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UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その2)

前回のエントリー(その1)の最後では、まず私が新規サービスを開発するにあたっては、次の2つを理解することが必要であったと書きました。

・どのような課題に対してUSERGRAMを使いたいと考えているのか
・なぜそれが実現できていないのか

今日はそのうちの1つ目について書いていきます。

B2B SaaSプロダクトの役目

SaaSプロダクト開発時に”自社のプロダクトがどのような価値を提供しているか”を捉えるための分類方法には様々なものがあります。その方法の中で広く使われているものの一つに、価値を次の3つに分類するものがあります。

Attention: ユーザーの注目/時間を獲得することを狙ったサービス。B2Bではこのカテゴリーの製品はあまりみられず、基本的にB2Cサービスが該当します。

Transaction: 決済や買い物など、カネやモノなどの流れを生み出すサービス

Productivity: 生産性を向上させることができるサービス。「生産性」という単語がついているように、B2B SaaSはこのカテゴリーに含まれることが一番多いです。

(上記のカテゴリー理解にはこちらのような記事が参考になります。ちなみにこの記事を出しているAmplitudeはUSERGRAMの競合サービスでもあります)

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(引用: https://amplitude.com/blog/customer-engagement-strategy )

USERGRAMは"デジタルタッチポイント上のユーザーの動きを可視化することで、サービスの改善を実現する施策立案を支援するツール"です。こう書けば、わかる通り大きくいえばUSERGRAMも生産性の向上を意図したツールと言えるでしょう。


どのように生産性をあげて、どういった課題解決を支援するのか?

上にUSERGRAMは”デジタルタッチポイント上のユーザーの動きを可視化する"と書きましたが、そういったツールは何もUSERGRAMだけではありません。例えばWEBに関連するDigital Analyticsにおいて最もメジャーなツールであると言える、Google Analyticsもそういった可視化を目的としたツールです。また、引用したAmplitudeもUSERGAMに近い機能を提供しています。

では、USERGRAMはそういったツールとは何が異なるのでしょうか?それは、可視化する対象として質的データに対してフォーカスをしていることにあります。
Google Analyticsでは主にファネルデータを様々な点から分析して統計的/定量的なデータを取得することが可能となる一方、一人一人のユーザーがデジタルタッチポイント上でどのような動きをしているかを理解することはかなり難しいです。

一方で、USERGRAMは様々な機能やAIを活用し、大量のユーザーの動きを線で捉えることが可能となります。そうすることで、ユーザーがサイト設計側の意図と”どのように"異なった動きをしているのか、あるいはどういったところがボトルネックとなって、ビジネス成果の実現を阻害しているのかが明らかになります。

このように質的データを得ることで、企画担当者やサービス設計者はデジタルタッチポイント上で「具体的にどのような部分を変更する必要があるのか?」という示唆を得ることが可能となります。言い換えれば、問題となる”場所”を明確にすることが可能となるのです。

最終的な成果を出すためには、この後にも実際の改善方法を検討し、実装し、検証する・・といったプロセスが必要になりますが、そのための根拠を与えてくれるのがUSERGRAMであると言っていいでしょう。


ここまでが、我々のお客様が成し遂げたいことだったとして、では何がその目標達成を妨げて居たのか・・ということを次回はご説明したいと思います(続く)。



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