Masafumi YABE

シリコンバレーの独立研究機関で働いていましたが、コロナの影響もあり日本企業に転職をしま…

Masafumi YABE

シリコンバレーの独立研究機関で働いていましたが、コロナの影響もあり日本企業に転職をしました。お客様のUX改善のためのコンサルティングとSaaSソフトウェアを提供している日系企業で、事業戦略と海外展開を担当します。詳しい情報を知りたい方はLinkedInで名前検索を!

マガジン

  • 日系UX企業成長物語

    お客様にUX改善を提供する日系企業の成長の軌跡を、事業開発や組織開発という観点からリアルタイムで発信します。無事に狙ったゴールまでたどり着けるかは神のみぞ知る?

  • SRI@シリコンバレー流イノベーションの起こし方

    シリコンバレーに本社を置く研究機関であるSRI(Stanford Research Institute)の日本支社で働く著者が、シリコンバレーのテクノロジーや日本でのイノベーションについてお届けします。

  • 外資系ITマーケターの諦念

    外資系IT企業でのマーケティング業務の日々をお届けします。外資系というのは高度に中央集権化が進んでいて、日々の業務では色々感じながらも、毎日の業務を行っています。

最近の記事

継続的なデジタル改善を実現するための新たなソリューションを発表

こんにちは、beBitで組織開発担当兼コーポレート戦略室室長を務めています矢部です。今日は、先週発表した新しいソリューションについてご紹介をしたいと思います。 ビービット、LTV最大化に向けた継続的なUX改善業務を支援する 「UXグロースOps」の本格展開を開始 https://www.bebit.co.jp/news/article/20220405/ ソリューションって何? Solution(ソリューション)という単語を日本語にすると「解決方法」や「(問題の)解」と

    • 新卒入社をお迎えして

      前回更新をしてから、気がついたら2ヶ月も経ってしまいました・・・。 あまり更新をしていないにも関わらず、beBitの面接を受けていただける方は目を通してきてくれることが多く、「この頃更新がないので、どうしたのかなと思っていました」と言われることもあります。すいません、ただただ日々の業務に忙殺されていて更新が出来ないだけでした・・。 この2ヶ月の間は新しい仕事がたくさん発生して、会社が大きくなっていくことをまさに実感する一方で、やや自分の仕事が不明確になっていることも感じてい

      • 2022年の幕開けと執行役員就任のご報告

        随分と遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。年末に突然のタスクが発生したのですが、とりあえず新年は休息に徹して2022年も無事にスタートすることが出来ました。本年も何卒よろしくお願いいたします。 まず2022年最初のご報告として、これまでと立場が少し変わったことをお伝えしたいと思います。これまでは事業戦略室 室長として主に日本国内の新規事業の開発に取り組んできましたが、2022年より執行役員 コーポレート戦略室 室長として新たな役割を担うことになりました

        • 入社以来1年間でやってきたことのまとめ その2 (UXグロース提供企業での活動)

          こんにちは、beBit 事業戦略室 室長の矢部です。このnoteでは、事業開発や社内での取り組みを発信しています。 私がbeBitに正式に入社したのは2021年の2月ですが、昨年度のこの時期ぐらいから入社に向けての準備を始めていました。先日、採用活動の中で「自分がこれまでやってきたこと」を説明する機会があり、自分が1年間でしてきたをまとめてみることにしました。振り返ってみると、仕事の大小はあれどもそれなりの数の課題を解決してきたことを改めて実感しました。 その1では、be

        継続的なデジタル改善を実現するための新たなソリューションを発表

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        • 日系UX企業成長物語
          10本
        • SRI@シリコンバレー流イノベーションの起こし方
          20本
        • 外資系ITマーケターの諦念
          22本

        記事

          入社以来1年間でやってきたことのまとめ その1 (UXグロース提供企業での活動)

          こんにちは、beBit 事業戦略室 室長の矢部です。このnoteでは、事業開発や社内での取り組みを発信しています。 私がbeBitに正式に入社したのは2021年の2月ですが、昨年度のこの時期ぐらいから入社に向けての準備を始めていました。先日、採用活動の中で「自分がこれまでやってきたこと」を説明する機会があり、自分が1年間でしてきたをまとめてみることにしました。振り返ってみると、仕事の大小はあれどもそれなりの数の課題を解決してきたことを改めて実感しました。 今回からは数回に分

          入社以来1年間でやってきたことのまとめ その1 (UXグロース提供企業での活動)

          UXの絶え間ない改善を、DXを起こしにくい日本企業で実現するために

          こんにちは、beBit 事業戦略室 室長の矢部です。このnoteでは、事業開発や社内での取り組みを発信しています。 過去2回のエントリーでは、beBitが提供しているUSERGRAMに対するお客様の期待と、その期待にお答えできていない理由というのを分析してきました。 お客様の中にあるボトルネックを解消するサービス前回の記事で書いたように、日本企業がデジタルを活用し、継続的に顧客への価値提供を改善し続けることができないのは、その人事体系や意思決定の構造に要因があると考えられ

          UXの絶え間ない改善を、DXを起こしにくい日本企業で実現するために

          UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その3): 分析ツールの価値提供方法とは?

          前回のエントリー(その2)では、私が新サービスを開発するにあたって理解すべきことの1つ目を説明しました。今回のエントリーでは残りの1つ、「USERGRAMを使ってお客様が実現したいと思うことを、なぜ実現できなかったのか」を説明していきたいと思います。 (ちなみに私が在籍している会社はこちらのリンクからご確認ください) プロダクトの価値が発揮できない時に検討すべきことあらためて前の記事を簡単に振り返ります。 まずUSERGRAMに関連する新サービスを開発するにあたって、最初

          UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その3): 分析ツールの価値提供方法とは?

          UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その2)

          前回のエントリー(その1)の最後では、まず私が新規サービスを開発するにあたっては、次の2つを理解することが必要であったと書きました。 ・どのような課題に対してUSERGRAMを使いたいと考えているのか ・なぜそれが実現できていないのか 今日はそのうちの1つ目について書いていきます。 B2B SaaSプロダクトの役目SaaSプロダクト開発時に”自社のプロダクトがどのような価値を提供しているか”を捉えるための分類方法には様々なものがあります。その方法の中で広く使われているも

          UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その2)

          UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その1)

          今の会社に転職してから、6ヶ月目に入りました。最初はとにかく目の前にある課題に取り組むことに精一杯だったのですが、7月に入ってからようやくこれまでの振り返りと、今後やるべきことを整理する時間を持てるようになりました(一瞬だけかもしれませんが・・・)。 一時はスケジュールがずっと埋まっていて自分の作業はいつすればいいんだ・・・みたいな感じったので、体力というよりも精神的にしんどかったですね。 ・・・ということで、今回から数回にわたって、今の会社に入社してから私が取り組んできた

          UXグロース提供企業の成長戦略担当としてこれまでしてきたこと(その1)

          2021年2月1日にUXを専門にする企業に転職しました

          気がついたらもう1年近くnoteを更新していませんでした。実はこの間に、公私とも目まぐるしい変化があり、今年の2月1日から別の会社で勤務を始めることになりました。 これまでは「SRI@シリコンバレー流イノベーションの起こし方」というタイトルで記事を書いていたのですが、残念ながら20本で更新は永遠に停止ということになります。こちらのマガジンを見て連絡をいただける方も時々いるので記録としては残しておくことにしましたが、楽しみにしていただける方がおられたら申し訳ないです。 新し

          2021年2月1日にUXを専門にする企業に転職しました

          #21: 強いAIは人間とは違うのか? (答え:違います)

          前回(#20: AIは創造性を向上させるか?)に続いて、AIの能力についての話になります。 問い合わせをいただいたお客様からは、前回の内容に加えて「近い将来にAIが人間と同じように研究活動を行うようになるだろうか?」という質問もいただきました。 端的に答えとしては「出来ません」なのですが、そう伝えても「強いAIと呼ばれる存在ならできるのではないか?」とさらに質問が・・・ということで、本日は「"強いAI"と人間は何が違うのか」を書いておこうと思います。 強いAI、弱いAIこ

          #21: 強いAIは人間とは違うのか? (答え:違います)

          #20: AIは創造性を向上させるか?

          COVID-19の影響で家で仕事をするようになり、はやくも4ヶ月目に入りました。自宅だと時間をうまくコントロールすることができず、すっかり記事の更新もご無沙汰しておりました・・・。 少しずつ生活のパターンも元どおりになってきて、こういった文を書く時間も戻ってきたので、また更新をしていきたいと思います。 人間の創造性とは何か?先日とあるお客様から「AI利用により、従業員の創造性が上がったという事例はあるか?」という問い合わせを受けました。AI利用で企業が「生産性をあげる」と

          #20: AIは創造性を向上させるか?

          #019 シリコンバレーでの2020年のスタートアップのサバイバルとVC投資の状況(その1)

          コロナウイルスの影響が全世界に広がったことで、米国株式市場はかなり不安定になっています。また、このコロナウイルスは米国だけでなく世界中で景気を下振れさせるリスクを増大させるというレポートをコンサルティング会社のMckinsey & Company が発表していました。 ただ、2019年から続く米中貿易摩擦の影響や今回のコロナウイルスの影響を考慮しないとしても、シリコンバレーではテック関連投資とスタートアップにとっては2020年は厳しい年になるだろうと昨年から言われていました

          #019 シリコンバレーでの2020年のスタートアップのサバイバルとVC投資の状況(その1)

          #018: プロジェクトで裏切り者を作らないために必要なたった1つのこと

          社内で事業開発や今はやりのデジタル・トランスフォーメーション(DX)のプロジェクトを始めようとすると、多くの場合は複数部門から人数を集めてのスタートとなることでしょう。 やる気に満ち溢れた(とは限らないかもしれませんが・・)プロジェクトマネージャーが会議を主催すると、やる気がある人もそうでない人も、とりあえず第1回は全員が揃うことでしょう。ゴールの共有や、タスクの振り分け、そしてコミュニケーションルールなどの設定もどうにか終わり、実際にプロジェクトはスタートします。 とこ

          #018: プロジェクトで裏切り者を作らないために必要なたった1つのこと

          #017: アンケート設計では「もてたいですか?」とか「痩せたいですか?」みたいな質問はやめよう

          プロダクトを開発しようとした時に、まず最初にすべきことは「誰にどういった価値を提供したいのかを明確にする」ということを以前の記事で書いたことがあります。 ただそう言っても、「誰に」「どういった価値を」提供するのかを決めるのは簡単ではありません。 シリコンバレー方式は「観察する」シリコンバレーではとりあえずプロダクトマネージャーがもつ肌感覚を基本にしたり、あるいは小規模なインタビューからとりあえず最初のプロトタイプを作り、そのプロトタイプに対するフィードバックをもとに製品を

          #017: アンケート設計では「もてたいですか?」とか「痩せたいですか?」みたいな質問はやめよう

          #016: 車が人の気分を理解し、「パートナー」となる未来

          自動車業界でのイノベーションというと、真っ先に思いつくのが自動運転でしょう。もう少し範囲を広げるとCASEという言葉もよく聞くようになりました。 こういったニュースは定期的に発信されているのですが、実はそれ以外にも様々なイノベーションの研究が進められています。本日はその一つである「車による感情理解」についてご紹介をいたします。 自動運転とCASE自動運転については最近は楽観的な予想がだいぶ少なくなり、Level4 (システムがほぼ全てを操作し、緊急の場合には人間が対応する)

          #016: 車が人の気分を理解し、「パートナー」となる未来