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ヒゲダンをうまく歌えない

ヒゲダンのことはヒット曲くらいしかわからないにわか者ですが、カラオケで歌う時はいつもお世話になっています。
Pretender、ミックスナッツ、SOULSOUPあたりが十八番です。

理由はいろいろありますがちょっと韻を踏んでいるのが歌ってる最中ハマった時気持ちいい、今までのJ-POPとはメロディに対する歌詞のつめ方がちょっと違ってて歌えるとなんか歌が上手くなって気持ちになる、単純に好き、などなど。

あと何より、ほどよく「歌える」のもいいですね。
簡単ではないんだけど難攻不落というほどでもない、でもちょっと練習しないとリズムが取れない感じがめちゃくちゃ心地いいです。

車で口ずさんで歌い方を習得してカラオケで本気で歌って腕試しみたいなのが私のいつものカラオケルーティンなんですが、最近カラオケに行く頻度が増え、ヒゲダンを本腰入れて歌い出してから気がついたことがひとつあります。

ツバを飲み込むタイミングがない。

息継ぎはギリできるんですがCメロが終わる頃になると下顎のベロの下あたりにめちゃくちゃ唾が溜まって大サビを気持ちよく歌えないんです。
歌いながらたまった唾が飛んでいかないようにベロで下顎に蓋をするから思い切って声を出せない。
なんとか隙を見つけては飲み込もうとするも歌いながら唾をヒュンっと変に吸い上げてしまってむせそうになるからまた難しい。
せっかくのラストサビで盛り上げて気持ちよく歌いたいのに「あっ、今!?今飲み込める!?えっでもあっ、ヤバいむせるんげへっ!」みたいな動揺が続いてそれが音程を揺らす揺らす。
ただでさえ大した腕前ではない(でも歌って気持ちよくなるのは好き)のにさらに不安定になる歌声。それによって盛り下がるテンション。

私の唾が出過ぎなのかボーカルの方や他のシンガーのみなさんが唾を飲み込むのが上手いだけなのかわからないけど兎にも角にももどかしい。

他の人の曲を歌っている時はこんなこと全然気にならなかったのに何故かヒゲダンを歌っている時にだけ起こるこの現象、マジで謎です。

そもそもカラオケにまた通い出したのが今年の初めぐらいからで、それまでは声もまともに出さずに引きこもって3年ぐらい過ごしていたのでフィジカルが衰えたというのもあるのでしょう。
唾が溜まるのも今までは瞬時にスッと飲み込めていたのが嚥下力が落ちて飲み込むのに時間が足りなくて適切に飲み込めるタイミングが減ったから。
昔は全然むせたこととかなかった。太って衰えてめちゃくちゃむせるようになった。

ただでさえ加齢で色々なことが衰え始めるというのに、病気の症状とはいえケアを怠って引きこもってしまったのがもったいなかった。
こんなことで私の楽しいカラオケライフが失われそうになっているだなんてマジで損すぎる。
悔しい、悔しい!
患ったのが悔しい、こじらせたのが悔しい、衰えたのが悔しい。

病気になったことを後悔してるわけじゃないけどこういう時にちょっとした「楽しい」を取り戻すのが難しい現実に直面すると「たは〜〜!」となっちゃいますね。
持っていたもの全部を保つのは健康な心をもってしても難しいんだろうけどあーあ、なくなっちゃった!バイバーイ!たまには帰ってきてね!って感じ。
いやたまにでも帰ってきたらそれは奇跡なんだが。帰省感覚で若返ることができるなら誰も苦労しない。

ヒゲダンが歌えない話に戻りますが単純に私の衰え、というのもあるんだろうけど「息継ぎタイミング」ならぬ「唾飲みタイミング」を気にして歌わないといけない歌と対面するのが初めてだったのでとにもかくにも驚きました。

今までにもそういう曲は存在していたんだろうけどこういう形で出くわしたのがびっくりした。口ずさむ時に「あーここで息継ぎだな」と思うことはあったけど「どこで、どこで唾を飲めばいいんだ!?」と探りながら歌を聞くことはなかったから。
カラオケに通い出してもう15年は経つけど新しい視点を得ることってまだまだあるんですね。

なんかよくわかんないけど今ちょっとラッキーで思ったより出費が浮いたんだ〜っていうあなた!よかったらサポートしてみない?