見出し画像

市民プロジェクトの実践が成果を生み出すために必要な要素

先日、とある参加型プログラム(自ら応募して参加し、ある一定の成果を求めて進められるプログラム)の参加者の方から、ご相談をもらった。

その内容としては、簡単に言ってしまえば2つ。その中でできたチーム内のでプロジェクトが思うように進まない、チームワークが築けていないこと。もう1つは、運営の人達とのやりとりがうまくいっていないことだ。

これまでに、京都に来て2年間のプログラムを1回、1年間のプログラムを8回、半年間のプログラムを7回ほど企画させてもらい、参加者を募り運営を行ってきた。基本的には、どれも依頼主からの相談でプログラムしたもの。

さて、そういった参加型プログラムの運営のときに、起こりうること。
それは、参加者が駒のように扱われ、成果を出すための道具のように動かされ運営者が結果ばかりを求めていってしまうという現状だ。

よくある。と思う(だから、そんな相談が来るんだと)。

まぁ、依頼した側が成果を求めているなら当たり前だし、成果を出せない場合は次がない。でも、だからといって仕方ないってわけにもいかないだろう。

そんなときは、どうするのか。スマートな方法なんて思いついたことはない。ただただ、まずはしっかりと聞くこと。そして、こっちも伝えること。腹を割って話さなければ、より溝は深くなり、信頼関係は失われていって泥沼にハマっていくことが待っている。

住民の皆さんとのプロジェクトや、テーマ別の参加型プログラム、大学の授業で、これまでたくさんの方々にお会いしてきて、色んなお話をしてきた。そのなかで、小さな争いから大きな争いまで、お互いへの不審や不安があることがおっきな要因になっていることは確かだ。本心がわからなければ、勘ぐるしかなく、そしてそれは悪い方向に進んでいくことがほとんどだ。

そんななかで、同志社大学大学院の授業を終えた院生の皆さんからのレポートが提出されてきた。お題は「市民プロジェクトの実践が成果を生み出すために必要な要素」。

そのほとんどに、「まずはお互いを理解し合うこと」「共有できる目標を持つこと」などが書かれていた。全15回の講義の中で、普段と異なる出会ったメンバーとチームを組み、最終的なゴールを自分たちで描き、それに対する実施計画をつくる授業。少なくとも、伝えたいことが伝わっていて何よりだ。

あなたは「市民プロジェクトの実践が成果を生み出すために必要な要素」について、どう考える?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?