒音おばさん」を映画にしてみたいとの話。騒音おばさん!?まさにこの映画こそ、大高さんがやらねば誰がやる!そう思って、それで、大高さんにすぐに連絡しました。「大高さんが主演をやる可能性があるので、ぜひ次の天野監督ワークショップには参加してください」と。で、目算通り、天野監督は大高さんを気に入ってくれて、大高さんが騒音おばさんを演じることになったわけです。

ワークショップでは、騒音おばさんの話を補足したり深めるためのアイディアをワークショップ参加者からもらったり、あるいは実際に動いてもらったりして、アイディアだけの世界を立体的にして見せてもらいました。

その上で、監督に第一稿の執筆作業に入ってもらって。とともに、他の出演者もワークショップの中から浮かび上がってきて、ほぼ、ワークショップから出演者が決まりました。

というわけで、この映画における僕の役割は、最初の、天野千尋監督が映画を生み出すところの助産婦が僕の役割です。もちろん共同脚本という肩書きでクレジットされているのですが、脚本の大きな流れは天野監督が当初から持っていたアイディアで、そのアイディアを活かすための補足的なアイディアをいくつかたしたぐらいが、僕の共同脚本の役割です。何をどう補足したか書くとネタバレになっちゃうのでここでいうのは止めておきます。

と、この映画、ワークショップから始まった映画なんですが、なんとTOHOシネマズさん、新宿武蔵野さんとかに気に入っていただいていきなりの全国公開になりました。

良い映画だけど、無名の人ばかりの出演で、みんなが見に来てくれるか心配です。本当に、悪い映画ではないと思うので、ぜひ皆さんに観に行ってもらいたいなと思うばかり。僕も今から、新宿武蔵野館の初回に行ってきます。

ぜひ見に行っていただいて、皆さんからの感想を聞かせていただきたいです。

全国26館でやってます!!!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?