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マネージメントサイクルの追求 #05 在庫削減(予測精度×業務遂行能力)

原価・経費・品質に続いて、
継続的に改善して行きたいのは在庫ですね。
在庫も品質と同様に、業務の成熟度が向上すると
自ずと減って行く指標です。
よって、皆さんの業務品質の向上を見ていくには
とても良い指標になります。

こんにちは、松幸です。
ブログを見て下さり、ありがとうございます!
日々の中で気付いたことを発信しています。

本日は、#05 在庫削減 についてです。

在庫は業務レベルのバロメーター

在庫は、PL(損益計算書)/BS(貸借対照表)
の中では、BS「流動資産」の項目ですね。
つまり「まだ販売できていない社内資産」
と言う位置づけとなります。

例えば、A社(文具を販売する会社)の場合
・メーカーから商品を購入するには5日かかる
・毎日同じ商品が同じ数量だけ売れていく
とすると、
・在庫は、5日分+本日販売する1日分
 合計6日分 を持っていれば問題ありません。

ただ、同じ商品が同じ数量だけ売れることは
現実場面では発生しませんので、
販売予測に合わせて在庫する事になります。

①まずは、販売予測の精度によって、
 在庫する数量が変動します。
 精度が悪い場合には、更に1日余分に持ち
 販売ロスを減らしたいですよね。
 そうすると「在庫は7日分持っておく」
 判断をすることになります。

②また、有事の際のバッファーを持つ
 事も考慮しておく必要があります。
 工場からの輸送トラブルなどが発生しても
 販売ロスを最小限にするなどの判断ですね

③他には、商品を受入れ、棚入れ、出荷などの
 作業の習熟度が低い場合には、
 更なるバッファーを設けておかないと、
 業務が回らない可能性があります。
 また、各部門間の連携(情報の受け渡し)も
 在庫を持っておきたくなる要因となります。
 各部門に商品が滞留してしまうようでしたら
 お互いの連携がうまく行っていない
 証拠となります。
 組織が大きくなればなるほど、
 在庫が増えて行ってしまいがちです。

などなど、在庫は、
a) 他社との取引による制約条件
だけでなく
b) 自社の工程の業務の習熟度・正確性
などを考慮して設定して行く指標なのです。

つまり、自社の業務の習熟度・成熟度を
図るにはとても良い指標となります。

在庫を削減するには

「在庫」を削減するには、
「業務品質」の向上を図る
必要があります。
ただ、「業務品質の向上」は「在庫を減らす」
ことを目標として掲げておかないと、
ナカナカ向上して行くものではありません。

よって「業務品質向上」と言う目標に向けて
「在庫削減」を自社のKPIとして登録し、
毎月・毎年少しづつ継続的に改善させていくのに
とても良い指標となります。

それでは、何処に在庫が溜まるのでしょうか?
製造会社(メーカー)で解説すると、
以下のようになります。

【メーカーにおける在庫が溜まる工程】
① 材料倉庫
② 工場における生産工程
③ 工場の完成品倉庫
④ 工場完成品倉庫~営業倉庫までの輸送
⑤ 営業倉庫

上記の通り、部門と部門の間の倉庫に
在庫が溜まるようになります。
在庫は、それぞれの部門の予測精度によって
大きく差が発生してしまいます。

【在庫は予測精度に大きく依存する】
① 材料在庫:販売予測精度、仕入計画精度
② 生産工程:生産計画精度、生産能力
③ 完成品在庫:販売予測精度、品質合格率
④ 輸送工程:輸送計画精度、輸送能力
⑤ 販売在庫:販売計画精度、販売能力

この様に、在庫はそれぞれの工程の
「業務遂行能力」と「予測精度」との掛け算で
決まってくるのです。業務品質です。

コツコツ実力を上げていく

在庫削減 = 予測精度向上 × 業務遂行能力
両輪の結晶であるとするならば、
この二つの実力を上げる為には
それなりの時間がかかります。

予測精度を向上する為には、
a) 過去の実績を見て、
b) 自社の商品・サービスの販売動向が
 何によって決まるのかを見極め
c) 日次・週次・月次で予測と実績の差を
 レビューして向上させていく
事を実際の場面ではコツコツやって行きます

業務遂行能力の向上も同様ですね。
a) 業務を実行するための標準時間を仮設定
b) 標準時間通りに業務が遂行できるのか検証
c) 標準時間と実際の業務時間の差を分析~改善
c) 実力に合わせて標準時間を設定し直す
などなど、業務品質向上を行うには、
予測と検証を繰り返し、コツコツ改善する

それしかありません。
ただ、ITやロボットの導入によって、
業務の実力を安定させることも当然できます。

この様に、マネージメントサイクルを回して
在庫削減 = 予測精度 × 業務遂行能力 を
向上させて行けると、素晴らしいですね!

「コツコツ勝つコツ!」です


大丈夫!
みんな、あなたのことを応援しています!
あなたは、一人じゃない!
勇気・強気・やる気・世の中元気!


このブログが、皆さんにとって小さな気付きになり、
皆さんの行動へ向けた原動力や豊かな生活に向けて
少しでも貢献できると嬉しいです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

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