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「幸せ」を別の言葉で表すなら。


先日のこと。
仕事で出会った3つ下の
後輩ちゃんと、休日に会うことに。

知り合ってからしばらく経っていたのに、
ぐっと距離が縮まったのは昨年末。

彼女は昨年転職し、それまでは
人前に出る仕事をしていた。
今は私のいる会社と、とても関係の近い
会社にいて、職場から離れた実家から
毎日通っている。

経歴も出身も違うけれど、不思議なほど
似ている部分があったり、テンションが合う。
話すうちに、家族構成も同じで、家族の関係性
や両親のキャラクターがなんとなく似ている
気がしていた。
いつか”パワースポット”のようなお母さんに
会って好きなビールを一緒に飲みたいな~と、
それを今年の目標に!なんて話していた。

カフェでランチをして、まったりと
美味しいものを食べて過ごした。
晴れているのがもったいなくて
早速目標をかなえようと、JRに乗り
少し離れた町まで彼女のお母さんに
会いに行くことにした。

昔ながらの町の呉服店を営んでいる
という彼女のお母さん。
到着すると、お客さんと親しげに話す姿が
見えて、聞いていた通りの明るくて
温かな雰囲気をまとっていた。
きっと、彼女に会いにお客さんが
日課のようにやってくるんだろうな。

仕事がおわるのを待って、
お家にお邪魔することに。!!
とっても美味しいご飯とビールを
ごちそうになり、楽しいひと時を過ごした。

明るくて豪快に笑いを誘うお母さんと、
口数は少ないけどマメでお洒落なお父さん。
自然に甘える、自由でかわいい娘。

私が思う、「幸せ」そのものだった。

誰ひとりその幸せを疑うことなく、
それぞれに、ありのままでいられる空間。
家族の温もりに触れ、幸せを分けてもらった
気分で帰路についた。

帰りの電車の中、久しぶりの感情に
包まれ、ぼーっとしていた。
懐かしくて心地良いような、
少し寂しいような。


こんな毎日が、私にもあったなー。
遠い昔のように感じるほど、
私も成長できたのだろうか。

日課である旦那とのささやかな晩酌。
旦那と2人で実家に帰っては
父と3人で母直伝の父の料理と
お酒を楽しむ休日。
今ある、もっとも大切な幸せ。

母がいたら、もっと楽しいに違いないが
確かにそんな日々があったといつでも
思い出すことができる。

幸せを、別の言葉で表すなら
私にとっては「家族の団らん」なのだと思う。

もとは他人同士からはじまった家族が、
飾ることなくいられる心地良い居場所になり、
一生をともにするかけがえのないものになる。

食卓を囲み、他愛のない会話をして
ふざけて笑いあって、甘えて。怒って。

ふと気づいたとき、あたりまえの日常は
戻りたいと願うほど尊い”幸せ”になる。
きっともう少し経って振り返れば
今だってそうだ。

そんなことを思い、ジーンとした休日だった。
さて、今日の晩酌はどんなかな!

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