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よりどりインドネシア第159号(2024年2月7日発行)

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インドネシア政治短信/ロンボクだより(ロンボク地震を振り返って)/ラサ・サヤン(家庭の害獣・害虫)/ジギー節考/映画往復書簡(ジャワ文化とイスラム教が生み出す寛容と優しさ)
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記事一覧

[2024/02/07] インドネシア政治短信(9):大統領選挙直前:いくつかの所感(松井和久)

[2024/02/07] インドネシア政治短信(9):大統領選挙直前:いくつかの所感(松井和久)

~『よりどりインドネシア』第159号(2024年2月7日発行)所収~

2024年大統領選挙は、ジョコ・ウィドド(通称:ジョコウィ)大統領が2期10年を務めた後の新しい大統領を選ぶ選挙である。選ばれた大統領は2期10年を務めることになるかもしれない。インドネシアのこれからの10年を託す、どんなインドネシアになってほしいかを語り合う、未来へ向けての大統領選挙のはずである。

そんなことを思いながら、

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[2024/02/07] ロンボクだより(108):ロンボク地震を振り返って(岡本みどり)

[2024/02/07] ロンボクだより(108):ロンボク地震を振り返って(岡本みどり)

~『よりどりインドネシア』第159号(2024年2月7日発行)所収~

(編集者注)本稿は、2024年1月8日発行の『よりどりインドネシア』第157号に所収の「ロンボクだより(106)」の続きです。2018年に起きたロンボク地震の記憶をつづります。今回がロンボク地震に関する振り返りの最終回となります。

みなさん、こんにちは。インドネシアはいよいよ来週、大統領選。勤務校でも「先生、誰に投票する?」

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[2024/02/07] ラサ・サヤン(49)~家庭の害獣・害虫~(石川礼子)

[2024/02/07] ラサ・サヤン(49)~家庭の害獣・害虫~(石川礼子)

~『よりどりインドネシア』第159号(2024年2月7日発行)所収~

雨期の悩み雨期に入り、私の家の内外には害獣・害虫が増えているような気がします。害獣とはネズミ、ヤモリ(チチャック)、イタチ(インドネシア語でムサン)で、害虫は蚊、ハエ、コバエ、蟻、ゴキブリ、ダニ、ノミ、ムカデなどです。

「チチャック」と聞いて、なかには「チチャックは蚊やハエを食べてくれる益獣でしょう」とおっしゃる方も多いと思

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[2024/02/07] ジギー節考(太田りべか)

[2024/02/07] ジギー節考(太田りべか)

~『よりどりインドネシア』第159号(2024年2月7日発行)所収~

ジャワは雨季たけなわ。雨季入りがやや遅めだったのに加えて、11月も後半になってやっとまともに雨が降り始めたと思うと、12月半ばには2週間ほどまったく雨の降らない日が続き、私が住んでいる中ジャワ州スマラン市の水道会社は、一時期水不足に陥っていたようだ。それでも年が明けると、さすがに本格的に雨季に入った。洪水の季節の到来である。

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[2024/02/07] 往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第74信:ジャワ文化とイスラム教が生み出す寛容と優しさ~映画『サジャダの片隅を濡らす涙』より~(横山裕一)

[2024/02/07] 往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第74信:ジャワ文化とイスラム教が生み出す寛容と優しさ~映画『サジャダの片隅を濡らす涙』より~(横山裕一)

~『よりどりインドネシア』第159号(2024年2月7日発行)所収~

轟(とどろき)英明 様

ジャカルタでは「から雨季」であるかのように雨があまり降らない日が続きましたが、1月下旬頃からようやく本格的な雨季らしくなってきました。

前回、轟さんが2023年のインドネシア映画の観客動員数について補足してくれたことに感謝します。前稿で私も迷った挙句あえて外した内容だったからです。理由は様々な作品群

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