もっと言ってはいけない
橘　玲　著
新潮新書
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前作同様、遺伝子型の分析から進化を考える内容になっているが、人種による違いが丁寧に説明されている。

結局のところ、知識はもちろん、心の部分も遺伝する、という平等を求める人たちにとっては、身もふたもない内容なのは間違いない。

人種間の違いも、わかるなーという気持ちになった。

遠い祖先からの進化の過程で、生きるために必要な力がより進化した、という説は納得しやすかった。

日本人は、農耕民族ゆえに、ムラ社会を形成し協調するように進化してきた。

だとすれば、欧米人のような生き方は難しいだろう。

けれどもこれからはグローバル化に順応しながら生きていかなければならない。

「嫌われる勇気」を持てるのか。

「置かれた場所で咲きなさい」と言われた通りに自分の場所を守るのか。

自分で考えよう。

嫌われるかもしれないが、自分の考えを声を上げて伝えることができるか。

咲ける場所を探して飛び出すのか。

一度きりの人生だから、自分の人生を生きよう。

2019年12月10日