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元フリーターがフリーランスになった結果

こんなことを書いたら仕事が減るんじゃないかって不安だけど、正直に書こうと思う。

最近、ビジネスメールについての本を買って読んでいる。はずかしながら、僕は知らないことが山ほどあった。

現在フリーランスのライターとして働いている僕は、もともと約3年間フリーターをしていた。体調がすぐれず、正社員として働く勇気がなかったからだ。

フリーランスになってつまづく人は多いと思う。案件の受注から請求書の発行、確定申告などなど……。加えてこれまでバイトしかしていない僕は、基礎的なビジネスマナーをほとんど身につけていなかった。

メールのやり取りさえ、どう書けばいいか分からなかった。「お世話になっております」という最初の挨拶と、「何卒よろしくお願いいたします」で締めるのはかろうじて知っているレベルだ。

今までなんとかビジネスメールの形にできていたつもりだったけど、本を読んでそれはおおきな勘違いだと分かった。

メールに署名を書いていなかったのだ。署名とは、メールの最後に書く自分の名前やメールアドレスなどをまとめた名刺代わりみたいなもの。毎回記載するのが必須だとされている。

さらに、Gmailのアカウント名も本名ではなくペンネームを設定していた。自分でもよく本名とペンネームが混在していて分かりにくいなと思っていた。

本を読んでハッと気づき、すぐにアカウント名を変えて署名の設定をした。

フリーランスは信頼が命だと言われている。信頼できる人に仕事をまかせたいと考えるのは自然だ。そして、信頼はメールのやり取りで獲得できるし、失うときだってある。

僕は減点だらけのメールを送っていたんだと思う。急にすごくはずかしくて情けない気持ちになった。

調べたら分かることを放置していた怠惰もある。だけど、社会において一般常識とされるマナーをなにも知らない自分が顔から火が出るほどはずかしいと思ったのだ。

「フリーターだったし、知らないのは仕方ないよね」と言ってしまえばそう。だけど、社会でそんな言い訳は通用しない。マナーがなっていないと「なんだ、失礼なヤツだな。なんにも知らないのか」と思われて当然だ。

元フリーターで正社員やフリーランスになった人は、きっと同じような苦い経験をしていると思う。

ただ、フリーランスという上司や先輩がいない立場上、わざわざ間違いを教えてくれる人はいない。なんとかするには、自分で勉強して知識を身につけていくしかないのだ。

新卒で正社員として働いているような人と比べたら、僕はめちゃくちゃ遅れていると思う。一言で言うなら“非常識な人”になっているんだろう。それがくやしい。

すこしずつ取り戻していきたい。相手の信頼を得て気持ちのいいやり取りをするために。社会で働くひとりの人間として自信がもてるように。

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