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言葉のプロの表現方法

昨日今までに読んだ文章術の本をリストアップしたので、その中の1冊「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」について(時間の都合で短く)書こうと思います。

書店で見かけた時はタイトルを見て、「ウェブライティングの本なのかな」「自分のための本ではなさそうだな」と勝手に決めつけてスルーしていました。その後、株式会社コルクの佐渡島庸平さんのYouTubeチャンネルに出演していた三宅さんの話す姿を見て、この方が書いているなら読んでみたい!と思って購入した一冊です。

三宅さんはnoteも書いていらっしゃいます。

私は映像翻訳というメディアの仕事をしているので、文章(訳文)を書く時は必ず、

・読者は誰か
・読者にどう届くか

ということを、しきりに想像しながら書いています。文章というものが「読み手ありき」であることも、意識してきました。

インターネットで不特定多数の読者に発信する文章の書き方を教えてくれるこの本には「書き手と読み手の関係性」についてが書かれていました。

・読み手との信頼関係を大切にしましょう。
・読んでもらうための努力をしましょう。
・上から目線はやめましょう。
・共感を得られることがこの時代に求められる書き手の態度です。
・世の中の人たちは共感を求めています。

…といったことを古今東西の作家たちの文章を紹介しながら、何がどう巧いのかをキャッチ―なフレーズ付きで詳しく解説をしてくれます。書評家はここまで文章を分析しながら読んでいるのか、と唸らされましたね。何より著者の文体が誠実さにあふれていて、一番のお手本になっています。

この本をパラパラと読み返してみて、このテレビ番組を思い出しました。

司会のスピードワゴン小沢さんが月替わりのゲストと出演する不定期の番組で、作家、ソングライター、読書好き&文章も書く芸能人など個性的なゲストがお題に合わせてフリップに文章を書いて披露する番組です。文章好きなゲストがお互いの”作品”に掛けあう愛に溢れるコメントも、司会の小沢さんのゆるめのユーモアも、心地よくてつい毎回見てしまいます。

文章修行中の皆さんに、両方お勧めです!

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