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FREE FLAT FUN

伊藤羊一さんの新作が発売されたので、早速読んでみました!伊藤さんが大切にしている価値観、FREE FLAT FUNが本のタイトルになっています。

リーダーシップマネジメントをテーマに、現場における実践方法までを体系化した、伊藤羊一流「リーダーシップ・マネジメントの決定版

リーダーとは、「自分を導く(Lead the self)
自分を導くとは、「自らの意思で選び、決断する」生き方、「自分に対してリーダーシップを発揮する

すべてのリーダーシップはの原点は、「自分を知り、自分を導く」ことに尽きる

FREE 常識から解放され、ひとりの人間として自由に生きる
FLAT 一人ひとりが、異なる意思を持つリスペクトされるべき存在
FUN 一人ひとりが意思を決めて生きられれば、楽しく幸せな社会になる

これまでの常識から解放される(FREEになる)と、「対面でもオンラインでもOK」という、一人ひとりが選べるFLATな状態が生まれる。

自分の意思で行動や人生を決めることができればFUN(楽しい)になり、自分で決めることができなければ苦痛になる。

自分が大事にしている想いに従って自分自身をリードして(Lead the self)働き生きているからこそ、「他者を導く(Lead the people)」リーダーシップが発揮できる。

「FREE, FLAT, FUN」な「ウェイ(あり方・価値観)」を、自分のものとして血肉化したうえで、自分を導き、他者を導き、社会を導いて生きようぜ!

サイクルで鍛える。行動を振り返り、自分に引き寄せて考えて、教訓となる気づきを得る。そうすることで、自分のものになる。

自分を知る。「自分がなにを大事に生きているか」を、「内省(自分で考えること)」と「他者との対話」によって知っていく。自分で自分を導く(Lead the self)の生き方、働き方につながる。

他人の人生を生きる。勤務する会社のルールや常識、上司の指示に100%従って、なんの疑いもなく生きている状態。自分で決めなければ誰も決めてくれない状態になる。

リーダーの仕事は、「意思決定」をすること。「やること」を決めるのかリーダー。同時に「やらないこと」つまり「捨てること」を決めるのも必要。意思決定を繰り返し、チームを導く。

いつもベストなパフォーマンスを発揮する。毎日なんらかの行動やアウトプットをし続ける。自分の思考を「言語化」することを意図的にやり続けるなど。

こんな方向ぐらいに、夢のイメージを「仮置き」する。ぼんやりしたイメージがあるほうが毎日歩みやすくなる。

人生は誰にも盗むことができないもの、その人のオリジナル。だから面白い。「つまらない」「たいしたことない」と勝手に決めてしまうから、面白くなくなってしまう。面白いと思ったら面白い。

あらゆる人は自分だけの人生を送ってきているので、一人ひとりがかけがえのない存在。
みんなすごくて、みんなすごくない。
人の持つ「すごさ」は、それぞれ一人ひとりのなかにある。

成長に向けた自分のドライブ
1.好奇心を持つ 「すげぇ!」「やべぇ!」と口に出すと不思議と「すけぇ!」に出会える。
2.好奇心を持ったら「シャー!」と気合を入れ勇気を持って行動に踏み出していく。
3.「うおおおお!」と気づく。自分を奮い立たせてでも気づきを得ていく姿勢がとても大切。

役職は機能に過ぎない。その権限(機能)を持っている人を指している。意思決定する権限。

マネジメントは、一人ひとり個性も価値観もちがう人が集まってできたチームを「なんとかすること」であり、マネージャーは「なんとかする人」

一人ひとりがオンリーワンな存在。生きてきた軌跡も違えば、考え方も価値観も当然違う。メッセージの受け取り方も全く違う。受け取り方に個人差があるため、1:1×nでゴールについて話す。

1 on 1 ミーティング
リーダーがメンバーのために定期的に時間を割き、メンバーの話に耳を傾けることを通して、それぞれの目標達成と成長を支援する場

フィードバック
誰かと話している人の、客観的な「観察結果」を本人に伝えることで、「自分はまわりからどう見えているか」を知ってもらい、自発的な行動を促す。

「経験学習モデル」理論
経験→省察→概念化→実践
4段階の学習サイクルを提唱している。

MBWA (Management by walking around)
歩き回るマネジメントというコミュニケーション手法がある。ブラブラ歩き回って雑談する。

大事なのは信念や「譲れない想い」
これがないと単に上から降ってきたゴールを部下に指示するだけになる。

リーダーの立場にいる多くが「Why(存在意義・ゴールに向かう理由)」ではなく、「WhatやHow(手段)」ばかり考え、話している。

変化が激しく先が見えない時代に対応できる組織とは、強いヒエラルキーにおいて上意下達で情報が伝達される組織ではなく、様々な情報が自由に行き交うFLATな組織。

1:1で対話する関係で仕事をしていると、「あの人、ピンチになっても対話はしてくれるけど、きっと答えは教えてくれないよな」となって、自分ごととして動くようになっていく。

チームメンバーは、会社のWhyと本気で向き合うリーダーの姿勢をしっかり見ている。

非常時には組織はFLATではなくし、「機能」としてヒエラルキーによる意思決定権限をフルに発動させる。
平時は「After you.」、有事は「Follow me.」

人は、人々の笑顔のために働き、生きている。

未来に思いをはせると、それまでの自分とはちがう次元の関心に変わっていく。自分が想いをはせた未来(ビジョン)が、いつの日か実現するかもしれない!と思える。

目の前の人が嬉しかったら、多くの人の幸せになる可能性がある。そんな行動によって、社会は少しだけ幸せになっていく。

リーダーは、Lead the selfによって最終的に出てくる「志」や「信念」や「譲れない想い」といったゴールの部分を、個人においても組織においても、そして社会全体においても設定する必要がある。

自分を知って、他人を導き、社会を幸せにしていくヒントがたくさん書かれていて、リーダーシップ・マネジメントにとても役立ち参考になります。

今までを見つめ直して、今後を切り開くのにヒントになる、おすすめの1冊です。


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