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いろんな“ショコラカタブラ”を召し上がれ! Ado『ショコラカタブラ』

Adoの表現力には新曲が出るたびに驚かされる。今回もまたやってくれた。たった一言の歌い分けによって!

1月31日に配信リリースされたAdoの2024年第一弾シングルである『ショコラカタブラ』。もう聴いただろうか?

この曲はロッテのチョコレート60周年記念CMソングとして作られた。

MVは全編アニメーションで、現在放送中の冬アニメ『ダンジョン飯』の制作会社であるTRIGGERが制作を担当している。『ダンジョン飯』をずいずい推している僕はこの時点で「おっ!!」とうれしい。

まるでマジックショーが始まるかのようなイントロからは、ミステリアスな雰囲気を感じる。クラップやギュルギュルした低音が特徴的だ。がなりが得意なAdoの歌い方にマッチした、アッパーな曲となっている。

サウンドも曲調もカッコよくて好きなんだけど、何度か登場する“ショコラカタブラ”の歌い分けがとりわけすごいと思った。

ここのショコラカタブラ! って言うの難しいから実際に聴いてみてね!

まず、1番サビで出てくるショコラカタブラ(0:47~)。ショーーでちょっと声をかすれさせながら、やさしく息を混ぜて伸ばす。ベーシックなタイプの甘めのショコラカタブラだ。

次にのショコラカタブラ(2:11~)はガラッと歌い方が変わる。完全にささやきボイスで、イヤホンで聴くと耳がぞわぞわ~とする。Adoさんにささやかれちゃったよ……!

2段構えで出てくるショコラカタブラは、語尾をキツめなくらい思いっきり上げている。この歌い方が一番Adoっぽい。強気でビターなショコラカタブラだ。

最後のショコラカタブラ(2:55~)はラストだぞ~~~! って感じの締めのショコラカタブラ。歌ったら喉が開いて気持ちよく歌い終われそうだ。

同じショコラカタブラというフレーズを、変化をつけて飽きさせないようにしている。だんだん歌い方に“Ado節”が出てくるところも曲の盛り上がりと相まってカッコいい。

チョコレートの味を歌で表現している?

いろんなショコラカタブラの歌い方で、チョコレートの甘ったるい味や苦い味を表現しているように感じた。

歌い方でチョコレートの味を表現……って、えぇすごくない!? そんな芸当ができるのは、歌の表現力が飛びぬけているAdoくらいだ。

『ショコラカタブラ』は、たったワンフレーズでAdoの表現力がたっぷり堪能できる曲なのだ!

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