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後悔への抵抗。

後悔は、人生を彩るエッセンスだと、ぼくは思う。

あのときこうすればよかった
なぜあんなことを言ってしまったのだろう

思い、悩む。
そんな自分が、嫌いになる。

でもそうして、こころが落ちて落ちて、消えてしまいたいときに、誰かのふとした優しさに救われたことはないだろうか。

こころに光が射す。
すーっと、軽くなる。
ありがとう。
そんな誰かに、感謝する。
それだけでもすばらしいことかもしれないけれど、せっかくだから、そんなときはあと一歩深く考えてみる。

どうしてこの人は自分に優しさを分けてくれたのだろう。

答えはきっと、シンプルだ。
その人にも、同じような後悔があったから。

後悔のない人生を送りたいなんて人は言うけれど、はたしてほんとうにそうだろうか。

自分が傷ついた経験があるから、人に優しくなれる。
それは、後悔の数だけ、人の気持ちがわかるようになるということだ。

後悔するようなことを、率先して行えということではない。
むやみに人を傷つけ、その流れた血を栄養にしてはいけない。
後悔は、少なからずしてしまうものだ。
だから、そのときそれをどう自分に活かせるかを考えることこそが、自分のこころの平穏のために大切だということ。
自分のこころが平穏であれば、人にも優しくなれる。
尖った刃をむけてしまうのは、必然の後悔に抵抗している証拠だ。


後悔だらけの人生を、後悔しない。


ぼくらに許される「後悔への抵抗」は、きっとこれだけなのだと思う。






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