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大学に於ける部活の存在意義

各大学にはそれぞれ色々な部活があるが、弊学も例外ではない。運動部で大会に出て頑張っている部活もあれば、文化部で定期公演に向けて練習をしている部活もある(もちろんそういう公なものを目指すのではなく、仲間内や個人で楽しむ部活もたくさんある)。

私は文化系の人間なので文化部の定期公演の話になってしまうが、そうやって部活の中で頑張っている同期たちや先輩・後輩たちの姿は、また普段とは違って見える。とりわけ、自分が触れたことのない楽器や、経験したことの無いことをやっている姿を見ると、単純に「すごいな。かっこいいな。」と感動する。もちろん、運動部のひとたちが頑張っている姿を見ても、同じように思うだろう(いや、むしろ自分は運動ができないので、余計に別次元のものに見えるかもしれない)。

さて、大学の中で部活が存在する意義とは、一体なんだろうか。

先輩後輩・同期などの人間関係を構築することや、部活動を通してマナーを身につけることがその存在意義として捉えられることが多いと思うが、私は「勉強(仕事)以外に楽しめること」を見つける、というのも、大きな役割の一つではないかと思う。

社会人になると、職場と家の往復で日々が終わってしまうことも多い。いざ休暇になって何かをして過ごそうと思った時に、やりたいことがある方が楽しい時間を過ごせると思う。自分が楽しいと思えることを新たに見つけるのも、就職した後だと難しくなるだろう。そんな時に、部活で○○をして楽しかったな、という思い出があれば、それが余暇を楽しく過ごせるきっかけになったりするのではないだろうか?部活以外で楽しめることを見つけられるのも、当然素晴らしいことだけれども(推し活とかは部活で経験するわけではないし)。

また、そうやって「元から楽しめること」を自分で把握しておくことで、自身の精神的な不調を見つけやすくなるだろう。というのも、普段は○○をして楽しかったのに最近全然楽しくない・興味を持てない、となったら、それは不調のサインである可能性が高いからだ。

まぁ、部活動そのものが合わなかったり、ブラックな環境や人間関係に疲弊して、病んでしまう人もある程度いるため、一概に綺麗事のみでは語れないのは重々承知である。そうやって部活で疲れたり病んだりしてしまう場合には、その場から離れて、自分が興味を持てること、楽しいと思えることを探すために色々トライするほうが有意義な時間だろう。だから、上述しているのは、あくまでも部活が楽しいと思える人向け、の話だ。

部活というものも、またひとつの社会。楽しい社会がひとつでも増えることを、願うばかりだ。

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