2018年4月10日(火)「出産」

朝目覚ましで起きると着信とLINEのメッセージが入っていた。
結局本番の今日の日も着信音は鳴らなかった。急いで妻の携帯に電話した。しばらく話している間気付かなかったが、電話の相手はお母さんだったようだ。電話の声が良く似ている。
とにかく駆けつけるべく、会社の予定をチェックして、引き継ぐ先と内容を整理して、出発。
ついにこの日が来たか。予定日通りとはさすが我が子。行き道のコンビニでおにぎりを買う。
あと、友人にあやかって、新聞も各紙を購入。
今日は加計学園の問題や、ハリルホジッチ監督の解任、西野監督の就任、そして大谷が連続ホーマーに続き12三振を獲得しあわやパーフェクトゲームかという快投っぷりだったといった記事が踊っていた。病院に着くと陣痛室で久しぶりに妻と再会。数分ごとに訪れる陣痛で妻は既にしんどそうだった。
妻の両親はいったん休憩。1時半に陣痛が始まってからずっと横にいてくれたのだ。大変ありがたい。
ほどなくして分娩室へ移動することになった。子宮口も拡がってきて非常に順調だった。午前中には産まれてくるものとばかり思っていた。
11時頃、うちの両親も到着。妻の両親、妹も帰って来て、いつ産まれてきてもオッケーな準備が整った。しかしそこからが長かった。
陣痛のペースがなかなか上がってこない。バランスボールでうつぶせになってみたり、スクワットをしてみたりして促してみるがなかなかペースは上がらず、妻も痛みで疲れてくる。
一方で子宮口は13時半には全開になったが陣痛のペースが上がってこないと産むことが出来ない。
さすがに妻も疲れてきて14時過ぎから一度睡眠をとることに。
その後も陣痛のペースを待つ時間が続く。妻も陣痛が来る度にとてもきつそうだったし、早く出産に入ってもらいたいと祈りながらも時間は過ぎていき、結局20時頃まで膠着状態が続いた。
この時間が一番きつかったと思う。ようやく促進剤を点滴へ投与することになり、その後ようやく出産の準備に入ることに。妻の妹もそのまま立ち会ってくれた。
陣痛が来る度に思いきり妻がいきむ。
その度に少しずつ頭が見えだしてくる。
何度かそれを繰り返してついに赤ちゃんが産まれてきた。
産まれてすぐに産声を上げてとても元気に産まれてきてくれた。
長かった。
妻も赤ちゃんも本当に大変だったと思う。
赤ちゃんを抱き抱えると自分と妻の子供が産まれてきてくれたのだと実感し、色々な人に感謝の気持ちが込み上げてくる。
赤ちゃんが末永く健やかに穏やかに過ごせる様に一生懸命頑張ろうと思う。

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