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WHITE ALBUM2に出会って人生大きく変わった話

こんにちは、Matsuriといいます。ほぼ初めてこうしてNoteとやらを書くわけなので何卒温かく見守って頂けるとありがたいです。(文章書くの苦手です)
このNoteは一言でいうと恋愛ゲーム「WHITE ALBUM2」に出会ったおかげで人生を大きく豊かにできた僕の体験談です。

目次
1.友達もおらず家族ともギクシャクしていた高校時代
2.人生の伴侶「WHITE ALBUM2」との出会い
3.「WHITE ALBUM2」に心を破壊され体調を壊した僕
4.「WHITE ALBUM2」で人生が変わった事
5.「WHITE ALBUM2」をプレイしたい!と思った方へ

友達もおらず家族ともギクシャクしていた高校時代

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まず最初に「WHITE ALBUM2」に出会う前の自分語りを少しさせてください。当時の僕は自称進学校の高校1年生でした。中学生時代、友達との人間関係や恋愛で大きく失敗したことを引きずっていた僕は、高校では静かに過ごそうと決めて、部活動にも入りませんでした。自分は人間関係において表面上で人と上手くやる要領の良さもなく、すごく積極的に関わるか、全く関わらないかという2択しかできませんでした。中学時代は、前者を実行した結果、色々と失敗したので高校では後者をやってみよう、というわけです。幸いなことに、その高校へは遠いこともあり学年から僕しか進学せず人間関係をリセットするには絶好の機会でした。

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しかし結果から言うとそれも上手くはいきませんでした。もちろん人と必要な会話以外は関わらないようにしていたので人間関係のトラブルは全く起きませんでしたが、「孤独感」というものが僕を苛み始めたのです。中学時代は色々とトラブルはあったものの、友達と呼べるものは少なからずいたし楽しかった思い出もありました。しかし今度は関わりそのものを絶ったので人間関係に悩まされることもない分、友達も出来ず楽しいことも当然起きません。自分が選択したこととは言えそれがかなり辛かったのを覚えています。
またそれに相まって、僕の家族は昔から過保護でした。どこかに行くのにも到着連絡を入れなくちゃいけなかったり、門限も決まっています。それまでは過剰な家族からの干渉に耐えていましたがもう高校生なのに...という気持ちが大きくなり言い争いになることも増えていきました。当時家族とははっきり言って相当ギクシャクしていました。
そんななんとも居心地の悪い高校1年生の夏、僕は人生を変える運命の相手と出会うことになります。

人生の伴侶「WHITE ALBUM2」との出会い

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皆さんは「WHITE ALBUM2」というゲームを御存じでしょうか?
このゲームと僕は結婚しました。
「は?人生の伴侶がゲーム?大げさで草」と思った方もいるかもしれません。知らない人のためにネタバレはできるだけせずどんなゲームかを紹介します。

まずWHITE ALBUM2は恋愛アドベンチャーゲームと呼ばれるジャンルに位置します。要は文章を読んで、選択肢を選んでその結果に応じて様々なヒロインのルートに分岐、エンディングも変わるタイプのゲームというわけです。
ストーリーは序章、中章、終章という感じの3つのチャプターに分かれています。

​ネタバレになってしまうので"序章”のあらすじだけ簡単に言うと、

親友に誘われ軽音楽同好会に入った主人公、北原春希。一月後の学園祭でのバンド発表を目前に、同好会はボーカルの少女が原因で解散してしまう。
気が付けば、同好会には主人公と親友の2人しか残されていなかった。しかも2人とも担当はギター。諦めきれない春希はどうにか打開策を考えつつ、放課後ギターを弾いていると、外から不思議な音色が流れてきた。
春希のギターに合わせたピアノの旋律。
二つの音色に乗せて、屋上から響く歌声。
その音の主は、クラスメイトのピアニストの冬馬かずさ、学園のアイドル人気者、小木曽雪菜だった。
春希は彼女たちをなんとか説得し、雪菜をボーカル、かずさをキーボードとして同好会に迎え入れる。
新バンド結成から本番までの期間はわずか。ギリギリのスケジュールの中、少しずつ音は良くなり、三人の絆はどんどん深まっていった。
誰もが一生懸命だった。誰もが強い気持ちで突き進んだ。誰もが、ひたむきに、まっすぐに、正直に――心の底で結ばれ、かけがえのない瞬間を手に入れた。だからそのとき、誰かが誰かに恋をしてしまった。一足遅れの、してはいけない恋を。そして冬――降り積もる雪は、すべての罪を覆い隠し。
やがて春――雪解けと共に、すべての罰を下す。

こんな感じです。序章は学園での恋愛のお話で、「小木曽雪菜」と「冬馬かずさ」の2人のヒロインを主軸にストーリーが進んでいく。何度も言うけど上のあらすじはあくまでも序章、膨大な全体ストーリーの導入部分に過ぎません。
ここで少しメインヒロイン2人を紹介。

一人目の女の子は「小木曽雪菜」。

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ミス峰城大付属(人気投票的なやつ)で二年連続制覇中の学園アイドル。ただ中身はその華やかな容姿に似合わず、穏やかで人当たりが良くて庶民的(とはいえ少々腹黒い面も)。歌うことがとにかく好きでヒトカラが趣味。若干のメンヘラ気質あり。
ファンの中には過激な雪菜派も多く、注意が必要。

二人目の女の子は「冬馬かずさ」。

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遅刻、サボリの常習犯で先生に怒られても全然気にしない強情娘。
所謂ツンデレで、最初は主人公を「うざい」「触るな!」と散々罵るがどんどんデレていく。それがたまらない。
普通のクラスメイトを装っているが、実はピアノの天才。
とにかく可愛い。ぺろぺろ。ぴえん。

と、物語全体を通して上記の2人どっちを選ぶ?という物語になっている。
ここでは、個人的にどっち派かということは関係ないので言及しない。
2人を選ぶ過程で主人公もプレイヤーも葛藤し、苦悩し信じられないくらい心がボロボロになっていくゲーム

元々、ノベルゲームが好きだった僕は、高校に入って女の子とも全く話せない鬱憤が溜まってか、美少女アダルトゲームをやりたいと思うようになっていました。
そして色々と探すうちに、様々なサイトで軒並みおすすめと紹介されている「WHITE ALBUM2」というゲームを発見。
「泣ける!」「ゲーム史上最高傑作」というレビューだったり中には「心理描写がやばくて鬱になる」というものまで。大げさだなぁと思いつつも単純に良作そうと思った僕は「PS3版 WHITE ALBUM2~幸せの向こう側~」を購入。(レビューを参考にゲーム買いがち)

まさかこの買い物が人生を変えるとは思いもせず。

「WHITE ALBUM2」に心を破壊され体調を壊した僕

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夏休みに入り、まとまった時間が取れるようになった僕はPS3で「WHITE ALBUM2」をなんとなしにプレイし始めました。最初は勉強の合間にでもと考えていましたが、すぐにただの恋愛ゲームではないことに気が付きます。それまでにも恋愛ゲームはいくつかやっていましたが、それはあくまでも第三者の視点からストーリーをなぞる、"ゲームをプレイ"することに過ぎませんでした。
しかし「WHITE ALBUM2」は全然違いました。プレイしてみれば分かりますが"ゲームをプレイ"することよりも圧倒的に"体験"なのです。
本当に登場人物の視点になって過酷な物語に突き進んでいくようなそんな感覚。
そしてなんと言っても、音楽が素晴らしい。物語にも関わってくる歌や、重苦しい雰囲気に合うようなBGMも心に突き刺さってくる。(ファンから処刑ソングと呼ばれる曲もあったり)
僕は序盤から順当に沼にハマり、徐々に勉強も手が付かなくなって通っていた夏期講習もそれっぽい嘘を付いてサボるように(絶対に真似しちゃだめ)

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そして気が付けば、食事、排泄、入浴、睡眠以外は「WHITE ALBUM2」を夜通しプレイするようになり、物語の世界にのめりこむようになっていました。(受験生かよって感じですが...)
僕にとっての現実が「WHITE ALBUM2」に置き換わったと言えるでしょう。
その時は、完膚なきまでにWHITE ALBUM2中毒に陥り「雪菜ぁ...」「かずさぁ...」とかが口癖に。情緒不安定になり、プレイしていないときでも急に泣き出したりと完全に末期患者。
そんな生活が結局夏休み中続き、ゲームのシナリオでメンタルも涙腺もボロボロ、そして生活リズムもハチャメチャになり新学期が始まる頃についに大きく体調を崩すことに。
ご飯を食べた直後、急に気持ち悪くなったり、横になると吐き気がするようになったりといった症状が続き、さすがに辛いなと思った僕は家族に連れられ病院に。そこで診断されたのは「ストレス性逆流性食道炎」というもの。
(胃カメラ入れる前のバリウム飲むのが本当に辛かった)
カウンセラー的なお医者さんから「何か最近精神的に辛いことあったりしましたか?」みたいなことを尋ねられた記憶があります。
そんなの心当たりありまくりでした。
当然「WHITE ALBUM2」のシナリオに他なりません。その頃ちょうど「かずさTrueルート」と呼ばれるゲーム内でも屈指の鬼畜ルートをプレイしており、メンタルはもはや粉々になりもはや虚無状態。
ただその虚無状態を乗り越えた先、「かずさTrueルート」をやり終えたときの感動は一生ものです。今後の自分の人生で起こりうる感動でも超えられないかなと思います。数あるルートの中でも最も好きなルートです。

そんなこんなで「WHITE ALBUM2」にのめり込みすぎた僕は「ストレス性逆流性食道炎」を治すため夏休み後の一か月ほど学校を休むことに。(冗談でも作り話でもないです)
その間は、流石に「WHITE ALBUM2」から距離を取り、用法・用量を守って嗜むことを覚えました。
これを見て、「WHITE ALBUM2」をプレイしよう!という方は本当に気を付けてください、それくらい心を持っていかれます。

「WHITE ALBUM2」で人生が変わった事

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「ストレス性逆流性食道炎」は一か月ほどで落ち着き、恐る恐る学校に復帰した僕。しかしここで転機が訪れます。それまでほぼ誰とも関係値を持っていなかったはずなのに登校すると多くの人が声をかけてくれるようになったのです。
それもそのはず、一か月休んでる間に「○○って人いた?」「○○ってどんな人だった?」「○○と話したことある人いる?」などと幽霊クラスメイトとして話題になっていたとのこと。
正直戸惑う限りでしたが、ネタで「ゲームやりすぎちゃって...」と発言したところゲーム好きのある男子と話が合うようになり、初めての友達と呼べるものが出来たのです。
その友人をきっかけに、そして「WHITE ALBUM2」から貰った勇気を糧に、僕は再び他人と関わりたいと思うことができました。(その友人はWHITE ALBUM2を知らなかったので無事ホワルバ沼に沈めました)
もちろんそんな楽しいことばかりではなく、人間関係・家族のことで嫌なことも辛いこともたくさんありました。しかしそれは「WHITE ALBUM2」の登場人物も同じ、辛いのは僕だけではないと踏ん張れました。(特に雪菜は僕と同じく過保護の家庭に生まれており、とても共感できることが多かったです)そしてその苦労や辛いことの先に楽しいことや幸せも待っているということも...。

高校2年生に上がった僕は再び恋愛をしてみたいと思えるほどに他人への抵抗はなくなっていました(できるできないは置いておいて)
「WHITE ALBUM2」のような甘酸っぱい展開も修羅場のような展開もないごく普通の恋愛でしたが、それでも幸せな想い出を高校ではたくさん作ることができました。
社会人になった今でも会って遊ぶような友達も数人ですがいます。

それも「WHITE ALBUM2」のおかげに他なりません。

「WHITE ALBUM2」をプレイしていなければ、今頃はどこかで野垂れ死んでいると思います。
人間、結局一人では生きていけません。
他人と、誰かと関わってこその人間です。
月並みかもしれませんが、辛いことや苦しいこと、悲しいことと同じくらい楽しいこと、幸せなこともあるのが人生です。
皆さんも「WHITE ALBUM2」で人生を変えてみてはいかがでしょうか。

「WHITE ALBUM2」をプレイしたい!と思った方へ

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ここまでNoteを見てくれた方は本当にありがとうございます。
ここからはこのNoteを見て「WHITE ALBUM2」をプレイしたい!と思った方にどうやってプレイすればいいのかについて解説していきます。

結論から言うと「WHITE ALBUM2」を今からやるのであればPC版の「WHITE ALBUM2 EXTENDED EDITION」が最もおすすめです。というかこれを買ってほしい。なぜならこちらは完全版で本編以外のミニアフターストーリー(当時非売品で値段が高騰していた雪菜Trueエンド、かずさTrueエンドの後日談)やドラマCD、ノベルなどのSpecial Contentsが漏れなく含まれています。
僕がプレイしたときはPS3版しかなかったのですが、PS3版はEXTENDED EDTIONと比べると色々入っていない上、18禁シーンもカットされています。ですので買うのであれば「EXTENDED EDITION」が圧倒的におすすめです。僕も2018年にEXTENDED EDITIONを購入し、1年で10周はプレイするようになりました。

ゲームをプレイするまでではないけど興味はあるという方へ

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実は「WHITE ALBUM2」、アニメ化しております。公式サイトはこちら
アニメ化はゲーム全体の中の序章部分だけですが、十分世界観を堪能でき感動できます。(アニメから知ってゲームに来るファンも非常に多いです)

アニメ1話は公式から無料で公開されておりますので、是非見てみてはいかがでしょうか。(原作勢は1話からすでに胃がキリキリ痛みます)

長くはなりましたが、以上で「WHITE ALBUM2」の布教を終わります。
「WHITE ALBUM2」の制作に携わった脚本の方々、声優陣、様々なスタッフの方、ありとあらゆる存在に感謝を。

今こういった情勢もあり、家にいなくてはならず悶々としている方も多いと思います、そんなあなたは「WHITE ALBUM2」をプレイしてメンタルをズタボロにされてみてください。
※(くれぐれも用法・用量を守ってプレイしてください。現実生活に多大な影響をきたします。)


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