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アンバードリーム。

 週に一度の、至福のひととき。
 この時間があるから頑張れる、みたいなそんな特別な時間が、みなさんにもあるでしょうか。

 家族と過ごす時間。
 趣味に費やす時間。
 毎日忙しくて、週に一度の爆睡が至福のひととき。そんな方もいるかもしれません。

 ぼくにとってのそれは、パートナーとの家飲みの時間です。

 住んでいる場所も、職業もまったくちがう。
 平日の連絡は、ほとんどLINEで数往復。
 この時間は、空いてしまったお互いの時間を埋め合わせ、大切な何かを再確認するような、そんな時間になっています。

 この一週間であったこと、考えたこと。
 読んだ本や、食べたもの。

 そんなことをお互いひととおり報告しあって、受け取ったものにたいして意見や感想を伝える。
 もちろんゆるーいプライベートの時間なので、白熱するような議論はしませんけどね。
 ゆっくりゆっくり、他愛もない話。ときに、まじめな話。
 そんなふうにふたりで過ごす数時間が何より心地よく、これからも大切にしていきたいと思う時間なのです。

 こうしてふたりで過ごすときは、決まってスコッチウイスキーを飲みます。

 ストレートで、ゆっくりと。
 色や香り、口当たりから、テイスト、余韻。

 そのすべてを味わうプロセスは、会話をこころから楽しむプロセスに似ていると思います。

 そんな琥珀色の液体を、眺め、味わう。
 身体にしみ込む感覚を、愉しむ。

 そうすることで会話はどこまでも、深く、深く、こころの奥からあふれる言葉で満たされるようになる。

 いつもよりすこし、素直になれる。
 いつもよりすこし、つよくなくてもいいと思える。 

 お酒を飲まなきゃ本音で話せないなんて、そんなことではなくて。
 すこしカッコつけたいとか、頼りになる存在でいたいとか、彼女に接するうえで(ぼくが勝手に)設けていたハードルを、軽くまたぐことのできる高さにしてくれるような。
 年齢も性別も超えて、というのはすこし大げさかもしれませんが、そんな夢のような力がきっと、この琥珀色の液体にはあるのだと思います。

 アンバードリーム。

 いくつになっても、夢は語っていい。
 恥ずかしくなんかない。
 怖くても不安でも、一歩踏み出す勇気を、彼女が与えてくれる。

 情けない?
 それでいいんです。
 これはまるで、琥珀色の夢のような、かけがえのない時間だから。

 ぼくだってきっと、彼女のこころをすこしだけ軽くしている(...はず)。

 そんな夢のような時間が終わり、ベットで目を閉じるころ。
 こころはポジティブに前を見据え、あしたが待ち遠しいと、すこし高揚した気持ちで眠りに就きます。
 忙しい日常の、ささやかなしあわせ。
 ふたりでいればそれでいいのかもしれないけれど、そこにウイスキーがあるだけで、時間はひと回り豊かになる。

 ふたりのこころに安らぎを。

 これがぼくの、至福のひとときです。

 <おわりに>
 なんだかウイスキーのCMみたいな文章になってしまいましたが、この時間はぼくにとって(きっとパートナーにとっても)とても大切な時間です。
 飲んでしゃべってストレス解消!というよりは、自分と相手のこころの声にそれぞれが耳を澄ます時間、といった感じでしょうか。
 お互いのこころの平穏のために、これからもこの時間を大切にしていきたいと思います。

 ちなみに。
 ヒジョーに余談ですが、成城石井の「ミックスナッツ大袋」、とってもおすすめです。
 マカダミアナッツがしっかり入っているナッツって、なかなかないんですよね。いくつか試したけれど、ほんと、これが一番。

 本日もさいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
 「みんなのフォトギャラリー」に投稿する写真を数枚ポストして、失礼します。

 これまでの写真も、「だいすーけ」で検索するとすべて出てきますので、もしよかったら、使ってやってください。

 桜満開、春ですね。
 週末、すこし天気は冴えないようですが、どうぞみなさま、すてきな時間をお過ごしください。

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