見出し画像

Cinema 4D 2023.1の新機能

早くも、Cinema 4D 2023のアップデートがリリースされました。今回は大きく4つの機能が追加されました。


パイロ・シミュレーション

統一シミュレーションシステムに、炎や煙をシミュレーションするパイロが追加されました。非常にリアルな炎や煙をシミュレーションして、Redshiftでレンダリングできます。
使い方も簡単で、煙や炎を出したいオブジェクトにパイロタグを適用するだけです。しかも、シミュレーションはリアルタイムにビューポートで確認できます。

レンダリングもRedshiftのボリュームマテリアルを使ってリアルにレンダリングできます。

湯気
爆発

モデリング機能の機能追加

モデリング機能にも機能が追加されました。
対称モデリングに放射対称が追加されました。これまで左右、上下、前後の対称しか行えませんでしたが、放射状に対称させることができるようになり、円形状のモデリングが非常に簡単になりました。

他にも、アイロンツールに、境界を保持というオプションが付きました。これにより、選択範囲の輪郭は維持しつつ、アイロン効果ができるようになりました。
フラット化のモデリング軸には、軸位置を使うというオプションが追加されています。これは、動かした軸位置をターゲットとして、フラット化する機能です。建築モデリングなどで、壁などを天井にスナップさせたい場合などに便利です。

Redshiftカメラ

Redshiftとの連携がさらに良くなり、専用のRedshiftカメラが追加されました。機能が整理され、わかりやすくなっています。
焦点距離の変更はもちろん、センサーサイズなどもプリセットから選べるようになっています。
色補正やブルームなど、これまでタグで行っていた設定もカメラ上で行えます。

ビューポートの改善

ビューポートの改善もされています。下図はZBrushから読み込んだモデルで、頂点カラーで色が設定されています。従来は頂点カラーをテクスチャーとして扱った場合、ピンク色で表示されビューポートで確認できませんでしたが、2023.1のノードマテリアルならビューポートでも確認できるようになりました。
他にも、ランプノードやカラーコレクションノードも、ビューポートで確認できるようになっています。

BRrushのポリペイントをテクスチャカラーとして割り当てたマテリアルの表示

細かな変更

タグやエクスポートのメニューをフローティング化したり、インターフェイスにドックできるようになりました。

カプセルに物撮り用の背景やFUIのターゲットなどに使えるスプラインが追加されました。

細かい操作方法などはこちらのビデオをご覧ください。