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天使のくれた時間

パラレルワールド もしもの世界 クリスマス・キャロル

愛を捨て仕事に生きウォール街で成功する孤独な人生、と、
成功を捨てて家計に苦しむけれど愛情いっぱいの生活。
どちらが本当の幸せなのか、
クリスマスイブ、コンビニに現れた(シニカルな黒人)天使に、
愛とお金を天秤にかけるような難題を無理やり問われる物語。

どちらが本当の幸せなのか、
この映画を見終わっても、自分にはわからなかった。
この映画を観る個人各々の現状生活や価値観で答えは分かれると思う。

コンビニに再び現れた天使のシニカルな言葉、
「きらめきってのは一瞬ことだ、永遠には続かない」。
どちらの人生を選んでも本当の幸せ(きらめき)を感じられるのは
ほんのひとときだけだ、という意味にも取れる。
人生は謎だらけ。
本当にこっちでよかったのか、あっちの方が正解ではなかったのか、
自分もよくそんなことを考えるが、正解は、
分からない。
おそらく永遠に分からないが、
分からないからこそ、こんな映画が撮られたのだろう。
簡単に答えの出る問題なら作品のテーマにはならないし、
誰しもが考える普遍的な問題だからこそテーマにできる。
そんなことを考える時間を与えてくれたこの映画に、
自分は感謝したい。

2000年 米国 ファンタジー映画
(『素晴らしき哉、人生!(1946年)』のオマージュ作品)
監督 : ブレット・ラトナー
脚本 : デヴィッド・ダイアモンド / デヴィッド・ウェイスマン
出演 : ニコラス・ケイジ / ティア・レオーニ / ドン・チードル

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